龍神が審神者になる?
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――アオside――
厨に戻ると、あらびっくり!ほぼ終わりにさしかかってた。
『おお…みんな頑張ったね、ありがとう』
「いや、黙々としてたいたらいつの間にかな」
「あぁ…ひたすら包んでいたな…」
『あとは俺がするし、みんな休んでて』
「大丈夫だぞ大将、焼いたりもしなきゃだろ?」
「僕も、大丈夫です…」
『ありがとう、じゃあ焼いていくから、厚と鶴で残り包んでくれるか?小夜と薬研は人数分の食器やご飯の用意』
指示を出し、出来てる分を焼いていく。
大きい厨にしてくれてるおかげで、大量に、同時に餃子が焼ける。
と、そこにやな兄がくる。
「よ、手伝いにきたぞ」
『やな兄、休んでくれててもよかったのに…』
「焼くの大変だろ?包むのはお前好きだけど」
『……んじゃ、そっちのコンロでチーズ入りとコチュジャン入り焼いてって、それぞれパレット6つくらいあるけど、2つくらいで』
「……また大量に…」
『やな兄のお土産分も含まれてますー』
「それは失礼しましたー」
軽口をたたきながらも、お互いやることをしていく。
羽根つき餃子にするから、片栗と水を溶いたものもやな兄の分含め準備する。
残りを包み終わった鶴と厚が手伝いに入ってくれる。
大きなお皿数枚出してもらい、できたやつからのせていく。
それをパレット2つ分やりとげる。
『ふーっ…やな兄どう?』
「もうこれだけだ」
「アオさん、ごはんと、燭台切さんから頂いたお漬物と煮物、出したよ…」
「箸も出したぜ、他何かあるか?」
『ナイス小夜!薬研!じゃあお茶とかもお願いできるか?』
「よしっ、こっちも終わったぞ」
『ありがとう、やな兄。鶴と厚は運ぶの手伝ってくれ』
そういうと、出来上がった餃子を運び出す。
手が空いた小夜と薬研も、残りを運ぶ手伝いをしてくれた。
机に餃子が並び終えると、俺も皆も座る。
『さて、やな兄とやな兄の刀剣達、ありがとうございました!おかげで早く終わることができ、俺も整理しやすくなりました!
皆も今日一日お疲れ様でした、餃子包み大量にあったのにありがとう!また明日の予定はやな兄と相談しながらになるかと思うけど、今はご飯にしようか!では!いただきます!』
「いただきまーす!」と皆も言うと、餃子争奪戦が始まったのだった。
『お代わり欲しかったら早めに言うてねー焼くからー』
「美味い!」
「これは、なかなか…!」
「主から聞いてたけど、ほんとにタレをつけずに食べられるんだね!」
「アオの餃子は何もつけなくても美味いんだよな、俺の好物の一つ」
「美味いな、アオ」
『ありがとう。みんなもどう…って、聞くまでもないな』
「たれないのに、美味い!」
「餃子には何かつけて食べるものなのかい?」
「餃子用のたれや、ポン酢、コショウとお酢…いろいろつけても美味しいですが、アオさんのは、なくても美味しい…!」
「チーズがとろけてて美味いな!」
「ごはんが進のぉ!」
うん、皆も感想ありがとう。
でも君らは表情で一発だわ、ありがとう。
俺も負けじと食べ進め、ご飯もお代わりする。
多めに炊いといてもらってよかった、あと追加でも炊いてるから、もうすぐで炊けるかな。
ふーっ…なくなるスピードも速いけど、意外と足りてるっぽいな。
まあいくらでも焼くけど。
俺が食べ終わると、やな兄がお代わりを言ってきた。
『ほいほい。皆も遠慮せず言いなよ~』
