龍神が審神者になる?
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――アオside――
やな兄がシャワーを浴びに行ってる間、俺はみんなの飲み物を淹れる。
え、どこからもってきたって?
やな兄がくれたのもあるけど、やな兄んとこの歌仙さんがくれたお茶もあるし、他いろいろSanizonで用意したけど?
国広はパソコンの設置から設定を三人に教えてる。
初心者も居るから、たぶん簡単なやつ。
複雑なのは、いずれ教えるかもしれんね、ひな兄にも教わってたし。
『あ、こんのすけ』
「なんですか?」
『実家の荷物って、どうやって送ってもらえばいい?あとこっちから送る場合とか』
俺は傍にいたこんのすけに尋ねる。
「そうですね、実家の方に普通に郵送してもらえば大丈夫です。ただし、住所はこちらで指定したもの、名前も、お互い真名はダメです。もし実家の方が本丸Noがわかるのであれば、名前のところにその番号を記載していただければスムーズです」
『それは逆も、ってこと?』
「左様でございます。ただ、アオ様の最初の荷物…あれは、神様が直接アオ様の住んでいらしたマンションに、空間を繋げて運んだものでして…」
『まぁじか。いや、俺らなら出来ないことはないけど…贔屓しすぎじゃないかな…』
「一応、現世任務、というものもありますから…まぁ口実にしたと思われますね…」
俺はお盆に、みんなの飲み物を乗せて戻ると、服を置きに行っていたメンバーも戻っていた。
『お、おかえり。丁度よかったな、お茶入れたとこなんだ』
「ありがとう!アオさん!」
『甘いの平気なら、和菓子もあるから、お茶しながらやな兄と国広達待とう』
「ありがとな、大将」
「いただくぜ」
『国広達、お茶と和菓子置いておくから』
「お、ありがとにゃあ!」
「すまん」
「ありがとう、ございます」
「ありがとな大将!」
それぞれがゆっくりお茶をいただく中、俺はこんのすけに確認する。
『こん、さっきの続きだけど、もし速達したい、してほしい場合は?』
「そうですね…物にもよりますが、一度担当役員に確認を取って、許可が下りれば、役員に渡していただく形になります。ものすごく早ければ一日か、その日の内に届きます」
『なるほど…』
「なにかお急ぎのものが?」
『んー…悩んでる感じ。まぁもう少し悩むさ』
のんびりしていると、やな兄が出てきた。
髪を拭きながら。
「あーさっぱりした…」
「あ!主さん、また乾かしてない!」
「乱、主のそれはいつものことだ」
『やな兄…その様子だと手入れもまもともにしてないな…』
「めんどくせぇしな」
俺は洗面所に行き、オイルとドライヤー、櫛を持って戻り、やな兄を座らせ、オイルを塗る。
「あ、桜の香り…」
「お前が作ったやつ?」
『うん。合うかはわかんないけど、ないよりましかな、て』
オイルを塗り、コームの粗い櫛で馴染ませ、ドライヤーで根元から乾かしていく。
相変わらずサラサラ…手入れしないって…もったいない…。
ある程度根元を乾かしたら、全体を乾かしだす。
もつれてるとこはゆっくりほどき、髪の真ん中くらいから普通の櫛で梳かしていく。
意外と乾きにくい毛先も念入りにしたあとは、ドライヤーを冷風にして、全体に当てていく。
乾かしきった最後、オイルを少しだけ毛先につけ、また粗いコームで梳かして…。
「わあ!アオさんすごい!主さんの髪がすごくサラサラ!」
『やな兄も柚兄も、元の質がいいからね』
「良すぎるからオイルとかやらないんだよ…」
「もったいねぇな、柳の旦那…」
「ほにほに」
「あぁ、いつもは自然任せなのか?」
「乱や清光に見つかればやられるな」
「あー…なんかわかるかもな」
「はい…乱さんも加州さんも、おしゃれしてますから…」
「アオさんの手作りオイル、いい匂い~」
「こいつたまに現世で作ってたしな。実験しながら」
『乱さんがいいなら、使ってみる?』
「いいの!?」
『もちろん。ここの風呂場、まだそういうのないし、俺しか持ってないから。それにさっき風呂の使い方とか教えてるとき、乱さんも髪洗ったんじゃない?』
「アオ、わかるのかい?」
