龍神が審神者になる?
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――時の政府本部――
ここ政府内を、金髪の男性二人が揃って廊下を歩いていた。
一人は襟足の長めのスーツ姿、一人はロングの金髪を流した和服姿。
「奏さんが俺らを呼び出すって、なんか仕事か?」
「さぁ…一応明日から、俺らは現世に帰省申請してるし、仕事が急に入ることは……ある、かも?」
「それ、どっちだよ…」
和服姿の男性はため息をつき、スーツ姿の男性は苦笑していた。
そしてある一室の前につき、ノックをすると「どうぞ」という凛とした声が返ってきた。
「失礼します」
「何の用ですか、奏さん。いきなりの仕事はお断りですよ」
「突然呼び出してすみません。柚、柳さん。お話しますので、そちらのソファーでお待ちください」
柚、柳と呼ばれた二人はソファーへ座ると、お茶が出される。
「ありがとうございます、薬研さん」
「はは、今は他に誰もいないんだ。いつも通りでいいさ、柚の旦那」
「つか、今日は薬研が奏さんの近侍か」
「まあな。ついでに柚の旦那の体調確認な」
「いつもすみません…」
「お待たせしました」
奏と呼ばれた女性は女性は、封筒をもって向いのソファーへ薬研と座ると話し始めた。
「実は、新たな審神者になりうる調査部門で、気になる報告がありまして、おそらくお二人に関係があると思い、お呼びさせてもらいました」
「「俺らに関係?」」
「はい、お二人が政府所属になってからなのですが…年に一度か二度くらいの頻度で、高い霊力を感知していたみたいなんです。ですが、何度も同じ地域へ調査に行っても、そういった反応がないそうなんです」
「その報告が大将のとこにきてな、それを調べてみたら、旦那達の実家じゃないかとなったんだ」
「「…」」
二人は目を合わせると、小さくため息をついた。
「その反応だと、心当たりがあるのですね?」
「まあ…そうですね…」
「つか、俺らの事情知ってるから、人払いしてたんじゃないんすか?」
「もちろん。代表様も会長様もお呼びしましたが、お二人とも忙しく、貴方たちに任せると」
「うーわ、丸投げしやがったよ…」
「柳…それで、続きを」
「はい、貴方たちをスカウトした時から、あの一族が強い力を持っているのは分かっていますし、隠していることも分かっています。ですが、それを隠していたにもかかわらず、何度か調査班の霊力感知に反応した…抑えていないか、抑えきれていないかで漏れているところを感知されたのでしょう…しかも、この話はすでに政府内に広まっています」
「…なるほど…スカウトして審神者に、もしくは政府所属に、という声が上がっているんですね」
「はい。念のため、代表様と会長様にも報告はしましたが…「選ぶのはあいつだ」としか…また、その際、遡行軍の映像を見せるといい、とも」
二人はそれを聞くと、難しい顔をしていた。
柳が茶を一口飲むと、「で?」という。
「それを俺らに話した…俺らにスカウトにいけってことか?」
「いえ、明日からの帰省の際、同行させてほしいのです」
「同行、ですか?」
「はい。あなた方の事情を知る私が、直接お話に行きたいのです。もちろん、代表様の言いように「選ぶのはその方」。強制はしません。
もし審神者なり政府役員なりなっていただけるのであれば、できる限りの要望は聞きたいですし…それに、直接その方とお話してみたいのです」
「……わかった。柚、俺が連絡してくるから、その間薬研の診察受けろよ」
「ははは…わかったよ」
柚は携帯を出しながら外へ出ると薬研の診察が始まった。
「最近の調子はどうだ?息切れしやすいとか」
「昔に比べれば減りましたね、体力もついて、だいぶマシですよ。伏せることも今のところないですし」
「成長して体力もついたことで、免疫力も上がってきているのでしょうね」
「だろうな。薬は飲んでるか?」
「最近は減りましたね。よっぽど苦しい時などは飲みますが、ほとんど飲まなくても大丈夫になりました。あ、あと弓の腕もあがりましたよ」
「あぁ、噂で聞いたぜ。しゅみれーたーってやつで高い数値を出したそうじゃねえか」
「はい、弓を教えてくれた師匠の腕がいいもので」
「それでも無理はダメですよ?油断禁物なんですから」
「そうですね。ほどほどに頑張ります」
少しして柚が戻ってきた。
「どうだった?」
「構わねえってよ。今日からアオも実家に帰宅してるらしいが、刀剣男子も連れてきてくれってよ。あんな楽しみに言われちゃあなぁ……」
「ははは……」
「奏さん、すまん、基本一振りか二振りのとこ三振りでもいいすか…」
「ふふ、末の方にほんと弱いですね。わかりました。特別許可を出しましょう。柚も構いませんし、せっかくですから、私も三振り連れていきます」
「「ありがとうございます…」」
