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ミセスドーナツ
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カランカラン
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ユフィ
いらっしゃ・・・あ
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ティファ「こんにちは、ユフィ」
エアリス「お仕事の調子、どう?」
ザックス「よっ!」
クラウド「邪魔する」 -
ユフィ
よーっす
今お客さん誰もいないから好きなとこにテキトーに座っていいよ -
ザックス「イェーイ!貸し切りだぜ!」
エアリス「贅沢な空間、だね!」 -
ユフィ
はいはい
お水どーぞー -
クラウド「悪いな」
ティファ「そういえばユフィ、シェルクから聞いたけど同棲してるんだよね?大丈夫?」 -
ユフィ
え?
あー・・・うん、まぁ -
エアリス「あんまり、親しくないんだよね?」
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ユフィ
まぁ親しくないっていうかお互いあんまり知らないっていうかそんなトコ
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ザックス「何か困ってる事があるなら俺たちが力になるぜ」
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ユフィ
サンキュー
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クラウド「暴力を振るわれたりとかされてないか?」
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ユフィ
そーいうのは全然ないから心配しなくていいよ
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ティファ「上手くいってるの?」
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ユフィ
お互いに一歩引いて必要以上に近付かないようにしてる状況を上手くいってると言うならいってるよ
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エアリス「つまり微妙な距離、って事ね」
ザックス「いつもだったらすぐに距離を縮めて仲良くなるのにユフィらしくねーなー」 -
ユフィ
考えてもみてよ
ある日突然よく知りもしない人と一緒に暮らすんだよ?
いつもの調子でいけるかっつーの! -
ティファ「それは確かにそうね」
クラウド「色々な過程を全て通り越しての同棲だからな。戸惑うのも仕方ない」 -
ユフィ
そりゃアタシだって仲良くしたいとは思うけど相手は大人だしどーやってキッカケを作ったもんかって悩んでてさ~
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カランコロン(ドアベルの音)
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ユフィ
あ、いらっしゃ・・・
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ヴィンセント
・・・
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ユフィ
・・・
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ヴィンセント
・・・ここでバイトをしていたのか?
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ユフィ
うん、まぁ・・・
それよりどーしたの? -
ヴィンセント
知り合いからクーポンを貰った
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ユフィ
あーはいはい
どれにすんの? -
ヴィンセント
・・・キミの好きなドーナツはどれだ?
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ユフィ
えっ!?
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ヴィンセント
それともドーナツは嫌いか?
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ユフィ
そ、そんな事ないけど・・・
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ヴィンセント
では、好きな物は?
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ユフィ
・・・トリプルチョコとオールドファッションとフレンチクルーラー
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ヴィンセント
では、それらを一つずつ
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ユフィ
マジで!?
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ヴィンセント
やはり三つは食べきれないか?
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ユフィ
そうじゃないけど・・・いいの?
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ヴィンセント
ああ
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ユフィ
・・・アリガト
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ヴィンセント
・・・遅くなるようなら連絡してくれて構わない
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ユフィ
・・・うん
そっちも帰り気を付けてね -
カランコロン(ヴィンセントが出て行く)
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ユフィ
・・・
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クラウド「ユフィ」
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ユフィ
・・・
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ザックス「おーいユフィー?」
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ユフィ
ふぁっ!?
な、何!? -
ティファ「今のが同棲してる人?」
エアリス「カッコいい人、だね!」 -
ユフィ
え、あ、うん?
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ティファ「貰ったクーポンでユフィの好きなドーナツを買ってくれるなんて良い人じゃない!」
エアリス「物静かで口数少なそうだけど、とっても優しそう!今までにないタイプだから、ユフィは戸惑ってるんだよ、ね?」 -
ユフィ
う、うん?
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ザックス「エアリスもティファも落ち着けって。ユフィが困ってるだろ」
エアリス「だって、凄く気になるじゃない!」
ティファ「でもちょっと興奮し過ぎちゃったね。ごめんね、ユフィ」 -
ユフィ
まぁ別にいいけど
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ティファ「帰ったらちゃんとお礼言わなきゃダメよ?」
エアリス「ついでに、一緒にコーヒー飲もうって、誘ったら?ユフィが欲しがってたキッカケになるかも」 -
ユフィ
ん~でもあんまり甘い物食べないと思うんだよな~
誘ったら迷惑じゃない? -
ティファ「そんな事ないよ。ユフィの為にドーナツを買ってったくらいだからそんな風に思う事はきっとないよ」
エアリス「ティファの言う通り!勇気出して、ユフィ」 -
ユフィ
・・・うん!
こうなったらやってやろうじゃないの!! -
エアリス「その調子、その調子!」
ティファ「応援してるからね!」
ザックス「こんな時の女の子って本当に頼りになるよな」
クラウド「ああ。俺達男だったら上手く背中を押せないもんな」 -
その日の夜
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ユフィ
(よし・・・言うぞ言うぞ言うぞ!)
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ユフィ
あ、あああああのさ!
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ヴィンセント
どうした?
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ユフィ
ドーナツ・・・ありがと!
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ヴィンセント
ああ、気にしなくていい
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ユフィ
一緒にさ、食べない!?
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ヴィンセント
いや、キミが食べていい
私は甘い物はあまり食べないのでな -
ユフィ
そっか・・・
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ヴィンセント
・・・
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ヴィンセント
オールドファッションを半分くらいなら食べれるのだが、貰ってもいいだろうか?
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ユフィ
・・・!
もっちろん!
アタシ、コーヒー淹れるね!
砂糖とかミルク入れる? -
ヴィンセント
ブラックで頼む
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ユフィ
はいよー!
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その後、二人は初めてテーブルに座ってコーヒーを飲みながらドーナツを食べた
今までと同じ無言だったが、珍しくが苦になる事はなく、むしろ穏やかな雰囲気でドーナツを楽しんだのであった -
ユフィ
(コーヒーはブラック派か)
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ヴィンセント
(砂糖やミルクを沢山入れて飲むのか)
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未来の旦那様のメモ
・コーヒーはブラック派 -
未来の妻のメモ
・コーヒーには砂糖とミルクを沢山入れて飲む
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