と、俺は焼くために厨へ。
すると、小夜と陸奥、鶴がきた。
「アオさん、焼くところ、見ていてもいですか?」
『ん?もちろんいいけど』
「どうやって焼いちょるか気になってのぉ」
「アオ、やって見せてくれ」
『あいよ』っと言いながら、水溶き片栗を用意する。
そしてフライパンを熱していく。
羽根つき餃子を作る時は水溶き片栗粉がいること、羽根つき餃子とはなにかを説明し、餃子を焼いていく。
少ししてから水溶き片栗粉を入れ、蓋をしてしばらく待つということも伝える。
少しして、蓋を開けると…。
『はい、羽根つき餃子の完成ー』
「おぉ!」
「見事だなぁ…!」
「綺麗な色…」
『で、あとはちょうどいいお皿に、ひっくり返して乗せると終わり』
それを持っていくと、まだみんな食べていた。
『はい、ミックスお待ち―』
「さんきゅー」
『皆さん足りてます?』
「はい、ありがとうございます」
「ガハハハッ!美味しくいただいてるぞ!」
「僕は今ちょうどいいかな。そにしても、ほんとに美味しいよ」
『よかった、口に合ったみたいで。これお酒好きには、酒のアテにもなるしね』
「最後食べたの、一年くらい前の帰省中だったなぁ…」
『あぁ、確かに。時々作ってたけど、やな兄居なかったり、マンションで風雅と風蝶と一緒に食べてたもんなぁ』
「アオ、俺にもミックスお代わり」
『はいな、国広ミックスね。他はいます?』
「自分も同じものを」
「俺もいただこう!」
「大将、こっちもミックス!みんなで分けたい」
『はいな、ちょい待っててねー』
俺はお代わりを焼きにまた厨へ。
すると、小夜と鶴がまたついてきた。
『どしたの?』
「アオさん、僕にもやらせてほしいです…」
「俺もだ、勉強がてら、やらせてくれないかい?」
『構わんけど、火傷には注意ね』
これは、厨用のエプロン用意しとくかな…いやエプロンくらいなら作れるな?
とまあ、二人にも手伝ってもらい、なんとか注文分の餃子を作って持っていく(うまくひっくり返せなくて羽部分が割れたりしたくらい)
『おまたせ、これ国広と岩融さん』
「感謝する」
「ありがとうなぁアオ!」
「これは、蜻蛉切さん…」
「ありがとう、小夜殿」
「そら、俺らのはこっちだ」
「ありがとな、鶴丸!」
「すまねぇな旦那」
「ありがとにゃあ!」
『俺先に片づけ出来る事とかしてくるから、お代わり欲しかったらまた言うてね』
そういって、俺はまたまた厨へ。
やな兄のとこと、柚兄の分のお土産を数える。
うん、いけそうやね。
あ、そうだ。
えーと、手を二回叩いて…。
『こんのすけ』
「お呼びでしょうか!」
『少しぶり、餃子の皮の代わりに、油揚げで餃子してみたんだけど、食べる?』
「油揚げの餃子…!」
『……焼くからちょっと待ってね』
顔がもう涎たらして食べたいです!の顔なんよな…。
可愛いやつめ。
油揚げの餃子を焼き、それをこんの前に置く。
火傷に気を付けてねと言うと、はふはふ言いながらも、美味しそうに食べてくれた。
「はぐうううぅぅぅぅ…油揚げの餃子…美味しゅうございますうううぅぅ」
『口に合ったようでよかったよ』
「アオ様は何をしてられるので?」
『やな兄のお土産と、柚兄のおすそ分け分けてるんよ』
「左様でございましたか!柚様、最近書類仕事続きで少々お疲れ気味のようですね」
『あぁ…やっぱ疲れてるんやね…発作でないといいけど…。
あ、こん。この餃子柚兄に届けてもらってもいい?まだ仕事中なら、刀剣の誰かにでも』
「お任せください!」
