龍神が審神者になる?
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――柚side――
俺たちの末っ子、葵月。
通称アオは、何度も転生を繰り返してる龍神様だ。
でも性格は、子供っぽいし、あまり落ち着きもないかな。
ただ演技は上手い…かな?男装してるくらいだし。
でも時々、年相応に見えない表情もする。
不敵に笑ったり、表情が無くなったように冷めた顔もする。
そんな末っ子の部屋に、柳と着たんだけど…。
「なんでずんだ餅があるんだよ…」
「え、朝に近所の和菓子屋さんのおばちゃんがくれたから。
枝豆沢山もらったらしいから、朝から餅ついて、ずんだ餅にしたんだって。それのおすそ分け」
「けっこうあるね…」
「今日柚兄達が帰省するって言ったら、三人で食べなって」
「「……」」
冷えた緑茶を淹れて出してくれるアオ。
あれ?俺ら、アオを心配して来たはずなんだけど…なんでもてなされてるんだろう…?
「お前な…いきなり出てってのんきに菓子か…」
「あぁ…あのままイラついても仕方ないし。
…それに、あの歴史があったから、今の俺や夜桜組が居るんだ。
里を破壊されて、父様も母様も殺されて…憎くむなってのが無理。
でも憎んで何か帰ってくるわけでもないし、仮に俺が歴史変えたら、今の未来もない」
ずんだ餅を食べながら話す内容ではないけど、しっかりと意見をもっての答えだったみたいだ。
普段は子供っぽいけど。
柳がため息つきながらずんだ餅を食べる。
「お、うまっ。…こっちは心配したってのになぁ」
「心配はありがたいけど、まぁどうしようもないって自覚しちゃったらねぇ…それより、俺の霊力でお騒がせして申し訳ないかな」
「いや、話を聞いた時から、なんとなくは予想してたけどね。あ、ほんとだ。おいしい」
「あぁ…そうだ。審神者になってもいいけど、中学卒業まで待ってほしいんだ」
「あぁ、それなら別にだいじょう……え」
「は…?」
「ん?」
「「はああぁぁぁぁ!?」」
思わず俺たちは叫んでしまった。
いや、確かにスカウトにはきたよ?
けどさ、あっさりすぎないか?
ドタドタと、俺らの叫びを聞いて、刀剣男子一同と奏さんがやってきた。
のんびりと風雅も。
「どうした!主!」
「大丈夫!?」
「何事だい!?」
「アオさん大丈夫ですか!?」
「え、何事」
「「お前のせいだろ!」」
思わず昔のように口が悪くなってしまったが、アオが悪い、うん。
「なんやまた爆弾発言でもしたんじゃろ…よくあることじゃし、敵襲とか危ないことやないから大丈夫じゃよ」
「いや風雅?あんたはなんでいつもそんな落ち着いてんだ」
「ほんとだぜ…のんびりまったり…ってちゃっかり菓子食ってるし!」
「柚の口調が久々に悪くなるくらい爆弾発言したんじゃろうなあ」
「「聞けや!」」
とりあえず危ないことはないとわかると、みんなは座り、俺らはさっきの叫びの事情を話した。
「え!そんなあっさり!?」
「アオさん、そんな簡単でいいのかい?」
「そうですよ、考える時間はあるんですよ?」
「おおう…スカウトにきた組がなんか止めに?入ってくる…」
「いやいきなりすぎんだよ…」
「風雅は……もしかして分かってた?」
「勘じゃけどの。アオのことじゃし、やるんやろうなあって」
「というか、柚の旦那、叫んで大丈夫か?」
「大丈夫…なんか、一気に疲れた気がするがな…」
「同感…」
一通りみんなにお茶を配ったアオは、さらに追加でずんだ餅を出すと皆に進める。
席に戻ると「だってねえ」と話し出す。
「俺の霊力、抑えてても政府に感知されたんだろ?めんどくさいからやらない方で行きたくて隠してたけど」
「「「そんな理由!?」」」
今みんなの(風雅除く)心が一つになった瞬間だった。
