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クルースニク
私は神奈川県警吸血鬼対策課ヒヨシ隊副隊長ヒナイチ

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クルースニク
『クルースニク』という吸血鬼を滅ぼす為の力を持っている

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クルースニク
この力を持つ私を人々は『天照の使い』と称え、吸血鬼は『非情の太陽』と呼び蔑んで恐れる

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クルースニク
少し前の私ならそのどちらの呼び名も誇らしく思っていただろう

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クルースニク
だが、今は違う

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クルースニク
ドラルクという吸血鬼に出会い、彼を知る程に吸血鬼との共生の道を考えるようになった

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クルースニク
そうしたら『天照の使い』と『非情の太陽』の呼び名に複雑な思いを抱くようになった

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クルースニク
けれど世界はそう簡単なものではなくて

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クルースニク
全ての吸血鬼がドラルクのように友好的にはなってくれない

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クルースニク
全ての人間が私のように吸血鬼を知ろうとはしてくれない

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クルースニク
吸血鬼対策課に所属した以上、私は吸血鬼と対峙しなければならない

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クルースニク
人々を守る為に

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クルースニク
クルースニクとしての力を使う度に『私』という意識が薄れていく

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クルースニク
代わりに全身を『吸血鬼を滅ぼす』という強い念が支配する

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クルースニク
ドラルク、お前がここにいなくて良かった

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クルースニク
でなければ私は、お前を・・・

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クルースニク
何百、何千の吸血鬼を灰にしてきただろう

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クルースニク
それでも夜は明けない

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クルースニク
太陽は町を照らさない

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クルースニク
だから私が太陽となって吸血鬼を滅ぼし、人々に安寧を齎さなければならない

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クルースニク
太陽としての私の役目が終わるまで私は吸血鬼を殺し続ける

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クルースニク
たとえドラルクに似た吸血鬼がいても私は躊躇いなく殺す

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クルースニク
『私』としての意識がまだ強かった頃は動揺した
温かい日々を思い出して剣を振るう腕が一瞬だけ鈍った
けれどそれが命取りとなって危うくこちらが砂山に沈められる所だった
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クルースニク
けれどもう、今は違う

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クルースニク
私は躊躇いなく剣を振るえる

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クルースニク
この町に本物の太陽を取り戻す為に

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クルースニク
私はクルースニク

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クルースニク
吸血鬼を滅ぼす兵器、人類の希望

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クルースニク
人『だった』私の中に一つだけ残る願い、それは―――

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次号、衝撃の展開が主人公達を待ち受ける―――!!
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ロナルドうぉーーーーーんん!!
展開重すぎるだろーーーーー!!!
ヒロインどうなっちまうんだよーーーーー!!! -
ドラルク喧しいわ騒音ゴリラ!!
大声でネタバレしながら雄たけびを上げるな!! -
ジョン
ヌッ・・ヌッ・・・・!

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ドラルクおやおや、あまりの重たい話に泣いてしまったんだね、ジョン
ほら、このティッシュで鼻をかむんだ -
ジョン
ヌチーン!

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ヒナイチ
それにしてもこの漫画、驚く程名前が私達と同じだな

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ドラルクほら私達有名じゃん?
だから作者が参考にしたらしいよ -
ヒナイチ
無断でか?

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ドラルク所謂リスペクトというものだよ
それよりもこれ以上のツッコミは危険だからこのクッキーをお食べ -
ヒナイチ
クッキー!

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