やな兄と柚兄の分を分け、柚兄のはこんの傍に置く。
『餃子、ゆっくりでいいからね』と一撫でし、俺は洗い物へ。
そこへ、厚と薬研が。
『お、二人とも、もういいのか?』
「あぁ!すっげぇ美味かったぜ大将!」
「腹がいっぱいだ、ありがとな、大将」
『口に合ってよかった。にんにくは入れてないから、明日ニンニク臭くならないよ』
「え、あれニンニク入ってなかったのか!」
『そ。滅多に入れないなー…次の日のこと考えるとな、あ、腹ごなしに洗い物手伝ってくんね?』
「はは、そのためにきた」
「任せてくれよ!」
『頼りにしてます』
洗い物を二人でしていると、やな兄もやってきて、一服を始める。
「ん?こんのすけ、きてたのか」
「はい!アオ様の油揚げ餃子をいただいていました!」
「へー油揚げバージョンか。それもいいな…」
『今度余裕あったら作るよ、こんに頼みたかったこともあったし、それで来てもらったんよ』
「頼み事…?」
『柚兄に餃子のおすそ分けね』
「あぁ。体調悪くても、お前の飯はできるだけ食ってたもんな」
「そうなのか?柳」
「あぁ、昔から、体調悪くてもこいつの飯だけは食べるようにしてた。だから実家にいる頃は体調崩したら、できるだけアオが実家に通ってくれてたもんな」
『まぁなかなか会えなかったし、会える時に、と思ってね』
「アオ様!油揚げの餃子、大変美味しゅうございました!ごちそうさまでした!」
『お粗末様でした。また油揚げのなにか作ったら呼ぶから、こんも無理するなよ』
「ありがとうございます!では、僕は柚様のところへ行きますね!」
器用に頭にのせると、こんは消え、柚兄の元へ向かってくれた。
『柚兄、無理してないといいけどな…』
「お前もな…(ぼそ)」
俺が洗い、厚が流し、薬研が拭いて棚に戻すという流れで、直ぐに終わった。
残りは後でやろう。
『やな兄、これ、持って帰ってね。人数分あるかはわかんないけど、みんなと食べちゃって』
「さんきゅーな」
お茶を淹れると、それを厚と薬研が運んでくれる。
俺はやな兄とのんびりお茶。
『明日はどうする?』
「とりあえず、今教えれることは教えたから、しばらくはお前の思うままにしてもらうかな。ただ国広貸すこともあるから、しばらく通うが」
『おけおけ。やな兄がいいなら、お昼でも晩でもここで食べてけば?』
「いいのかよ」
『どうせ人数増えたらもっと作ることになるんやし、今のうちに慣れるようにね』
「実家でも集まりの時はやってたから、大丈夫だろ…」
『でもみんな集まるんはたまにやったしね。んで、時々やな兄のご飯も食べたい』
「へいへい。柚にも連絡しとくわ」
「主」と言いながら、国広が来た。
『あ、国広』
「アオ、餃子美味かった。また食いたい」
『やったね!またおすそ分けするよ、国広にはパソコン教室にもきてもらいたいし』
「楽しみにしている。主、みんな食い終わって茶を飲んだら帰れるぞ。そろそろ戻らないと、遅くなる」
「ん。知らせてくれてさんきゅ。んじゃ様子見てくるか」
やな兄が広間に戻ると、俺はお茶の後始末。
が、国広はまだいた。
『?国広、どうしたの?』
「…アオ、ここは実家と違う、もともとあまり寝れないお前のことだ、無理するのは見えてる」
『ありゃ…国広、知ってたんだ…』
「限界が来る前に、柳や柚を呼べ。夜桜組がすぐに来れるとは限らないしな。無理はするな」
『…うん、できるだけそうする、ありがとう』
俺の言葉を聞くと、国広は広間へ戻って行った。
まさか国広、知ってたなんてなぁ………あれ…?
