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リーブ「ドーナツのクーポンはその後どうなりましたか?」
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ヴィンセント
有効に使わせてもらった
あの子も喜んでくれた -
リーブ「それは良かった。譲った甲斐がありますよ」
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ヴィンセント
あまり話はしなかったが良い雰囲気ではあったように思う
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リーブ「良い傾向ですね。この調子でどんどん距離を詰めていったらどうですか?」
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ヴィンセント
そうは言っても私は明日から出張だ
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リーブ「おや、それは残念ですねぇ。折角一歩前進したというのに」
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ヴィンセント
私は一息付けてホッとするがな
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リーブ「何故です?」
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ヴィンセント
ドーナツを買った日は穏やかだったがその日以降はまだギクシャクしている
だからお互いに一人の時間を作って息抜きをするべきだと私は考えている -
リーブ「なるほど、確かにそうですね。いきなり同棲を始めてお互いに緊張の糸が張り詰めているでしょうし、ここいらで解すのも大切ですね」
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ヴィンセント
ああ
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リーブ「ですがきっと寂しくなると思いますよ。或いは心配になるとか」
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ヴィンセント
どうだろうな・・・
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その頃、大学では
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シェルク「ティファたちから聞きましたよ。ドーナツを一緒に食べたそうですね」
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ユフィ
エヘッ
まーね -
シェルク「その後どうですか?」
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ユフィ
進展なし
いつものように微妙な距離のまま微妙な空気を保ってるよ -
シェルク「では、一緒にドーナツを食べてた時はどうでしたか?」
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ユフィ
会話はなかったけど悪くなかったよ
全然息苦しくなかったし -
シェルク「なるほど。その結果は前向きに捉えましょう。今度はユフィの方から何か買ってそれを口実に二人の時間を作ってみてはどうですか?」
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ユフィ
いけると思う?
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シェルク「ドーナツで大丈夫だったのですからいけると思います。勿論相手の方の嫌いな物は避けるの前提ですが」
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ユフィ
んー、じゃあ無難にコーヒー買ってこうかな
あとあの人用のビターチョコ
なんか甘いの好きじゃないっぽいし -
シェルク「いいですね。ティータイムと称して誘うと良いでしょう。絶対に路線変更してプレゼントと称して逃げないようにして下さいね」
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ユフィ
うっ・・・
しっかり釘刺されたよ -
シェルク「当然です。それよりコーヒーを買うなら良い店知ってますよ。案内しましょうか?」
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ユフィ
サンキュー!
助かるよ!
早速今日宜しく! -
そしてその日の夜
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ヴィンセント
少しいいか
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ユフィ
ん?
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ヴィンセント
明日から出張で一週間いなくなる
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ユフィ
あ・・・そう、なんだ?
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ヴィンセント
家に一人だけとなるが戸締りは忘れないように気を付けてくれ
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ユフィ
う、うん・・・分かった
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ユフィ
・・・
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ヴィンセント
どうした?
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ユフィ
あーううん!
何でもない!
仕事頑張ってね! -
ヴィンセント
ああ?
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ユフィ
(シェルクごめん、作戦延期になった)
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