『風呂入る前と後の匂いが違うし、もともと綺麗な髪してるけど、艶が足りてないような感じがしたから』
「すごいな、大将…」
乱さんは嬉しそうに「やってやって!」と笑顔だ。
もう一度洗面台に行き、水を入れてる霧吹きを持ってくる。
『一度軽く濡らして、それからやろうか。国広、そっちは終わった?』
「簡単な設定はな。今は小夜と厚に、少し難しい設定の仕方などを教えている」
『んじゃその間にやっちゃお。乱さん、悪いけど一度髪解いてもらってもいい?』
「うん!」
嬉しそうに帽子を取り、髪を解く乱さん。
先に軽く髪を梳くと、霧吹きで水を吹きかけていき、全体に馴染ませる。
後はやな兄にやった方法と同じようにし、最後に毛先へ軽くオイル。
あと、一部三つ編みにしてたから、元にして…。
「すげえな…いつもサラサラな乱の髪が、更にサラ艶に…」
「いい香り~アオさんありがとう!」
『どういたしまして』
「これ、髪綺麗なやつらにやったら、すげえことなりそうだな…」
「けんどいい香りじゃなぁ」
『陸奥もする?』
「わしゃあそういうんはのぉ…」
「薬研はどうだい?」
「薬研も質はいいからな…俺のとこの薬研も、滅多に寝ぐせ付かないし…」
「俺も香りはいいと思うが、そこまで髪の手入れに拘ってないからなぁ」
『まぁ強制じゃないし、手入れしたい人がやればいいと思うよ』
タイミングよく「アオ、主、切りのいいところまで終わったぞ」と声がかかる。
「また来た時にでも続きを教える」とのことだ。
『国広ありがとう』
「問題ない。そういえば、金木犀の香りのオイルもあるのか?」
『あぁ、あるよ。今は桜の時期だし、桜を使ってるだけ』
「金木犀もあるんだ!」
『今度試してみます?』
「是非!その時は加州さんたちも誘ってみたい!」
『俺は構わないですよ』
「半年前もらったハンドクリーム。主の執務を積極的に手伝う奴と、厨当番で指にあかぎれができたやつらに人気で、もうすぐなくなるそうだ」
『え、あれ作り方簡単なんに…ワセリンだけでもいいけど、香りを付けたい場合は、好きな香水やコロンとかと混ぜて終わりなだけだべ?』
「いろんなハンドクリーム試した乱や加州を筆頭に、お前が作ったやつのがいいらしい」
「……あ、あれか…アオの霊力がまた漏れてて、それに流れた…」
「可能性はありますね…」
『あーね…ならやな兄も霊力込めながら作ればいいんじゃない?』
「めんどくせぇ…」
『言うと思ったよ。んじゃあ…国広のパソコン教室代として、また作ったら渡すよ』
「助かる」
そういうと、俺はまだちゃんと整理しきれていない段ボールをガサゴソ漁り、少し大き目のポーチを取り出す。
『前回は…金木犀と、鈴蘭や藤の香りに近いやつを混ぜたものをわたしたんだっけ?』
「あぁ。どれも人気だったぞ」
『んー…そういう系のがいいのかな…香水とかのもあるけど…』
「あまり強い匂いは、嫌がるやつもいるだろうからな…」
『んじゃ…桜と金木犀はまだまだあるからそれと…お試しで乱さんと加州さんあたりにいくつか使ってもらおうかな』
「え、いいの?」
『うん、感想も聞きたいから、いろんな香り試してみて。匂いがきつ過ぎるとかあれば教えてほしいし。気になる人も居るなら、みんなで試してくれてもいいから』
「わかった!ありがとう!」
『あ、あと普通に練り香水売ってるけど、そのハンドクリームも一応練り香水として使えるよ。例えば…今乱さんは桜のオイル使ったから、この桜のハンドクリームを普通に手に使うもよし、少し指にとって…これくらいかな。これを、耳の後ろやうなじにも使えるよ』
「ハンドクリームってそういう使い方もあるんだね!」
「全部がそうじゃないからな、乱…」
『国広、桜と金木犀と…前回と同じ藤に鈴蘭もあるね…あとは緑茶、白檀、桔梗、椿…乱さんに渡す以外で、今あるのこれくらいやけど、どれがいい?』
「そうだな…金木犀は前回も人気だったし、それと、今の季節に合わせて桜か」
「はいはーい!藤も鈴蘭も人気だったけど、5月は白檀の季節だったはずだし、白檀は?」
「乱のそれ採用」
『おけ。他ある?』
「そんなにいいのか?」