『国広、やな兄のこと、主て呼ばなかった……?』
なんか、疑問が増えてしまったのだった。
『餃子持ったね』
「おう、さんきゅな」
「山姥切、今日もありがとにゃあ」
「また、お願いします…」
「岩融も蜻蛉切も、ありがとうな」
「俺らだけだと、さすがに時間かかりすぎちゃうしな」
「だな…旦那方、助かったぜ」
「なぁに!これくらいお安い御用だ!」
「ええ、力仕事なら、我らにお任せを」
『大きい刀剣くるまで、頼りにさせてもらいます』
「明日から国広レンタルでしばらく通うな、光忠には話したから、昼か晩は時々こっちでやっかいになる」
『おけおけ』
「あ、あと、三日後は俺らの本丸で花見するから、お前らも来いよ。柚たちもくるしな」
『花見…!』
「アオは花見好きだしな」
『(わくわく)』
と、いろいろやり取りしてから、やな兄を送り出した。
残りの洗い物をみんなで手分けし、執務室にまた集合して話し合う。
『ほい、お茶入ったよーあと、光忠さんからもらった、ほうじ茶のミニチーズケーキタルトも』
「お茶は、ほうじ茶と緑茶選べるぜ」
はい、鶴が手伝ってくれました!
『んー明日からはやな兄の指導てわけじゃないぽいし、普通に出陣したりしながら、交代で国広にパソコン教えてもらおうか。明日は薬研が近侍、小夜が補佐やね』
「そういや、大将。近侍が厚や小夜助の場合、どうするんだ?」
『んー…まず皆に慣れてもらいたいから、二人の番の時は、皆が近侍補佐て形で、二人のやり方を見てほしいかな。気になるとこあったら聞いたり、覚えておきたいことはメモしたり』
光忠さん、デザート美味しです…。
やな兄に感想伝えとこう。
『んー…明日鍛刀するか…どうするか…』
「…俺はしてもいいと思うぜ」
『鶴…その心は?』
「飯の量とかわからないと言っていたが、今日の柳たちが居る感じを見て、大丈夫なんじゃないかと思ってな。それに、俺らのことはこれからいくらでも知れる」
「ほおじゃの。わしもしていいと思いゆうよ」
「…資源に余裕あるなら、今いない刀種を狙うのもありですね…」
「そうだな、脇差、大太刀、薙刀、槍…」
『おお…脇差以外大きい刀やった…』
「なら脇差狙いながら、短刀や打ち刀も視野に入れて鍛刀したらどうだ?」
『せやなぁ………うん、資源と相談にはなるけど、やってみようか』
俺は明日やることリストに「鍛刀」と書き込む。
『あ、刀装は大丈夫?』
「壊れたやつもあるから、明日少し足そうと思う…」
『おけ、必要資源決まったら教えてくれ。えーと、薬研と小夜以外で刀装頼むな』
「任せときな!」
「あ、そうだ。大将、薬草育てる場所なんだが…」
『あぁ、種いくつかもらったんよね?どこがいいかな…』
「畑の方か、医務室の裏手の場所がいいんじゃないかい?」
「あぁ、そのあたりで考えてはいるんだが…」
『んー…基本薬研と小夜に薬草は任せるから……うーん…医務室の裏手……あぁ、医務室、縁側あるから見やすいか…裏手にしよっか』
「はい、僕も、その方がいいかと…その方が、薬研と観察しやすいので…」
「だな。畑の方は医務室からも離れてるから、急ぎ必要な時すぐ確保できる距離がありがたい」
『よしそこで』
薬草畑の場所をメモし、あと、やな兄の言われた三日後の花見のことも忘れないうちにメモ。
『花見かぁ…今の時期やと桜咲き始めくらいかな…ただ本丸の桜となるとどうなるんやろ…』
「あー…設定で桜の景趣にすることもできるが、現世と同じ設定にしてたら、現世と同じじゃないか?」
『やんな。あと今の時期、タイミング合えば梅と桜のコンビで見れるんよな』
「楽しみです…」
「だな!」
「あぁ」
『うへへ……』
「アオ…笑い方怖いき…」
『おっと失礼。あ、そだ、明日洗濯とかもするから、洗い物纏めといてくれな。予備の戦装束や内番服、寝巻とかも、足りなかったら言うてくれ』
と、今日はこれくらいか?
