龍神が審神者になりました?
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――アオside――
演練会場、春の間につくと、人も刀剣も沢山いた。
『すっご…』
「いっぱいいるなー」
「だね、相変わらず多いね」
「ガッハッハ!どの本丸と当たるか楽しみだな!」
『うわーなんか柄にもなく緊張してきたー…』
「珍しいな。ま、ここで立ち止まっててもしゃあねぇからいくぞ」
やな兄に背を押され、中へ入ると、まあ注目を浴びる。
ひそひそと声も聞こえる
《あれ、戦闘系の柳さんじゃない?》
《ほんとだ!でも一緒にいるのは?》
《まさか噂の新人戦闘系審神者?》
《柳さん今日もかっこいい》
《綺麗よね~》
《あのちびはなんなのかしらね…顔は悪くないけど》
と様々……いや俺の顔平均です…。
「いろいろ言われてるね~」
「相変わらずだよねー…」
「でも主がイケメンなのは確かだな!」
「アオさんもかっこかわいいだよ!」
「『見た目で判断良くない』」
春の間の受付が見えてくる。
『あれが受付?』
「そう、あそこで受付すると、一日10回は演練、他の本丸と対戦できる。5回か10回選べるから、そこは自由だ」
『ふむふむ』
「俺が先に受付するから」
そういってIDカードと通行証が入ったケースをお姉さんに渡すやな兄。
「10回でお願いします」
「はい、お待ちくださいませ。…ID確認、柳様ですね、こちらが本日の対戦表になります午前と午後に分かれてますので、時間に気を付けてくださいね」
「わかりました、ども」
なるほど、政府の受付に似てるけど、ここだと区画やら時間やら教えてくれるのか。
しかも対戦表ももらえる。
「今みたいにいして、受付、対戦表もらったりして、区画や時間の確認する。時間に余裕あるなら、昼飯食いにいったりもするな」
『なるほど…』
やな兄を真似て、俺も受付のお姉さんにカードを渡す。
『10回でお願いします』
「はい、お待ちください。…ID確認…アオ様ですね、今日が初演練ですね、説明は指導係の柳様からあると伺ってますので、こちらでは受付だけしますね」
『あ、そうなんや、わかりました』
「はい、柚さんからお話は聞いてます。本日は柳さんの対戦表に合わせて組んでおりますので、次回からはランダムで組ませていただきます。なので、今日は春の間だけで大丈夫です。初めての演練、頑張ってくださいね」
『あ、ありがとうございます。がんばります』
優しいお姉さんに微笑むと、頬を染められたけど、なんでだ。
対戦表をやな兄のも見せてもらうと、やな兄と交代交代でやる感じで、お昼はきっとわざと外したんだろう、空き時間があった。
「今回は柚の計らいで、合わせてもらってる。昼は屋台もあるから、そこで買うもよし、近くの店に入るもよし、弁当持参もよしだ。休憩ルームがあるから、そこで食えばいいしな」
『へぇ…て、最後やな兄とやん』
「ん?…ほんとだな、どれくらいついていけるか見たいのか…?」
『いやさすがにまだ無理だろ…うちの子練度のわりに強いけど、やな兄とこと経験の差もあるし…』
「ま、いんじゃね?俺はお前としたかったが。
んでだ、春夏秋冬の後に、いろはに、とあるだろ?いの間、ろの間、という風に、更に区画分けされて、1~10までの戦闘部屋、シュミレーターの部屋がある。最初のだと、春の間のいの間の5だ」
『ふむふむ…えと…持ち時間は15分?』
「15分内で戦闘の白黒つけるか、負傷度で勝ち負けが決まる。残り15分は、移動や挨拶、作戦会議などのクールダウンタイムと思え」
『あぁ、前後で合計15分か』
「そ、終われば早めに退場がいいがな、次があるからな。」
『なるほど』
「えーと、最初は…30分後の俺からか。そのあとお前の試合だな」
『やな兄頑張ってね』
「さんきゅ。まぁ頑張るのは刀剣達なんだけど」
『あ、そうだった…皆さん頑張ってね、無理しないでね』
「大丈夫だよアオさん!」
「ありがとうございます!」
『俺らもがんばろ、今日は初日、勝ち負けよりも慣れる事、相手のいいとこはどんどん吸収しよう』
「まかせな!」
「そうですね、今は慣れることが最優先ですし」