国広もやな兄も首を傾げながら聞いてくるが、大丈夫なんだなー。
『桜と金木犀はまだあるから、多めに渡すよ。他はまだ、自分や家族しか使ったことないから、お試しで、感想も聞きたいから、だな。乱さんに渡すやつは、好きな香りの香水で作った奴数種類、量も少なめに入れてるから、まあそれもお試し』
「…なら前回と違う、緑茶はどうだ?緑茶っていうくらいだから、お茶の香りだろうし、普段から茶を飲む俺らには馴染もあるしな」
「そうだな…歌仙あたりが喜ぶ気がするな」
『じゃあそれでいこか』
小さな巾着に、桜、金木犀、白檀、緑茶の香りがするハンドクリームを入れ、国広へ渡す。
そして乱さんに、俺の好きな香りの香水で作ったハンドクリーム数種類を。
『感想よろしく。あと普通に香水や、和の香りのするものなど、気になるやつあれば連絡してきて。俺も詳しくはないけど、いくつかお香もあるし、やな兄は伽羅のお香が多いやろから、香水とか興味ないだろうし』
「やった!ありがとうアオさん!」
「助かる」
『いんや、今日のお礼でもあるしね』
ふと時計を見ると、もうすぐ16時になるところだった。
『やな兄、万屋街?行く?』
「そうだな…全員で行くと大変だろうから…」
「あ、じゃあオレと小夜は本丸いるぜ。行き慣れてるし」
「そうですね…それと…アオさんがいいなら、このパソコンで、調べものなどの練習がしたいのですが…」
『あーね。かまわんよ。んじゃ、残りの皆で行くか』
「一人はアオが持てよ。基本一人か二人までだからな」
『あー懐の分は関係ない、と』
「そういうこと」
「なら大将、俺をまた懐に入れてくれや。短刀は守り刀だし、何か重いもの買うとき、俺より陸奥守の旦那や鶴丸の旦那のがいいだろうしな」
『あー…確かに。今日の晩御飯の食材に、明日の昼までの食材は最低買っときたいし』
「んじゃ、任せるぜ」という薬研の言葉を聞き、本体を預かる。
薬研が本体に戻るのを確認し、腰にさす。
「留守は任せな、大将!」
「気を付けて…」
『行ってくるな』
やな兄に、万屋街への行き方を教えてもらい、こんのすけには万屋街の地図(パンフレット)をもらい…。
んじゃ、いざ、万屋街へ!
やな兄がシャワーを浴びに行ってる間、俺はみんなの飲み物を淹れる。
え、どこからもってきたって?
やな兄がくれたのもあるけど、やな兄んとこの歌仙さんがくれたお茶もあるし、他いろいろSanizonで用意したけど?
国広はパソコンの設置から設定を三人に教えてる。
初心者も居るから、たぶん簡単なやつ。
複雑なのは、いずれ教えるかもしれんね、ひな兄にも教わってたし。
『あ、こんのすけ』
「なんですか?」
『実家の荷物って、どうやって送ってもらえばいい?あとこっちから送る場合とか』
俺は傍にいたこんのすけに尋ねる。
「そうですね、実家の方に普通に郵送してもらえば大丈夫です。ただし、住所はこちらで指定したもの、名前も、お互い真名はダメです。もし実家の方が本丸Noがわかるのであれば、名前のところにその番号を記載していただければスムーズです」
『それは逆も、ってこと?』
「左様でございます。ただ、アオ様の最初の荷物…あれは、神様が直接アオ様の住んでいらしたマンションに、空間を繋げて運んだものでして…」
『まぁじか。いや、俺らなら出来ないことはないけど…贔屓しすぎじゃないかな…』
「一応、現世任務、というものもありますから…まぁ口実にしたと思われますね…」
俺はお盆に、みんなの飲み物を乗せて戻ると、服を置きに行っていたメンバーも戻っていた。
『お、おかえり。丁度よかったな、お茶入れたとこなんだ』
「ありがとう!アオさん!」
『甘いの平気なら、和菓子もあるから、お茶しながらやな兄と国広達待とう』
「ありがとな、大将」
「いただくぜ」
『国広達、お茶と和菓子置いておくから』
「お、ありがとにゃあ!」
「すまん」
「ありがとう、ございます」
「ありがとな大将!」
それぞれがゆっくりお茶をいただく中、俺はこんのすけに確認する。
『こん、さっきの続きだけど、もし速達したい、してほしい場合は?』