時間もそろそろ休まないと明日に響くしな。
『他なければ、今日は解散な。風呂入って休もう』
皆も他はないらしく、了解、と片づけを手伝ってくれる。
片付けが終わると皆部屋へ戻り、俺も報告書を作り、柚兄に送ると、自室へ。
今日もいろいろあった、そして長かった…。
明日はどうなるかねぇ…。
厨に戻ると、あらびっくり!ほぼ終わりにさしかかってた。
『おお…みんな頑張ったね、ありがとう』
「いや、黙々としてたいたらいつの間にかな」
「あぁ…ひたすら包んでいたな…」
『あとは俺がするし、みんな休んでて』
「大丈夫だぞ大将、焼いたりもしなきゃだろ?」
「僕も、大丈夫です…」
『ありがとう、じゃあ焼いていくから、厚と鶴で残り包んでくれるか?小夜と薬研は人数分の食器やご飯の用意』
指示を出し、出来てる分を焼いていく。
大きい厨にしてくれてるおかげで、大量に、同時に餃子が焼ける。
と、そこにやな兄がくる。
「よ、手伝いにきたぞ」
『やな兄、休んでくれててもよかったのに…』
「焼くの大変だろ?包むのはお前好きだけど」
『……んじゃ、そっちのコンロでチーズ入りとコチュジャン入り焼いてって、それぞれパレット6つくらいあるけど、2つくらいで』
「……また大量に…」
『やな兄のお土産分も含まれてますー』
「それは失礼しましたー」
軽口をたたきながらも、お互いやることをしていく。
羽根つき餃子にするから、片栗と水を溶いたものもやな兄の分含め準備する。
残りを包み終わった鶴と厚が手伝いに入ってくれる。
大きなお皿数枚出してもらい、できたやつからのせていく。
それをパレット2つ分やりとげる。
『ふーっ…やな兄どう?』
「もうこれだけだ」
「アオさん、ごはんと、燭台切さんから頂いたお漬物と煮物、出したよ…」
「箸も出したぜ、他何かあるか?」
『ナイス小夜!薬研!じゃあお茶とかもお願いできるか?』
「よしっ、こっちも終わったぞ」
『ありがとう、やな兄。鶴と厚は運ぶの手伝ってくれ』
そういうと、出来上がった餃子を運び出す。
手が空いた小夜と薬研も、残りを運ぶ手伝いをしてくれた。
机に餃子が並び終えると、俺も皆も座る。
『さて、やな兄とやな兄の刀剣達、ありがとうございました!おかげで早く終わることができ、俺も整理しやすくなりました!
皆も今日一日お疲れ様でした、餃子包み大量にあったのにありがとう!また明日の予定はやな兄と相談しながらになるかと思うけど、今はご飯にしようか!では!いただきます!』
「いただきまーす!」と皆も言うと、餃子争奪戦が始まったのだった。
『お代わり欲しかったら早めに言うてねー焼くからー』
「美味い!」
「これは、なかなか…!」
「主から聞いてたけど、ほんとにタレをつけずに食べられるんだね!」
「アオの餃子は何もつけなくても美味いんだよな、俺の好物の一つ」
「美味いな、アオ」
『ありがとう。みんなもどう…って、聞くまでもないな』
「たれないのに、美味い!」
「餃子には何かつけて食べるものなのかい?」
「餃子用のたれや、ポン酢、コショウとお酢…いろいろつけても美味しいですが、アオさんのは、なくても美味しい…!」
「チーズがとろけてて美味いな!」
「ごはんが進のぉ!」
うん、皆も感想ありがとう。
でも君らは表情で一発だわ、ありがとう。
俺も負けじと食べ進め、ご飯もお代わりする。
多めに炊いといてもらってよかった、あと追加でも炊いてるから、もうすぐで炊けるかな。
ふーっ…なくなるスピードも速いけど、意外と足りてるっぽいな。
まあいくらでも焼くけど。
俺が食べ終わると、やな兄がお代わりを言ってきた。
『ほいほい。皆も遠慮せず言いなよ~』
と、俺は焼くために厨へ。
すると、小夜と陸奥、鶴がきた。
「アオさん、焼くところ、見ていてもいですか?」
『ん?もちろんいいけど』
「どうやって焼いちょるか気になってのぉ」
「アオ、やって見せてくれ」
『あいよ』っと言いながら、水溶き片栗を用意する。