俺らは春のいの5の間に移動する。
なんでも待合兼観戦ルームがあるらしく、飲み物くらいならOKな場所らしい。
自販機で飲み物を買い、観戦ルームへ。
前の対戦者が挨拶をしていた。
「ああして挨拶するが、まあガラの悪いやつやらいろいろいるから気を付けろ?私闘も禁止だからな」
『ふーむ』
「で、挨拶が終わると、軽く作戦会議。そのあと審神者は、ほら、あそこ入口あるだろ?あそこの中からモニターで指示出したり様子を見たりする。審神者は中のインカムで皆に指示を出す形になるし、あの中の声は刀剣にしか聞こえない。つまりここにも聞こえない」
『あぁ、作戦やらいろいろバレバレになるもんね』
「そういうこと。そら、始まるぞ」
モニターを見ると、相手の刀剣と審神者名、刀装、あと桜がある。
『あの桜は?』
「あれは刀剣の生存値…ゲームでいうHPを表したもんだ」
「あの桜の5枚の花弁が無くなれば、ゲーム終了ってことだな!」
『ふむふむ…左は太刀や大きな刀剣メイン…機動力は右にありかな』
「そうだな、右は短刀や脇差、刀種バランスとれてるからな。ただ力や耐久なら左が有利だ」
『だなぁ…スピードが勝つか、耐久さが勝つか、かな』
「練度だけならごぶごぶだしな」
『ふーむ』
戦闘が始まる合図が鳴ると、索敵に成功した右の部隊は、挟み撃ちに決めたようだ。
だけど、左の部隊は挟み撃ちに慣れてるのか、後ろも警戒している。
『左だね』
「お、その心は?」
『左の部隊は挟み撃ちに慣れてる。警戒もしてるし、一発入っても多分持ちこたえる。そんでそんまま相手を何とか倒したら有利にもってける』
説明してると、まさにそうなり、右の部隊は一気に三人やられた。
『右部隊が、一人か二人を囮、もしくはかき回す目的で近づいてたなら、深追いとかせずすぐに離れて他の仲間に任せるという手も使えたけどね』
「なるほど…厚が戦略教えてるのか?」
「教えてはいるけど、大将直感型だからなぁ…」
「あぁ…確かに…」
そうこうしてるうちに、あっという間に終わった試合。
10分くらいかな。
『あの状態からよく持ったね…相手の部隊、二人は倒せてるし』
「だな。さ、俺も準備するか」
『俺はここで見てたらいい?』
「いや、お前は控えの部屋があるからそこで見たらいい。
次のやつ用専用の部屋だ」
『はーい』と返事をし、やな兄についてけば、やっぱ視線がすごい。
『そういえば、もう暴露祭りはしていいんだけ』
「そうだな、新人戦闘系審神者の噂はもう流れてるし」
『ふむ』
やな兄に教えてもらい控えの部屋に入りモニターを見る。
相手はやな兄の部隊に似た編成。
『やな兄の部隊の動き、よく見とこうな。体術も経験も、どれもが上だからな』
「だな」
「ええ…何もかも、僕らはまだ届きません…」
「でも楽しみだな、前はできなかったし」
「確かにな」
「動きを盗まないとな」
「俺もがんばるよ」
頼もしい皆。
負けてもきっといろいろ吸収して成長するんだろうな。
いいことだ。
やな兄の試合は、結果はやな兄のかち。
やっぱり体術をだいぶ取り入れてるみたいで、簡単にやられなかった。
すごいなぁ…。
『…さ、次は俺らの番だ。行こうか』
もっと強くなろうという皆の気迫も感じる。
モチベが上がるのはいいことだ。
『お疲れ様ー』
「さんきゅ。で、先に挨拶して、さっき話した部屋に行け。そこでインカムつけたらいいから」
『皆にインカムは?』
「刀剣とお前の霊力が反応して聞こえてるから問題ない、ほら、いってこい」
ふむ、某ネコ型ボットの糸なし電話みたいな感じか。
中に入れば、ちょうど相手もやってきたところだった。
『初めまして、よろしくお願いします』
「こちらこそ。あまり見かけないですが、初めてですか?」
『はい、今日が初めての演練です。訳あってしばらく免除になってたので』
「そうですか、僕も半年くらい前に審神者になったところなんで、まだまだ新米です。いい勝負をしましょう」
『はい、よろしくお願いします』
いい人そうでよかった…審神者の指示だし部屋に入り、インカムを付け、皆に聞こえるか確認すると聞こえてるようだった。
明石は俺の傍に居ます。