「そうですね…物にもよりますが、一度担当役員に確認を取って、許可が下りれば、役員に渡していただく形になります。ものすごく早ければ一日か、その日の内に届きます」
『なるほど…』
「なにかお急ぎのものが?」
『んー…悩んでる感じ。まぁもう少し悩むさ』
のんびりしていると、やな兄が出てきた。
髪を拭きながら。
「あーさっぱりした…」
「あ!主さん、また乾かしてない!」
「乱、主のそれはいつものことだ」
『やな兄…その様子だと手入れもまもともにしてないな…』
「めんどくせぇしな」
俺は洗面所に行き、オイルとドライヤー、櫛を持って戻り、やな兄を座らせ、オイルを塗る。
「あ、桜の香り…」
「お前が作ったやつ?」
『うん。合うかはわかんないけど、ないよりましかな、て』
オイルを塗り、コームの粗い櫛で馴染ませ、ドライヤーで根元から乾かしていく。
相変わらずサラサラ…手入れしないって…もったいない…。
ある程度根元を乾かしたら、全体を乾かしだす。
もつれてるとこはゆっくりほどき、髪の真ん中くらいから普通の櫛で梳かしていく。
意外と乾きにくい毛先も念入りにしたあとは、ドライヤーを冷風にして、全体に当てていく。
乾かしきった最後、オイルを少しだけ毛先につけ、また粗いコームで梳かして…。
「わあ!アオさんすごい!主さんの髪がすごくサラサラ!」
『やな兄も柚兄も、元の質がいいからね』
「良すぎるからオイルとかやらないんだよ…」
「もったいねぇな、柳の旦那…」
「ほにほに」
「あぁ、いつもは自然任せなのか?」
「乱や清光に見つかればやられるな」
「あー…なんかわかるかもな」
「はい…乱さんも加州さんも、おしゃれしてますから…」
「アオさんの手作りオイル、いい匂い~」
「こいつたまに現世で作ってたしな。実験しながら」
『乱さんがいいなら、使ってみる?』
「いいの!?」
『もちろん。ここの風呂場、まだそういうのないし、俺しか持ってないから。それにさっき風呂の使い方とか教えてるとき、乱さんも髪洗ったんじゃない?』
「アオ、わかるのかい?」
『風呂入る前と後の匂いが違うし、もともと綺麗な髪してるけど、艶が足りてないような感じがしたから』
「すごいな、大将…」
乱さんは嬉しそうに「やってやって!」と笑顔だ。
もう一度洗面台に行き、水を入れてる霧吹きを持ってくる。
『一度軽く濡らして、それからやろうか。国広、そっちは終わった?』
「簡単な設定はな。今は小夜と厚に、少し難しい設定の仕方などを教えている」
『んじゃその間にやっちゃお。乱さん、悪いけど一度髪解いてもらってもいい?』
「うん!」
嬉しそうに帽子を取り、髪を解く乱さん。
先に軽く髪を梳くと、霧吹きで水を吹きかけていき、全体に馴染ませる。
後はやな兄にやった方法と同じようにし、最後に毛先へ軽くオイル。
あと、一部三つ編みにしてたから、元にして…。
「すげえな…いつもサラサラな乱の髪が、更にサラ艶に…」
「いい香り~アオさんありがとう!」
『どういたしまして』
「これ、髪綺麗なやつらにやったら、すげえことなりそうだな…」
「けんどいい香りじゃなぁ」
『陸奥もする?』
「わしゃあそういうんはのぉ…」
「薬研はどうだい?」
「薬研も質はいいからな…俺のとこの薬研も、滅多に寝ぐせ付かないし…」
「俺も香りはいいと思うが、そこまで髪の手入れに拘ってないからなぁ」
『まぁ強制じゃないし、手入れしたい人がやればいいと思うよ』
タイミングよく「アオ、主、切りのいいところまで終わったぞ」と声がかかる。
「また来た時にでも続きを教える」とのことだ。
『国広ありがとう』
「問題ない。そういえば、金木犀の香りのオイルもあるのか?」
『あぁ、あるよ。今は桜の時期だし、桜を使ってるだけ』
「金木犀もあるんだ!」
『今度試してみます?』
「是非!その時は加州さんたちも誘ってみたい!」
『俺は構わないですよ』
「半年前もらったハンドクリーム。主の執務を積極的に手伝う奴と、厨当番で指にあかぎれができたやつらに人気で、もうすぐなくなるそうだ」
『え、あれ作り方簡単なんに…ワセリンだけでもいいけど、香りを付けたい場合は、好きな香水やコロンとかと混ぜて終わりなだけだべ?』