「バレたんなら仕方ないだろ。一度くらいなら機械の故障かな、くらいで終わると思うけど。何度かあったんならなぁ…。
ただ中学卒業までは待ってほしいかな。今中三だし、受験生でもあるから。進路聞かれても実家の手伝いで済むけど。
いや、記憶いじれば今からでもいけるか…」
「せめて中学は卒業し。今生はまだ15なんやし、義務教育中じゃ」
「ま、まぁ…その、中学卒業まで待つのは大丈夫です。大丈夫ですが…いいのですか?」
「うん、いいよ。それに、審神者になったら俺のやること多いだろうし」
「?と、いいますと?」
「勘、かな」
アオは勘と言うが、きっと何か未来を視たのだろうな。
ただその未来を細かく話してしまうと、自身(アオ)にとって最悪の結果になると聞いたことがある。
だから、無茶をするとも。
小さくため息をついていると、奏さんが鞄から書類を出す。
「では、こちらを。マニュアルが入っています。
それと、審神者になっていただけるということですので、担当官を柚。しばらくの教育係を柳に任せます。私の連絡先も入れてますので、何かありましたらご連絡ください。
卒業後の日程につきましては、また連絡を入れますので」
「ん、ありがとう奏さん」
「いえ。アオさん、この度はありがとうございます。私含め、我々政府、しっかりサポートさせていただきますので」
「はは、うん。奏さんのことは十分に信用してるから、これから頼りまくったり、我が儘言いまくって迷惑かけると思うけど、よろしくお願いします」
この日、奏さん達は一泊し、翌日には帰っていった。
俺らは残りの休み、隣町まで買い物行ったり、柳と会議したり、マニュアル見ながら勉強するアオに付き合ったりとしていた。
そして、俺らが帰って、あっという間にアオの卒業が近づいてきた。
俺たちの末っ子、葵月。
通称アオは、何度も転生を繰り返してる龍神様だ。
でも性格は、子供っぽいし、あまり落ち着きもないかな。
ただ演技は上手い…かな?男装してるくらいだし。
でも時々、年相応に見えない表情もする。
不敵に笑ったり、表情が無くなったように冷めた顔もする。
そんな末っ子の部屋に、柳と着たんだけど…。
「なんでずんだ餅があるんだよ…」
「え、朝に近所の和菓子屋さんのおばちゃんがくれたから。
枝豆沢山もらったらしいから、朝から餅ついて、ずんだ餅にしたんだって。それのおすそ分け」
「けっこうあるね…」
「今日柚兄達が帰省するって言ったら、三人で食べなって」
「「……」」
冷えた緑茶を淹れて出してくれるアオ。
あれ?俺ら、アオを心配して来たはずなんだけど…なんでもてなされてるんだろう…?
「お前な…いきなり出てってのんきに菓子か…」
「あぁ…あのままイラついても仕方ないし。
…それに、あの歴史があったから、今の俺や夜桜組が居るんだ。
里を破壊されて、父様も母様も殺されて…憎くむなってのが無理。
でも憎んで何か帰ってくるわけでもないし、仮に俺が歴史変えたら、今の未来もない」
ずんだ餅を食べながら話す内容ではないけど、しっかりと意見をもっての答えだったみたいだ。
普段は子供っぽいけど。
柳がため息つきながらずんだ餅を食べる。
「お、うまっ。…こっちは心配したってのになぁ」
「心配はありがたいけど、まぁどうしようもないって自覚しちゃったらねぇ…それより、俺の霊力でお騒がせして申し訳ないかな」
「いや、話を聞いた時から、なんとなくは予想してたけどね。あ、ほんとだ。おいしい」
「あぁ…そうだ。審神者になってもいいけど、中学卒業まで待ってほしいんだ」
「あぁ、それなら別にだいじょう……え」
「は…?」
「ん?」
「「はああぁぁぁぁ!?」」
思わず俺たちは叫んでしまった。
いや、確かにスカウトにはきたよ?