『厚、任せて大丈夫?』
「もちろんだぜ!」
『よろしく』
モニターの調整をし、合図を待つ。
法螺貝の音が響くと、戦闘開始だ…―――
相手は短刀三人、打ち刀1、脇差1、太刀1の編成。
スピードなら向こうが上。
でも…。
『スピードがだめでもこっちは別の経験や体術もある』
「そうですな。あれくらいなら厚たちが勝ちますわ。油断せんかったら」
『そこも大丈夫だと思う。修行中油断するなと何度も言ってきてるし』
【かき回すか。薬研は俺と。鶴丸たちは隙を見てやってくれ、俺らもチャンスがあればいく】
【了解した】
薬研と厚がかき回し役に行った。
相手は予想済なのかすぐに対処するも、厚たちの体術に翻弄され、反応が遅い。
つか…。
『俺とのやり合いに慣れてきてるし、あっちの動き見えてるじゃ?』
「そうですな、ここからでもゆっくりに見えますわ」
【遅いっ!】
さすが、一体仕留めた。
厚もわざとうち漏らし、鶴丸たちに任せて一体仕留める。
蛍と宗三で連携し三体仕留め、鶴丸も一体仕留める。
そうして、あっという間に終わった。
「いや…驚きました…悔しいですね」
『勝ちは勝ちですから、ありがとうございました』
「まるで柳さんを相手してるようでした」
『?試合をしたことが?』
「はい、一度だけ。あの人の部隊も体術お取り入れていて、動きが読めなかったですね」
『…そう…ありがとうございます。俺も鼻が高いです』
「?と言いますと?」
『柳は俺の兄で、指導係なので』
「えっ」
『あ、もう次が始まりますね、では、また縁があれば』
「え、あ、え?あ、は、い?」
混乱してる中申し訳ないが、俺はささっと出てやな兄の元へ行く。
「お疲れ、成長したな」
『厚に任せてただけだよ。俺なんもしてない』
「何言うてますん…ずっと分析しとりましたやん」
『分析と指示出しはちがうからね』
「大将分析できるのに指示出しはまだ出来ないんだよな…」
『なんかねぇ…なんでやろ?』
「さて、俺ももうひと試合。お前ももうひと試合したら時間開くし、早いが飯に行こうぜ」
『はーい』と返事をし、控え部屋へ。
そのあと、もちろんやな兄は勝ち、俺の子も勝ちました。
やったね!
演練会場、春の間につくと、人も刀剣も沢山いた。
『すっご…』
「いっぱいいるなー」
「だね、相変わらず多いね」
「ガッハッハ!どの本丸と当たるか楽しみだな!」
『うわーなんか柄にもなく緊張してきたー…』
「珍しいな。ま、ここで立ち止まっててもしゃあねぇからいくぞ」
やな兄に背を押され、中へ入ると、まあ注目を浴びる。
ひそひそと声も聞こえる
《あれ、戦闘系の柳さんじゃない?》
《ほんとだ!でも一緒にいるのは?》
《まさか噂の新人戦闘系審神者?》
《柳さん今日もかっこいい》
《綺麗よね~》
《あのちびはなんなのかしらね…顔は悪くないけど》
と様々……いや俺の顔平均です…。
「いろいろ言われてるね~」
「相変わらずだよねー…」
「でも主がイケメンなのは確かだな!」
「アオさんもかっこかわいいだよ!」
「『見た目で判断良くない』」
春の間の受付が見えてくる。
『あれが受付?』
「そう、あそこで受付すると、一日10回は演練、他の本丸と対戦できる。5回か10回選べるから、そこは自由だ」
『ふむふむ』
「俺が先に受付するから」
そういってIDカードと通行証が入ったケースをお姉さんに渡すやな兄。
「10回でお願いします」
「はい、お待ちくださいませ。…ID確認、柳様ですね、こちらが本日の対戦表になります午前と午後に分かれてますので、時間に気を付けてくださいね」
「わかりました、ども」
なるほど、政府の受付に似てるけど、ここだと区画やら時間やら教えてくれるのか。
しかも対戦表ももらえる。
「今みたいにいして、受付、対戦表もらったりして、区画や時間の確認する。時間に余裕あるなら、昼飯食いにいったりもするな」
『なるほど…』
やな兄を真似て、俺も受付のお姉さんにカードを渡す。
『10回でお願いします』
「はい、お待ちください。…ID確認…アオ様ですね、今日が初演練ですね、説明は指導係の柳様からあると伺ってますので、こちらでは受付だけしますね」