そしてフライパンを熱していく。
羽根つき餃子を作る時は水溶き片栗粉がいること、羽根つき餃子とはなにかを説明し、餃子を焼いていく。
少ししてから水溶き片栗粉を入れ、蓋をしてしばらく待つということも伝える。
少しして、蓋を開けると…。
『はい、羽根つき餃子の完成ー』
「おぉ!」
「見事だなぁ…!」
「綺麗な色…」
『で、あとはちょうどいいお皿に、ひっくり返して乗せると終わり』
それを持っていくと、まだみんな食べていた。
『はい、ミックスお待ち―』
「さんきゅー」
『皆さん足りてます?』
「はい、ありがとうございます」
「ガハハハッ!美味しくいただいてるぞ!」
「僕は今ちょうどいいかな。そにしても、ほんとに美味しいよ」
『よかった、口に合ったみたいで。これお酒好きには、酒のアテにもなるしね』
「最後食べたの、一年くらい前の帰省中だったなぁ…」
『あぁ、確かに。時々作ってたけど、やな兄居なかったり、マンションで風雅と風蝶と一緒に食べてたもんなぁ』
「アオ、俺にもミックスお代わり」
『はいな、国広ミックスね。他はいます?』
「自分も同じものを」
「俺もいただこう!」
「大将、こっちもミックス!みんなで分けたい」
『はいな、ちょい待っててねー』
俺はお代わりを焼きにまた厨へ。
すると、小夜と鶴がまたついてきた。
『どしたの?』
「アオさん、僕にもやらせてほしいです…」
「俺もだ、勉強がてら、やらせてくれないかい?」
『構わんけど、火傷には注意ね』
これは、厨用のエプロン用意しとくかな…いやエプロンくらいなら作れるな?
とまあ、二人にも手伝ってもらい、なんとか注文分の餃子を作って持っていく(うまくひっくり返せなくて羽部分が割れたりしたくらい)
『おまたせ、これ国広と岩融さん』
「感謝する」
「ありがとうなぁアオ!」
「これは、蜻蛉切さん…」
「ありがとう、小夜殿」
「そら、俺らのはこっちだ」
「ありがとな、鶴丸!」
「すまねぇな旦那」
「ありがとにゃあ!」
『俺先に片づけ出来る事とかしてくるから、お代わり欲しかったらまた言うてね』
そういって、俺はまたまた厨へ。
やな兄のとこと、柚兄の分のお土産を数える。
うん、いけそうやね。
あ、そうだ。
えーと、手を二回叩いて…。
『こんのすけ』
「お呼びでしょうか!」
『少しぶり、餃子の皮の代わりに、油揚げで餃子してみたんだけど、食べる?』
「油揚げの餃子…!」
『……焼くからちょっと待ってね』
顔がもう涎たらして食べたいです!の顔なんよな…。
可愛いやつめ。
油揚げの餃子を焼き、それをこんの前に置く。
火傷に気を付けてねと言うと、はふはふ言いながらも、美味しそうに食べてくれた。
「はぐうううぅぅぅぅ…油揚げの餃子…美味しゅうございますうううぅぅ」
『口に合ったようでよかったよ』
「アオ様は何をしてられるので?」
『やな兄のお土産と、柚兄のおすそ分け分けてるんよ』
「左様でございましたか!柚様、最近書類仕事続きで少々お疲れ気味のようですね」
『あぁ…やっぱ疲れてるんやね…発作でないといいけど…。
あ、こん。この餃子柚兄に届けてもらってもいい?まだ仕事中なら、刀剣の誰かにでも』
「お任せください!」
やな兄と柚兄の分を分け、柚兄のはこんの傍に置く。
『餃子、ゆっくりでいいからね』と一撫でし、俺は洗い物へ。
そこへ、厚と薬研が。
『お、二人とも、もういいのか?』
「あぁ!すっげぇ美味かったぜ大将!」
「腹がいっぱいだ、ありがとな、大将」
『口に合ってよかった。にんにくは入れてないから、明日ニンニク臭くならないよ』
「え、あれニンニク入ってなかったのか!」
『そ。滅多に入れないなー…次の日のこと考えるとな、あ、腹ごなしに洗い物手伝ってくんね?』
「はは、そのためにきた」
「任せてくれよ!」
『頼りにしてます』
洗い物を二人でしていると、やな兄もやってきて、一服を始める。
「ん?こんのすけ、きてたのか」
