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ユフィ
材料よーし!
調理器具よーし!
そんじゃ、始めますか! -
バシャバシャ(野菜を洗う)
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ユフィ
カレー作るの久しぶりかもな~
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シャリシャリシャリ(包丁で皮を剥く)
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ユフィ
ヴィンセント、美味しいって言ってくれるかな~
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トントントントン(野菜を切る)
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ユフィ
ま、この美少女ユフィちゃんが作るんだから美味しいに決まってるよね!
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ぐつぐつぐつ(煮込んでる)
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ユフィ
カレーと言えばゆで卵だよね~
ヴィンセントは塩とマヨネーズどっち派かな? -
ヴィンセント
どちらかと言えば塩だな
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ユフィ
そっかそっか!
じゃあサラダの上に乗せないで小皿に分けた方が―――って!?
ヴィンセント!!?
いつの間に!? -
ヴィンセント
たったいま帰って来た所だ
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ユフィ
そ、そう・・・オカエリ
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ヴィンセント
お前には悪いが料理が出来るのだな
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ユフィ
まーね!
親父に花嫁修業しろって言われてたし、アタシも自分で好きな物作れるようになりたかったからお手伝いさんに教わってたんだ -
ユフィ
それよかまだ出来上がるのに時間かかるから風呂入ってきていいよ
出てくる頃には出来上がってると思うからさ -
ヴィンセント
ああ、楽しみにしている
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薄く笑ってヴィンセントは洗面所に姿を消した
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ユフィ
(出来上がったものを見せて驚かせる作戦だったのに失敗しちゃったよ)
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ユフィ
(でも楽しみにしてるって言ってくれたし・・・いっか)
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数十分後
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ユフィ
でーきた!
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ヴィンセント
良い匂いがするな
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ユフィ
あ、ヴィンセント!
丁度出来上がったから座って座って! -
ヴィンセント
美味しそうだ
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ユフィ
んじゃ、いっただっきまーす!
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ヴィンセント
いただきます
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ヴィンセント
(もぐもぐ)・・・美味い
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ユフィ
エヘッ
ま、このアタシが作ったんだからと~ぜ~ん! -
ヴィンセント
フッ、修行の成果が存分に発揮されているな
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ユフィ
そ~んなに褒めても何も出ないよ~だ!
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ユフィ
・・・ところでさ、ヴィンセント
食べながら聞いて欲しいんだけどさ -
ヴィンセント
何だ?
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ユフィ
ヴィンセントはさ・・・アタシの事、好き?
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ヴィンセント
ユフィ、それは―――
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ユフィ
ハッキリ言ってくれていいよ
本当にどう思ってるかだけ聞きたいだけだからさ -
ヴィンセント
・・・嫌いという事はない、絶対に
好きではあるが異性としてはどうかと聞かれると自分でも分からない -
ユフィ
んーじゃあ、この間の同居を解消するかどうかでアタシがヴィンセントはどうしたいのって聞いた時は何て言おうとしてた?
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ヴィンセント
『ユフィの意見に従う』と
そう言うつもりだった -
ユフィ
どっちでも良かったって感じ?
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ヴィンセント
平たく言えばそうだな
お前の意見を尊重したかった
全ての決定権をお前に委ねて自分は逃げ道を作っていたという事になるが -
ユフィ
そんな事ないよ
アタシの事考えてくれてたのは間違いないんだしさ -
ユフィ
うん、でもやっぱりそれなら決めた!
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ヴィンセント
?
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ユフィ
ヴィンセントをアタシにメロメロにさせる!
そーいう同居解消みたいな状況になったら『頼むから一緒にいさせてくれ~!』って泣き縋られるくらいアタシに惚れ込ませる! -
ユフィ
アタシと同居して良かったって思わせてやるから!
覚悟しろよ~ヴィンセント! -
ヴィンセント
・・・
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ヴィンセント
・・・フッ
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ヴィンセント
宣戦布告されてしまっては逃げられないな
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ヴィンセント
それに私もいつまでも逃げて醜態を晒す訳にはいかないな
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ヴィンセント
ユフィ、私もお前を私に惚れ込ませる
頼りないかもしれないがお前を大切にしてこの同居を、そしてお前のその覚悟を無駄にさせないようにする -
ヴィンセント
だから、覚悟してくれ
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ユフィ
望む所よ!
宣戦布告されたからには受けて立~つ!! -
胸を張って堂々と言い放つユフィと笑みを溢すヴィンセント
二人の初めての自宅での夕食はとても明るく楽しい時間として過ぎていくのであった。 -
オマケ
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ヴィンセント
だからと言ってこういのは困るのだがな・・・
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夕食が終わり、二人仲良く食器を片付けてユフィが風呂に入った頃
ヴィンセントがソファで寛いでいると、ソファの下からチラリと何かの布が顔を出していた
気になってそれを摘み上げて確認してみると、それはサボテンダーの柄の下着だった -
ヴィンセント
どうしたものか・・・
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熟考した結果、なるべくユフィが気付きやすい所に自然にさりげなさを演出しながら置いておく事にした
その後、サボデンター柄の下着を見つけたユフィがヴィンセントにまたもや見られたと直感したのは言うまでもない
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