けどさ、あっさりすぎないか?
ドタドタと、俺らの叫びを聞いて、刀剣男子一同と奏さんがやってきた。
のんびりと風雅も。
「どうした!主!」
「大丈夫!?」
「何事だい!?」
「アオさん大丈夫ですか!?」
「え、何事」
「「お前のせいだろ!」」
思わず昔のように口が悪くなってしまったが、アオが悪い、うん。
「なんやまた爆弾発言でもしたんじゃろ…よくあることじゃし、敵襲とか危ないことやないから大丈夫じゃよ」
「いや風雅?あんたはなんでいつもそんな落ち着いてんだ」
「ほんとだぜ…のんびりまったり…ってちゃっかり菓子食ってるし!」
「柚の口調が久々に悪くなるくらい爆弾発言したんじゃろうなあ」
「「聞けや!」」
とりあえず危ないことはないとわかると、みんなは座り、俺らはさっきの叫びの事情を話した。
「え!そんなあっさり!?」
「アオさん、そんな簡単でいいのかい?」
「そうですよ、考える時間はあるんですよ?」
「おおう…スカウトにきた組がなんか止めに?入ってくる…」
「いやいきなりすぎんだよ…」
「風雅は……もしかして分かってた?」
「勘じゃけどの。アオのことじゃし、やるんやろうなあって」
「というか、柚の旦那、叫んで大丈夫か?」
「大丈夫…なんか、一気に疲れた気がするがな…」
「同感…」
一通りみんなにお茶を配ったアオは、さらに追加でずんだ餅を出すと皆に進める。
席に戻ると「だってねえ」と話し出す。
「俺の霊力、抑えてても政府に感知されたんだろ?めんどくさいからやらない方で行きたくて隠してたけど」
「「「そんな理由!?」」」
今みんなの(風雅除く)心が一つになった瞬間だった。
「バレたんなら仕方ないだろ。一度くらいなら機械の故障かな、くらいで終わると思うけど。何度かあったんならなぁ…。
ただ中学卒業までは待ってほしいかな。今中三だし、受験生でもあるから。進路聞かれても実家の手伝いで済むけど。
いや、記憶いじれば今からでもいけるか…」
「せめて中学は卒業し。今生はまだ15なんやし、義務教育中じゃ」
「ま、まぁ…その、中学卒業まで待つのは大丈夫です。大丈夫ですが…いいのですか?」
「うん、いいよ。それに、審神者になったら俺のやること多いだろうし」
「?と、いいますと?」
「勘、かな」
アオは勘と言うが、きっと何か未来を視たのだろうな。
ただその未来を細かく話してしまうと、自身(アオ)にとって最悪の結果になると聞いたことがある。
だから、無茶をするとも。
小さくため息をついていると、奏さんが鞄から書類を出す。
「では、こちらを。マニュアルが入っています。
それと、審神者になっていただけるということですので、担当官を柚。しばらくの教育係を柳に任せます。私の連絡先も入れてますので、何かありましたらご連絡ください。
卒業後の日程につきましては、また連絡を入れますので」
「ん、ありがとう奏さん」
「いえ。アオさん、この度はありがとうございます。私含め、我々政府、しっかりサポートさせていただきますので」
「はは、うん。奏さんのことは十分に信用してるから、これから頼りまくったり、我が儘言いまくって迷惑かけると思うけど、よろしくお願いします」
この日、奏さん達は一泊し、翌日には帰っていった。
俺らは残りの休み、隣町まで買い物行ったり、柳と会議したり、マニュアル見ながら勉強するアオに付き合ったりとしていた。
そして、俺らが帰って、あっという間にアオの卒業が近づいてきた。