「はい!アオ様の油揚げ餃子をいただいていました!」
「へー油揚げバージョンか。それもいいな…」
『今度余裕あったら作るよ、こんに頼みたかったこともあったし、それで来てもらったんよ』
「頼み事…?」
『柚兄に餃子のおすそ分けね』
「あぁ。体調悪くても、お前の飯はできるだけ食ってたもんな」
「そうなのか?柳」
「あぁ、昔から、体調悪くてもこいつの飯だけは食べるようにしてた。だから実家にいる頃は体調崩したら、できるだけアオが実家に通ってくれてたもんな」
『まぁなかなか会えなかったし、会える時に、と思ってね』
「アオ様!油揚げの餃子、大変美味しゅうございました!ごちそうさまでした!」
『お粗末様でした。また油揚げのなにか作ったら呼ぶから、こんも無理するなよ』
「ありがとうございます!では、僕は柚様のところへ行きますね!」
器用に頭にのせると、こんは消え、柚兄の元へ向かってくれた。
『柚兄、無理してないといいけどな…』
「お前もな…(ぼそ)」
俺が洗い、厚が流し、薬研が拭いて棚に戻すという流れで、直ぐに終わった。
残りは後でやろう。
『やな兄、これ、持って帰ってね。人数分あるかはわかんないけど、みんなと食べちゃって』
「さんきゅーな」
お茶を淹れると、それを厚と薬研が運んでくれる。
俺はやな兄とのんびりお茶。
『明日はどうする?』
「とりあえず、今教えれることは教えたから、しばらくはお前の思うままにしてもらうかな。ただ国広貸すこともあるから、しばらく通うが」
『おけおけ。やな兄がいいなら、お昼でも晩でもここで食べてけば?』
「いいのかよ」
『どうせ人数増えたらもっと作ることになるんやし、今のうちに慣れるようにね』
「実家でも集まりの時はやってたから、大丈夫だろ…」
『でもみんな集まるんはたまにやったしね。んで、時々やな兄のご飯も食べたい』
「へいへい。柚にも連絡しとくわ」
「主」と言いながら、国広が来た。
『あ、国広』
「アオ、餃子美味かった。また食いたい」
『やったね!またおすそ分けするよ、国広にはパソコン教室にもきてもらいたいし』
「楽しみにしている。主、みんな食い終わって茶を飲んだら帰れるぞ。そろそろ戻らないと、遅くなる」
「ん。知らせてくれてさんきゅ。んじゃ様子見てくるか」
やな兄が広間に戻ると、俺はお茶の後始末。
が、国広はまだいた。
『?国広、どうしたの?』
「…アオ、ここは実家と違う、もともとあまり寝れないお前のことだ、無理するのは見えてる」
『ありゃ…国広、知ってたんだ…』
「限界が来る前に、柳や柚を呼べ。夜桜組がすぐに来れるとは限らないしな。無理はするな」
『…うん、できるだけそうする、ありがとう』
俺の言葉を聞くと、国広は広間へ戻って行った。
まさか国広、知ってたなんてなぁ………あれ…?
『国広、やな兄のこと、主て呼ばなかった……?』
なんか、疑問が増えてしまったのだった。
『餃子持ったね』
「おう、さんきゅな」
「山姥切、今日もありがとにゃあ」
「また、お願いします…」
「岩融も蜻蛉切も、ありがとうな」
「俺らだけだと、さすがに時間かかりすぎちゃうしな」
「だな…旦那方、助かったぜ」
「なぁに!これくらいお安い御用だ!」
「ええ、力仕事なら、我らにお任せを」
『大きい刀剣くるまで、頼りにさせてもらいます』
「明日から国広レンタルでしばらく通うな、光忠には話したから、昼か晩は時々こっちでやっかいになる」
『おけおけ』
「あ、あと、三日後は俺らの本丸で花見するから、お前らも来いよ。柚たちもくるしな」
『花見…!』
「アオは花見好きだしな」
『(わくわく)』
と、いろいろやり取りしてから、やな兄を送り出した。
残りの洗い物をみんなで手分けし、執務室にまた集合して話し合う。
『ほい、お茶入ったよーあと、光忠さんからもらった、ほうじ茶のミニチーズケーキタルトも』
「お茶は、ほうじ茶と緑茶選べるぜ」
はい、鶴が手伝ってくれました!