『あ、そうなんや、わかりました』
「はい、柚さんからお話は聞いてます。本日は柳さんの対戦表に合わせて組んでおりますので、次回からはランダムで組ませていただきます。なので、今日は春の間だけで大丈夫です。初めての演練、頑張ってくださいね」
『あ、ありがとうございます。がんばります』
優しいお姉さんに微笑むと、頬を染められたけど、なんでだ。
対戦表をやな兄のも見せてもらうと、やな兄と交代交代でやる感じで、お昼はきっとわざと外したんだろう、空き時間があった。
「今回は柚の計らいで、合わせてもらってる。昼は屋台もあるから、そこで買うもよし、近くの店に入るもよし、弁当持参もよしだ。休憩ルームがあるから、そこで食えばいいしな」
『へぇ…て、最後やな兄とやん』
「ん?…ほんとだな、どれくらいついていけるか見たいのか…?」
『いやさすがにまだ無理だろ…うちの子練度のわりに強いけど、やな兄とこと経験の差もあるし…』
「ま、いんじゃね?俺はお前としたかったが。
んでだ、春夏秋冬の後に、いろはに、とあるだろ?いの間、ろの間、という風に、更に区画分けされて、1~10までの戦闘部屋、シュミレーターの部屋がある。最初のだと、春の間のいの間の5だ」
『ふむふむ…えと…持ち時間は15分?』
「15分内で戦闘の白黒つけるか、負傷度で勝ち負けが決まる。残り15分は、移動や挨拶、作戦会議などのクールダウンタイムと思え」
『あぁ、前後で合計15分か』
「そ、終われば早めに退場がいいがな、次があるからな。」
『なるほど』
「えーと、最初は…30分後の俺からか。そのあとお前の試合だな」
『やな兄頑張ってね』
「さんきゅ。まぁ頑張るのは刀剣達なんだけど」
『あ、そうだった…皆さん頑張ってね、無理しないでね』
「大丈夫だよアオさん!」
「ありがとうございます!」
『俺らもがんばろ、今日は初日、勝ち負けよりも慣れる事、相手のいいとこはどんどん吸収しよう』
「まかせな!」
「そうですね、今は慣れることが最優先ですし」
俺らは春のいの5の間に移動する。
なんでも待合兼観戦ルームがあるらしく、飲み物くらいならOKな場所らしい。
自販機で飲み物を買い、観戦ルームへ。
前の対戦者が挨拶をしていた。
「ああして挨拶するが、まあガラの悪いやつやらいろいろいるから気を付けろ?私闘も禁止だからな」
『ふーむ』
「で、挨拶が終わると、軽く作戦会議。そのあと審神者は、ほら、あそこ入口あるだろ?あそこの中からモニターで指示出したり様子を見たりする。審神者は中のインカムで皆に指示を出す形になるし、あの中の声は刀剣にしか聞こえない。つまりここにも聞こえない」
『あぁ、作戦やらいろいろバレバレになるもんね』
「そういうこと。そら、始まるぞ」
モニターを見ると、相手の刀剣と審神者名、刀装、あと桜がある。
『あの桜は?』
「あれは刀剣の生存値…ゲームでいうHPを表したもんだ」
「あの桜の5枚の花弁が無くなれば、ゲーム終了ってことだな!」
『ふむふむ…左は太刀や大きな刀剣メイン…機動力は右にありかな』
「そうだな、右は短刀や脇差、刀種バランスとれてるからな。ただ力や耐久なら左が有利だ」
『だなぁ…スピードが勝つか、耐久さが勝つか、かな』
「練度だけならごぶごぶだしな」
『ふーむ』
戦闘が始まる合図が鳴ると、索敵に成功した右の部隊は、挟み撃ちに決めたようだ。
だけど、左の部隊は挟み撃ちに慣れてるのか、後ろも警戒している。
『左だね』
「お、その心は?」
『左の部隊は挟み撃ちに慣れてる。警戒もしてるし、一発入っても多分持ちこたえる。そんでそんまま相手を何とか倒したら有利にもってける』
説明してると、まさにそうなり、右の部隊は一気に三人やられた。
『右部隊が、一人か二人を囮、もしくはかき回す目的で近づいてたなら、深追いとかせずすぐに離れて他の仲間に任せるという手も使えたけどね』
「なるほど…厚が戦略教えてるのか?」
「教えてはいるけど、大将直感型だからなぁ…」
「あぁ…確かに…」
そうこうしてるうちに、あっという間に終わった試合。
10分くらいかな。
『あの状態からよく持ったね…相手の部隊、二人は倒せてるし』
