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お待ちかねの夜
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ピロリン♪
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ヴィンセント『今からそちらに向かう。どこにいる?』
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ユフィ
お、定時で終われたみたいだね
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ユフィ
駅の近くの『セブンBOOKS』にいるよ、と
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ユフィ
エヘッ
ヴィンセントと帰宅デート楽しみだな~ -
10分後
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ヴィンセント
ユフィ
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ユフィ
あ、ヴィンセント!
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ヴィンセント
待たせたな
買い物はどうだった? -
ユフィ
楽しかったよ!
見るだけだったけど結構良かった! -
ヴィンセント
そうか、それは良かった
時間はあまりないがどこか見たい所はあるか?
それともどこかで夕食にするか? -
ユフィ
んー、どこの店も混んでて時間かかっちゃうしそこのデパートのお惣菜買って帰らない?
なんか美味しそうなお惣菜がいっぱい並んでてどれにしようか迷っててさ~ -
ヴィンセント
ああ、いいだろう
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デパ地下の総菜コーナー
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ユフィ
うぉー
激込み~ -
ヴィンセント
帰って近くのスーパーに行くか?
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ユフィ
うーうん!
デパ地下の揚げ物買う! -
ヴィンセント
フッ、揚げ物だな
ではあそこの店を覗くとしよう -
ぐいっ(手を握られて引っ張られる)
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ユフィ
・・・!
エヘッ -
ヴィンセント
どれにする?
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ユフィ
から揚げ!
・・・と、何にしよっかな~
エビクリームコロッケも食べたいけど味噌カツも捨てがたい・・・! -
ヴィンセント
サラダは普通のとフルーツサラダのどちらがいい?
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ユフィ
フルーツサラダ!
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ヴィンセント
分かった
買って来るからそれまでに決めていてくれ -
ユフィ
ほいほーい
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ユフィ
エビクリームコロッケ・・・ぬ~!
でも小さめだし・・・味噌カツは食べる機会があんまないし・・・ -
ユフィ
決めた!
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ヴィンセント
何にするんだ?
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ユフィ
あ、ヴィンセント!
味噌カツに決めたよ! -
ヴィンセント
エビクリームコロッケじゃなくていいんだな?
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ユフィ
うん
味噌カツって普段あんま食べないからさ -
ヴィンセント
では買って帰るとしよう
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ユフィ
おー!
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そして自宅の最寄り駅
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ユフィ
へへ、今日のご飯はちょっと贅沢だね!
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ヴィンセント
デザートも買ったからな
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ヴィンセント
・・・少しだけそこの公園に寄って行かないか?
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ユフィ
うん!
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公園
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ユフィ
夜だから誰もいないね
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ヴィンセント
ああ、私達だけだ
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ユフィ
人気のないくら~い場所でアタシをどうするつもり~?
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ヴィンセント
人聞きの悪い言い方をするな
少し体を寄せ合うだけだ -
ぎゅっ(ユフィの肩を抱き寄せる)
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ユフィ
っ!
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ユフィ
・・・エヘヘ!
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ヴィンセント
ちゃんと私もお前をリードしなければな
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ユフィ
そーだぞ
あんまりヴィンセントの方から何もなさ過ぎると愛想尽かして出てっちゃうぞ -
ヴィンセント
それは困るな
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ヴィンセントはユフィを自分の方に向かせると顎を上向かせて目線を合わせた
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ユフィ
ヴィ、ヴィンセント!?
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ヴィンセント
そろそろ次に進む時だと思うのだが
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ユフィ
だだだからってここで!?
誰かに見られたらどーすんだよ!!? -
ヴィンセント
お前が静かにしていれば気付かれる事もない
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ユフィ
無理だってば!
無理無理無理!! -
ユフィは顎を捉えるヴィンセントの指を振り払うとその胸にぐりぐりと顔を押し付けて精一杯の意思表示をした
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ヴィンセント
(だからといって煽らないでくれ・・・)
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ユフィ
こんな所でなんてぜ~ったいやだぁ!
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ヴィンセント
分かったから大きな声を出すな
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苦笑を漏らしながらヴィンセントはユフィの頭を宥めるようにポンポンと撫でた
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ヴィンセント
仕方ないから今日は見逃してやろう
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ユフィ
ホント?
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ヴィンセント
ああ、その代わり今度の休日は覚悟してくれ
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ユフィ
へ?
きゅーじつ? -
ヴィンセント
そうだ
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ユフィ
ティータイムで映画鑑賞する日?
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ヴィンセント
そうだ
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ヴィンセント
家に二人だけの日だ
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ユフィ
・・・
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ユフィ
・・・・・・
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ユフィ
だ、だめ―――
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ヴィンセント
却下だ
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ユフィ
そこをなんとか!
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ヴィンセント
ならばここでするか?
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ユフィ
そ、それもダメ!!
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ヴィンセント
二つに一つだ
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ユフィ
はぅ・・・
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ユフィ
・・・
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ユフィ
・・・じゃあ休日で・・・
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ヴィンセント
約束だ
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ユフィ
うぅ・・・
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ヴィンセント
では、帰るとしよう
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しっかりとヴィンセントに手を握られて立たされたユフィは真っ赤になっている顔がせめて月の光に照らされないようにと下を向いて歩くのだった
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