『んー明日からはやな兄の指導てわけじゃないぽいし、普通に出陣したりしながら、交代で国広にパソコン教えてもらおうか。明日は薬研が近侍、小夜が補佐やね』
「そういや、大将。近侍が厚や小夜助の場合、どうするんだ?」
『んー…まず皆に慣れてもらいたいから、二人の番の時は、皆が近侍補佐て形で、二人のやり方を見てほしいかな。気になるとこあったら聞いたり、覚えておきたいことはメモしたり』
光忠さん、デザート美味しです…。
やな兄に感想伝えとこう。
『んー…明日鍛刀するか…どうするか…』
「…俺はしてもいいと思うぜ」
『鶴…その心は?』
「飯の量とかわからないと言っていたが、今日の柳たちが居る感じを見て、大丈夫なんじゃないかと思ってな。それに、俺らのことはこれからいくらでも知れる」
「ほおじゃの。わしもしていいと思いゆうよ」
「…資源に余裕あるなら、今いない刀種を狙うのもありですね…」
「そうだな、脇差、大太刀、薙刀、槍…」
『おお…脇差以外大きい刀やった…』
「なら脇差狙いながら、短刀や打ち刀も視野に入れて鍛刀したらどうだ?」
『せやなぁ………うん、資源と相談にはなるけど、やってみようか』
俺は明日やることリストに「鍛刀」と書き込む。
『あ、刀装は大丈夫?』
「壊れたやつもあるから、明日少し足そうと思う…」
『おけ、必要資源決まったら教えてくれ。えーと、薬研と小夜以外で刀装頼むな』
「任せときな!」
「あ、そうだ。大将、薬草育てる場所なんだが…」
『あぁ、種いくつかもらったんよね?どこがいいかな…』
「畑の方か、医務室の裏手の場所がいいんじゃないかい?」
「あぁ、そのあたりで考えてはいるんだが…」
『んー…基本薬研と小夜に薬草は任せるから……うーん…医務室の裏手……あぁ、医務室、縁側あるから見やすいか…裏手にしよっか』
「はい、僕も、その方がいいかと…その方が、薬研と観察しやすいので…」
「だな。畑の方は医務室からも離れてるから、急ぎ必要な時すぐ確保できる距離がありがたい」
『よしそこで』
薬草畑の場所をメモし、あと、やな兄の言われた三日後の花見のことも忘れないうちにメモ。
『花見かぁ…今の時期やと桜咲き始めくらいかな…ただ本丸の桜となるとどうなるんやろ…』
「あー…設定で桜の景趣にすることもできるが、現世と同じ設定にしてたら、現世と同じじゃないか?」
『やんな。あと今の時期、タイミング合えば梅と桜のコンビで見れるんよな』
「楽しみです…」
「だな!」
「あぁ」
『うへへ……』
「アオ…笑い方怖いき…」
『おっと失礼。あ、そだ、明日洗濯とかもするから、洗い物纏めといてくれな。予備の戦装束や内番服、寝巻とかも、足りなかったら言うてくれ』
と、今日はこれくらいか?
時間もそろそろ休まないと明日に響くしな。
『他なければ、今日は解散な。風呂入って休もう』
皆も他はないらしく、了解、と片づけを手伝ってくれる。
片付けが終わると皆部屋へ戻り、俺も報告書を作り、柚兄に送ると、自室へ。
今日もいろいろあった、そして長かった…。
明日はどうなるかねぇ…。