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ユフィ
シェルク隊長!
報告であります!
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シェルク「はっ、何でしょうか」
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ユフィ
日曜日にあの人とティータイムした!
正確に言うとコーヒー飲んだ!
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シェルク「めざましい進展ですね。どうしてそのような流れに?」
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ユフィ
この間あの人が出張から帰ってくる日に雨が降ってさ
迎えに行ってその帰り道にあっちから提案してきたんだよ
一週間に一回、二人だけの時間を作る為に一緒にコーヒーを飲もうって
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シェルク「成程。まだあまり仲は良くないのに迎えに行ったのは偉いですね」
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ユフィ
へっへ~!
ま、それほどでもあるかな!
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シェルク「そしてその行動によって相手の方との時間を作るチャンスが出来ました。絶対に逃してはいけません」
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ユフィ
もっちろん!
って言っても、最初のティータイムは不意打ちされてアタシが強制終了しちゃったんだけどね
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シェルク「不意打ちとは?」
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ユフィ
『キミは男性の好かれる容姿をしてるから気を付けた方がいい』みたいな事言われたんだよ!

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ユフィ
これってさ、アタシは可愛いって思われてるって事でいいかな?

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ユフィ
それともお世辞?

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シェルク「相手の方はお世辞や冗談をよく言う人ですか?」
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ユフィ
う~ん、どうだろ
でも真面目な顔で言ってたからな~
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シェルク「ではお世辞でも嘘でもないと思っていいでしょう」
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ユフィ
うぅ・・・ああいうセリフを不意打ちでサラッと言われるのかと思うと変に身構えてまた会話とか出来なくなりそう・・・

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シェルク「だからといって折角のチャンスを棒に振ってはいけません。そこは頑張ってください」
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ユフィ
うぇ~い
ちなみにアタシの作戦としてはこのティータイムで徐々に距離を詰めつつ機を見計らって出かける約束をしてみようかなって思うんだけどどう思う?
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シェルク「良いと思います。ユフィは大丈夫なのですか?」
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ユフィ
うん、まぁ
あの人、出張してる時にアタシにメッセージ送って気にかけてくれてたし、悪い人じゃないってのは分かったしさ
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シェルク「優しい方であると分かった訳ですね」
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ユフィ
そーいうこと
だからもうちょっとだけ頑張ってみようかなって思ってさ
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シェルク「応援しています。相談はいつでも受付ますよ」
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ユフィ
じゃあ早速で悪いんだけどさ、何か他に作戦ない?

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シェルク「コツコツ作戦・少女漫画作戦・おふざけ全開作戦と思いつくだけで三つありますが」
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ユフィ
一個目しかまともそうなのないけどとりあえず全部聞かせて

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シェルク「コツコツ作戦はその名の通りコツコツ積み上げていく作戦です。少しハードルが上がるかもしれませんが名前を呼ぶようにするのはどうですか?多分あまり名前で呼んでませんよね?」
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ユフィ
そーだね~
あ、でも迎えに行った時に名前呼んだよ
それ一回きりだけど
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シェルク「相手の反応は?不快感を示していたとか」
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ユフィ
そーいうのは全然なかったかな

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シェルク「では、相手の方はユフィの事を名前で呼びますか?」
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ユフィ
全然

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シェルク「だったら徐々に名前で呼ぶようにしましょう。ユフィが名前で呼ぶようになれば相手の方もユフィの事を名前で呼ぶようになると思います。そうすれば少なくとも他人行儀な態度もなくなっていくのではないでしょうか」
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ユフィ
なるほどね~
んじゃ、頑張って名前で呼べるようにしてみるよ!
そんで少女漫画作戦ってのは?
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シェルク「相手の人が洗面所のドアを開けたらこれから風呂に入ろうと服を脱いでいるユフィとばったり遭遇、一気にお互いを意識する展開に!?です」
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ユフィ
いや色んな意味で難易度高いわ!
名前で呼ぶようにするよりもハードル高いよ!
ていうかそんな都合良く着替えてる場面に遭遇しないでしょ!!
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シェルク「扉が閉まってる時点で大体察しがついてしまいますしね。手を洗うならキッチンでも出来ますし。ちなみに最後のおふざけ全開作戦ですが、お色気漫画宜しくワイシャツ一枚、或いは全裸で相手の方のベッドに潜り込んで朝まで寝るというものです」
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ユフィ
ふざけてんの!?

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シェルク「おふざけ全開で」
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ユフィ
あ、そうだった

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シェルク「私としては是非とも実行して欲しい所なのですが」
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ユフィ
絶対やんないから!!

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シェルク「残念です」
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その日の夜・自宅にて
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ユフィ
とは言っても少なくとも少女漫画作戦のは要はあっちにとってのラッキースケベ展開な訳だけどいつか何かで起こりそうだよな〜

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ユフィ
子供っぽい下着とか見られたら幻滅されるかな

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ユフィ
てか、アタシのプライドが許さない!

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ユフィ
今度買ってこようかなー

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ユフィ
いやでもなんか、変な事期待してるって思われちゃうしどーしよ・・・

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ユフィ
ま、その時になったら考えればいっか

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コンコンコン
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ユフィ
おろ?
何だろ?
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ガチャ
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ユフィ
んー?

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ヴィンセント・・・今、大丈夫か?
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ユフィ
うん?

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ヴィンセント・・・出来れば、怒らないで聞いて欲しい
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ユフィ
?

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ヴィンセント・・・・・・これが、私の洗濯物に混ざっていた
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そう言ってヴィンセントがユフィの前に差し出したのはモーグリ柄のパンツだった
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ユフィ
~~~~~!!!!??!?!

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ユフィは一瞬にして顔を真っ赤に沸騰させると光の速さでパンツをひったくて部屋の扉を大きな音を立てて閉めた
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ヴィンセント・・・
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ヴィンセントはかける言葉が見つからず、ただ無言で部屋に戻っていくのだった
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ユフィ
うぁ~~~・・・

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ユフィ
やっちゃった・・・

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