【パマトレ♀】愛してるって言ってよね

「トレーナー、早くいこいこ。デートに出発!! うぇーーーーい!」
 すっかりパリピ語が板についた私の元担当ウマ娘――現恋人のメジロパーマーが、ばちばちに決めたメイクで私を呼んでいる。
 玄関で尻尾を振りながら私を待っている彼女は、なんだか犬みたいでとても可愛らしい。
 私たちは同棲を始めてもう4年になるけれど、相変わらずラブラブである。毎週特別な用事がない限りはおしゃれをしてデートに出かけているし、家ではずっとくっついて、いちゃいちゃしているといった具合だ。
 ようやく髪が巻き終わり、2人でマンションを後にする。
 私たちは歩きながら、当然のように指を絡ませた。外では恥ずかしい、というような人もいるようだけれど、ズッ友時代から続く習慣なので、今更照れるようなことではない。
 クリスマス直前。たくさんのイルミネーションがあちこちに巻きつけられている日曜日の繁華街は、家族連れや友達同士、カップルその他大勢でいっぱいだった。
「トレーナーはさ、アタシのこと好き?」
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