「いろんなハンドクリーム試した乱や加州を筆頭に、お前が作ったやつのがいいらしい」
「……あ、あれか…アオの霊力がまた漏れてて、それに流れた…」
「可能性はありますね…」
『あーね…ならやな兄も霊力込めながら作ればいいんじゃない?』
「めんどくせぇ…」
『言うと思ったよ。んじゃあ…国広のパソコン教室代として、また作ったら渡すよ』
「助かる」
そういうと、俺はまだちゃんと整理しきれていない段ボールをガサゴソ漁り、少し大き目のポーチを取り出す。
『前回は…金木犀と、鈴蘭や藤の香りに近いやつを混ぜたものをわたしたんだっけ?』
「あぁ。どれも人気だったぞ」
『んー…そういう系のがいいのかな…香水とかのもあるけど…』
「あまり強い匂いは、嫌がるやつもいるだろうからな…」
『んじゃ…桜と金木犀はまだまだあるからそれと…お試しで乱さんと加州さんあたりにいくつか使ってもらおうかな』
「え、いいの?」
『うん、感想も聞きたいから、いろんな香り試してみて。匂いがきつ過ぎるとかあれば教えてほしいし。気になる人も居るなら、みんなで試してくれてもいいから』
「わかった!ありがとう!」
『あ、あと普通に練り香水売ってるけど、そのハンドクリームも一応練り香水として使えるよ。例えば…今乱さんは桜のオイル使ったから、この桜のハンドクリームを普通に手に使うもよし、少し指にとって…これくらいかな。これを、耳の後ろやうなじにも使えるよ』
「ハンドクリームってそういう使い方もあるんだね!」
「全部がそうじゃないからな、乱…」
『国広、桜と金木犀と…前回と同じ藤に鈴蘭もあるね…あとは緑茶、白檀、桔梗、椿…乱さんに渡す以外で、今あるのこれくらいやけど、どれがいい?』
「そうだな…金木犀は前回も人気だったし、それと、今の季節に合わせて桜か」
「はいはーい!藤も鈴蘭も人気だったけど、5月は白檀の季節だったはずだし、白檀は?」
「乱のそれ採用」
『おけ。他ある?』
「そんなにいいのか?」
国広もやな兄も首を傾げながら聞いてくるが、大丈夫なんだなー。
『桜と金木犀はまだあるから、多めに渡すよ。他はまだ、自分や家族しか使ったことないから、お試しで、感想も聞きたいから、だな。乱さんに渡すやつは、好きな香りの香水で作った奴数種類、量も少なめに入れてるから、まあそれもお試し』
「…なら前回と違う、緑茶はどうだ?緑茶っていうくらいだから、お茶の香りだろうし、普段から茶を飲む俺らには馴染もあるしな」
「そうだな…歌仙あたりが喜ぶ気がするな」
『じゃあそれでいこか』
小さな巾着に、桜、金木犀、白檀、緑茶の香りがするハンドクリームを入れ、国広へ渡す。
そして乱さんに、俺の好きな香りの香水で作ったハンドクリーム数種類を。
『感想よろしく。あと普通に香水や、和の香りのするものなど、気になるやつあれば連絡してきて。俺も詳しくはないけど、いくつかお香もあるし、やな兄は伽羅のお香が多いやろから、香水とか興味ないだろうし』
「やった!ありがとうアオさん!」
「助かる」
『いんや、今日のお礼でもあるしね』
ふと時計を見ると、もうすぐ16時になるところだった。
『やな兄、万屋街?行く?』
「そうだな…全員で行くと大変だろうから…」
「あ、じゃあオレと小夜は本丸いるぜ。行き慣れてるし」
「そうですね…それと…アオさんがいいなら、このパソコンで、調べものなどの練習がしたいのですが…」
『あーね。かまわんよ。んじゃ、残りの皆で行くか』
「一人はアオが持てよ。基本一人か二人までだからな」
『あー懐の分は関係ない、と』
「そういうこと」
「なら大将、俺をまた懐に入れてくれや。短刀は守り刀だし、何か重いもの買うとき、俺より陸奥守の旦那や鶴丸の旦那のがいいだろうしな」
『あー…確かに。今日の晩御飯の食材に、明日の昼までの食材は最低買っときたいし』
「んじゃ、任せるぜ」という薬研の言葉を聞き、本体を預かる。
薬研が本体に戻るのを確認し、腰にさす。
「留守は任せな、大将!」
「気を付けて…」
『行ってくるな』
やな兄に、万屋街への行き方を教えてもらい、こんのすけには万屋街の地図(パンフレット)をもらい…。
んじゃ、いざ、万屋街へ!