「だな。さ、俺も準備するか」
『俺はここで見てたらいい?』
「いや、お前は控えの部屋があるからそこで見たらいい。
次のやつ用専用の部屋だ」
『はーい』と返事をし、やな兄についてけば、やっぱ視線がすごい。
『そういえば、もう暴露祭りはしていいんだけ』
「そうだな、新人戦闘系審神者の噂はもう流れてるし」
『ふむ』
やな兄に教えてもらい控えの部屋に入りモニターを見る。
相手はやな兄の部隊に似た編成。
『やな兄の部隊の動き、よく見とこうな。体術も経験も、どれもが上だからな』
「だな」
「ええ…何もかも、僕らはまだ届きません…」
「でも楽しみだな、前はできなかったし」
「確かにな」
「動きを盗まないとな」
「俺もがんばるよ」
頼もしい皆。
負けてもきっといろいろ吸収して成長するんだろうな。
いいことだ。
やな兄の試合は、結果はやな兄のかち。
やっぱり体術をだいぶ取り入れてるみたいで、簡単にやられなかった。
すごいなぁ…。
『…さ、次は俺らの番だ。行こうか』
もっと強くなろうという皆の気迫も感じる。
モチベが上がるのはいいことだ。
『お疲れ様ー』
「さんきゅ。で、先に挨拶して、さっき話した部屋に行け。そこでインカムつけたらいいから」
『皆にインカムは?』
「刀剣とお前の霊力が反応して聞こえてるから問題ない、ほら、いってこい」
ふむ、某ネコ型ボットの糸なし電話みたいな感じか。
中に入れば、ちょうど相手もやってきたところだった。
『初めまして、よろしくお願いします』
「こちらこそ。あまり見かけないですが、初めてですか?」
『はい、今日が初めての演練です。訳あってしばらく免除になってたので』
「そうですか、僕も半年くらい前に審神者になったところなんで、まだまだ新米です。いい勝負をしましょう」
『はい、よろしくお願いします』
いい人そうでよかった…審神者の指示だし部屋に入り、インカムを付け、皆に聞こえるか確認すると聞こえてるようだった。
明石は俺の傍に居ます。
『厚、任せて大丈夫?』
「もちろんだぜ!」
『よろしく』
モニターの調整をし、合図を待つ。
法螺貝の音が響くと、戦闘開始だ…―――
相手は短刀三人、打ち刀1、脇差1、太刀1の編成。
スピードなら向こうが上。
でも…。
『スピードがだめでもこっちは別の経験や体術もある』
「そうですな。あれくらいなら厚たちが勝ちますわ。油断せんかったら」
『そこも大丈夫だと思う。修行中油断するなと何度も言ってきてるし』
【かき回すか。薬研は俺と。鶴丸たちは隙を見てやってくれ、俺らもチャンスがあればいく】
【了解した】
薬研と厚がかき回し役に行った。
相手は予想済なのかすぐに対処するも、厚たちの体術に翻弄され、反応が遅い。
つか…。
『俺とのやり合いに慣れてきてるし、あっちの動き見えてるじゃ?』
「そうですな、ここからでもゆっくりに見えますわ」
【遅いっ!】
さすが、一体仕留めた。
厚もわざとうち漏らし、鶴丸たちに任せて一体仕留める。
蛍と宗三で連携し三体仕留め、鶴丸も一体仕留める。
そうして、あっという間に終わった。
「いや…驚きました…悔しいですね」
『勝ちは勝ちですから、ありがとうございました』
「まるで柳さんを相手してるようでした」
『?試合をしたことが?』
「はい、一度だけ。あの人の部隊も体術お取り入れていて、動きが読めなかったですね」
『…そう…ありがとうございます。俺も鼻が高いです』
「?と言いますと?」
『柳は俺の兄で、指導係なので』
「えっ」
『あ、もう次が始まりますね、では、また縁があれば』
「え、あ、え?あ、は、い?」
混乱してる中申し訳ないが、俺はささっと出てやな兄の元へ行く。
「お疲れ、成長したな」
『厚に任せてただけだよ。俺なんもしてない』
「何言うてますん…ずっと分析しとりましたやん」
『分析と指示出しはちがうからね』
「大将分析できるのに指示出しはまだ出来ないんだよな…」
『なんかねぇ…なんでやろ?』
「さて、俺ももうひと試合。お前ももうひと試合したら時間開くし、早いが飯に行こうぜ」
『はーい』と返事をし、控え部屋へ。
そのあと、もちろんやな兄は勝ち、俺の子も勝ちました。
やったね!