一織ワンドロライ
お題「虚退治」
いつから、かな。
闘いの最中、私を呼ぶあなたの声音の種類に、「信頼」が加わるようになったのは。
辛そうに、哀しそうに、怯えながら私の名を呼んで居た、かつてのあなた。
その頃のあなたは、私に背中しか見せてくれなかった。
でも、今は。
隣に並んで、立たせてくれる。
時には、あなたの前に出ることさえ望んでくれる。
任せた…と。
小さく口の端を上げて、わずかに細まる瞳。
その瞬間、どれほど私が幸福と感じているか……なんて。
あなた、きっと知らないでしょう…?
閃く光に両断された虚が、光の粒子となって闇に溶けていく。
「今夜も、ありがとな!」
微笑むあなたの笑顔は、まるで小さなお日様のようで。
闇に慣れた目には、あんまりにも眩しすぎて。
どういたしまして…と笑いながら、涙の滲みかけた目を擦った。
慌てるあなたに、ゴミが入っただけだと誤魔化しながら……。
【終】
(初出:2017.12.11)
血戦後、一護さんが姫さんに告白するまで三年。
その間の宙ぶらりんな時期には、嬉しいと哀しいがぐるぐるして、泣きたいんだか笑いたいんだかわからなくなる瞬間もあったかもなぁ…なんて思って。
いつから、かな。
闘いの最中、私を呼ぶあなたの声音の種類に、「信頼」が加わるようになったのは。
辛そうに、哀しそうに、怯えながら私の名を呼んで居た、かつてのあなた。
その頃のあなたは、私に背中しか見せてくれなかった。
でも、今は。
隣に並んで、立たせてくれる。
時には、あなたの前に出ることさえ望んでくれる。
任せた…と。
小さく口の端を上げて、わずかに細まる瞳。
その瞬間、どれほど私が幸福と感じているか……なんて。
あなた、きっと知らないでしょう…?
閃く光に両断された虚が、光の粒子となって闇に溶けていく。
「今夜も、ありがとな!」
微笑むあなたの笑顔は、まるで小さなお日様のようで。
闇に慣れた目には、あんまりにも眩しすぎて。
どういたしまして…と笑いながら、涙の滲みかけた目を擦った。
慌てるあなたに、ゴミが入っただけだと誤魔化しながら……。
【終】
(初出:2017.12.11)
血戦後、一護さんが姫さんに告白するまで三年。
その間の宙ぶらりんな時期には、嬉しいと哀しいがぐるぐるして、泣きたいんだか笑いたいんだかわからなくなる瞬間もあったかもなぁ…なんて思って。