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前回までのあらすじ!
なんとなく家にいるのが気まずくてそれぞれ時間をずらして外に出た二人
しかし夕飯時になってばったりファミレスの前で遭遇するのであった -
ユフィ
・・・
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ヴィンセント
・・・
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ユフィ
えっと・・・
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ヴィンセント
・・・一人なのか?
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ユフィ
え?
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ヴィンセント
友人と遊びに行くと聞いていたが
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ユフィ
え、あ、うん・・・途中で別れたんだよ
友達の家、ちょっと遠いから早めに帰るって言っててさ -
ユフィ
(なーんて嘘だけどね)
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ヴィンセント
そうか・・・
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ユフィ
そっちは?
これから夕飯?
それとももう食べた?
アタシはここで夕飯済ませてから帰るんだけど -
ヴィンセント
・・・私も夕食はこれからだ
そして・・・ここで食べようと思う -
ユフィ
え・・・あ・・・そう・・・?
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ヴィンセント
それにこんな時間にキミを一人にしておく訳にはいかない
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ユフィ
い、いいよ!
アタシの事は気にしなくて!! -
ヴィンセント
そういう訳にもいかん
・・・とにかく入るぞ -
ユフィ
あ、ちょっと!
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ピンポンピンポン♪
店員「いらっしゃいませー!何名様でしょうか?」 -
ヴィンセント
二人だ
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店員「二名様ですね、こちらのお席へどうぞ!」
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ユフィ
(結局一緒に入っちゃった・・・)
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ヴィンセント
私の奢りだ
好きな物を頼むといい -
ユフィ
い・・・いいの?
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ヴィンセント
ああ
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ユフィ
んじゃ・・・チーズハンバーグプレートのパンで
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ヴィンセント
ああ
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ユフィ
あと・・・は、いいや
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ヴィンセント
遠慮せずにデザートも頼んでいい
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ユフィ
あ、分かった?
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ヴィンセント
デザートのページを開いていただろう?
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ユフィ
・・・ごめん
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ヴィンセント
謝る必要はない
食後でいいか? -
ユフィ
うん
・・・チョコパフェで -
ヴィンセント
なら、私も食後はコーヒーを飲むとしよう
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そんなこんなでメニュー選びは決まり、ヴィンセントがボタンで店員を呼んで注文をした
オーダーを受けた店員はメニュー表を下げるとそのまま店の奥に消えてしまった
店内は賑わっているものの、二人の空間だけがまるで切り取られたかのように静かで周りの声や音が入ってこなかった -
ユフィ
・・・
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ヴィンセント
・・・
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二人(気まずい・・・)
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ユフィ
(なんか流れで一緒にご飯食べる事になったけど・・・)
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ヴィンセント
(・・・話題がないな)
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ユフィ
(息が詰まる~!)
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ヴィンセント
・・・・・・今日は
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ユフィ
う、ん・・・?
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ヴィンセント
・・・・・・友人と・・・何をしてきたんだ?
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ユフィ
えっ・・・と・・・
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ユフィ
か、カラオケ行ったりゲーセン行ったり、とか・・・?
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ユフィ
(本当は一人で一日中カラオケやってたんだけどさ)
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ヴィンセント
そうか・・・楽しかったか?
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ユフィ
うん・・・
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ヴィンセント
・・・
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ユフィ
・・・
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ユフィ
(どーしよう・・・折角話題振ってくれたのに全然続かない)
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ヴィンセント
(話を振っておきながらそこから先を展開させる事が出来ない・・・会話とはこんなにも難しいものだったか?)
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ユフィ
(アタシからも何か話を振らないと!)
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ユフィ
そ、そっちは?
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ヴィンセント
ん?
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ユフィ
今日はどこ行ってたのさ
買い物?
それともゴルフの練習とか? -
ヴィンセント
いや・・・図書館で本を読んだり本屋に行って欲しかった本を買ってきた
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ユフィ
へ、へ~
本好きなんだ? -
ヴィンセント
ああ・・・キミは本は読むのか?
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ユフィ
あんまり読まないかな
漫画ならいっぱい読むけど -
ヴィンセント
そうか
私は漫画はあまり読まない方だ -
ユフィ
そ、そっか
まぁアタシも本は読まない方だから仕方ないね -
ユフィ
(何が仕方ないんだよ!『何か面白い本紹介してよ』の一言も言えないのかよアタシは!!)
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ユフィ
(・・・って言ってもあんまり興味ないもの読んでも面白くないからなぁ)
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ユフィ
(そりゃ共通の話題作りとか相手の好きなものを知るのは良い事だけど無理に合わせるのは違う気がするし)
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ヴィンセント
(ここで『面白い漫画があれば紹介して欲しい』と言えればいいのだが・・・)
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ヴィンセント
(紹介された漫画に興味を持てるかどうかはまた別の話だ。無理に合わせた所でいつか必ずボロが出て今の状況がより悪化するのは間違いない)
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ユフィ
(やっぱり・・・)
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ヴィンセント
(私達は合わないのかもしれないな・・・)
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店員「お待たせ致しました。チーズハンバーグプレートとパスタです」
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ユフィ
(ご飯!助かった!)
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ヴィンセント
(だが・・・)
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ユフィ
(どっちみち気まずい・・・)
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ユフィ
(ファミレスで無言でご飯とか・・・)
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ディナータイムは過ぎていき、デザートタイムに移るも二人は無言だった
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ユフィ
(うぅ・・・緊張と気まずさで味分かんない)
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ヴィンセント
・・・
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そして・・・
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店員「ありがとうございましたー!」
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ユフィ
(帰りも二人っきりだよね、当然・・・)
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ユフィ
(気まずさはまだまだ続く・・・)
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ヴィンセント
・・・夕飯の直後で気が進まないかもしれないが
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ユフィ
うぇ?
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ヴィンセント
コンビニでアイスか何か買わないか?
今日の記念に -
ユフィ
記念?
何の? -
ヴィンセント
初めて二人で食事をした記念だ
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ユフィ
・・・!
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ユフィ
う、うん!
いいね、買おう買おう! -
そしてコンビニ
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ヴィンセント
ここも私の奢りだ
好きな物を選ぶといい -
ユフィ
う、うん
ありがと・・・ -
ユフィ
じゃあ、これ
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ヴィンセント
分かった
では会計を済ませてくる -
ユフィ
うん
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そう言ってヴィンセントはユフィが選んだ苺のカップアイスと自らで選んだ缶コーヒーを持ってレジに並んだ
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ユフィ
(缶コーヒーか・・・あんまり甘いのは好きじゃないのかな?)
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ヴィンセント
(チョコレートパフェに続いて苺アイスか・・・やはり甘い物が好きなようだな)
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その後の帰り道もぎくしゃくしたまま無言で帰った二人だったが、お互いの中で収穫はあるものだった
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未来の旦那様のメモ
・甘い物はあんまり好きじゃないっぽい
・コーヒーが好きらしい -
未来の妻の観察メモ
・甘い物全般が好きなのはほぼ確実である
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