その後、三人は刀剣男子が被らないように話し合ってから、帰宅したのだった。
ここ政府内を、金髪の男性二人が揃って廊下を歩いていた。
一人は襟足の長めのスーツ姿、一人はロングの金髪を流した和服姿。
「奏さんが俺らを呼び出すって、なんか仕事か?」
「さぁ…一応明日から、俺らは現世に帰省申請してるし、仕事が急に入ることは……ある、かも?」
「それ、どっちだよ…」
和服姿の男性はため息をつき、スーツ姿の男性は苦笑していた。
そしてある一室の前につき、ノックをすると「どうぞ」という凛とした声が返ってきた。
「失礼します」
「何の用ですか、奏さん。いきなりの仕事はお断りですよ」
「突然呼び出してすみません。柚、柳さん。お話しますので、そちらのソファーでお待ちください」
柚、柳と呼ばれた二人はソファーへ座ると、お茶が出される。
「ありがとうございます、薬研さん」
「はは、今は他に誰もいないんだ。いつも通りでいいさ、柚の旦那」
「つか、今日は薬研が奏さんの近侍か」
「まあな。ついでに柚の旦那の体調確認な」
「いつもすみません…」
「お待たせしました」
奏と呼ばれた女性は女性は、封筒をもって向いのソファーへ薬研と座ると話し始めた。
「実は、新たな審神者になりうる調査部門で、気になる報告がありまして、おそらくお二人に関係があると思い、お呼びさせてもらいました」
「「俺らに関係?」」
「はい、お二人が政府所属になってからなのですが…年に一度か二度くらいの頻度で、高い霊力を感知していたみたいなんです。ですが、何度も同じ地域へ調査に行っても、そういった反応がないそうなんです」
「その報告が大将のとこにきてな、それを調べてみたら、旦那達の実家じゃないかとなったんだ」
「「…」」
二人は目を合わせると、小さくため息をついた。
「その反応だと、心当たりがあるのですね?」
「まあ…そうですね…」
「つか、俺らの事情知ってるから、人払いしてたんじゃないんすか?」
「もちろん。代表様も会長様もお呼びしましたが、お二人とも忙しく、貴方たちに任せると」
「うーわ、丸投げしやがったよ…」
「柳…それで、続きを」
「はい、貴方たちをスカウトした時から、あの一族が強い力を持っているのは分かっていますし、隠していることも分かっています。ですが、それを隠していたにもかかわらず、何度か調査班の霊力感知に反応した…抑えていないか、抑えきれていないかで漏れているところを感知されたのでしょう…しかも、この話はすでに政府内に広まっています」
「…なるほど…スカウトして審神者に、もしくは政府所属に、という声が上がっているんですね」
「はい。念のため、代表様と会長様にも報告はしましたが…「選ぶのはあいつだ」としか…また、その際、遡行軍の映像を見せるといい、とも」
二人はそれを聞くと、難しい顔をしていた。
柳が茶を一口飲むと、「で?」という。
「それを俺らに話した…俺らにスカウトにいけってことか?」
「いえ、明日からの帰省の際、同行させてほしいのです」
「同行、ですか?」
「はい。あなた方の事情を知る私が、直接お話に行きたいのです。もちろん、代表様の言いように「選ぶのはその方」。強制はしません。
もし審神者なり政府役員なりなっていただけるのであれば、できる限りの要望は聞きたいですし…それに、直接その方とお話してみたいのです」
「……わかった。柚、俺が連絡してくるから、その間薬研の診察受けろよ」
「ははは…わかったよ」
柚は携帯を出しながら外へ出ると薬研の診察が始まった。
「最近の調子はどうだ?息切れしやすいとか」
「昔に比べれば減りましたね、体力もついて、だいぶマシですよ。伏せることも今のところないですし」
「成長して体力もついたことで、免疫力も上がってきているのでしょうね」
「だろうな。薬は飲んでるか?」
「最近は減りましたね。よっぽど苦しい時などは飲みますが、ほとんど飲まなくても大丈夫になりました。あ、あと弓の腕もあがりましたよ」
「あぁ、噂で聞いたぜ。しゅみれーたーってやつで高い数値を出したそうじゃねえか」
「はい、弓を教えてくれた師匠の腕がいいもので」
「それでも無理はダメですよ?油断禁物なんですから」
「そうですね。ほどほどに頑張ります」
少しして柚が戻ってきた。
「どうだった?」
「構わねえってよ。今日からアオも実家に帰宅してるらしいが、刀剣男子も連れてきてくれってよ。あんな楽しみに言われちゃあなぁ……」
「ははは……」
「奏さん、すまん、基本一振りか二振りのとこ三振りでもいいすか…」
「ふふ、末の方にほんと弱いですね。わかりました。特別許可を出しましょう。柚も構いませんし、せっかくですから、私も三振り連れていきます」
「「ありがとうございます…」」
その後、三人は刀剣男子が被らないように話し合ってから、帰宅したのだった。