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昨日のヌーディストビーチから発展して一日中愛し合った結果、ユフィは腰砕けとなってまた拠点で横になっていた
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ユフィ
はぅ・・・
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ヴィンセント
大丈夫か?
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ユフィ
うん・・・あ、もうちょい下を撫でて
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ヴィンセント
ここか?
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ユフィ
あ~~~そこそこ!
気持ち良い~! -
ヴィンセント
今日は一日中こうする事になるだろうな
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ユフィ
いいんじゃない?
たまにはまったりしようよ -
ヴィンセント
まったりか
それも悪くないな -
ユフィ
悪くなーい悪くな~い
人間、そういう時も必要だって -
ヴィンセント
お前にしては深い事を言うな
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ユフィ
『しては』は余計だっつーの!
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ヴィンセント
フッ、そう怒るな
リンゴでも食べるか? -
ユフィ
食べ物で誤魔化そうとして~
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ヴィンセント
いらないのか?
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ユフィ
食べるっ!
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ヴィンセント
それにしてもまったりするなら本が欲しい所だな
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ユフィ
モーグリに言えばなんか見繕ってくれるんじゃない?
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ヴィンセント
モーグリ語で書かれた本をか?
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ユフィ
頑張って翻訳してみるとか
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ヴィンセント
悪くなさそうだがかなりの労力を費やしそうで面倒だ
今はそういうのをしたい気分ではない -
ユフィ
じゃぁ自作小説を執筆するとか
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ヴィンセント
最早読書ではないな
だが執筆か・・・懐かしいな -
ユフィ
何々?
なんかエピソードでもあんの? -
ヴィンセント
幼い頃に親父の真似をして執筆・・・いや、原稿に落書きをしていた
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ユフィ
あれ?
親父さん、科学者じゃなかったっけ? -
ヴィンセント
趣味で小説の執筆をしていたんだ
投稿してもあまり反響はなかったそうだが -
ユフィ
あ~らら~
んで?
ヴィンセント少年の小説はどうだった訳さ? -
ヴィンセント
先程も言ったようにただの落書きだ
小説などという上等なものではない -
ユフィ
でもそっちの道を目指そうとかは思わなかったの?
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ヴィンセント
書くよりも読むほうが好きだったから目指そうとはあまり思わなかったな
それこそすぐに飽きて親父の書斎に入り浸って本を読んでいた -
ユフィ
なんかヴィンセントらしい~
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ヴィンセント
そういうお前は・・・いや、何でもない
すまない -
ユフィ
いいって!
戦争してても夢はあったんだからさ!
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ヴィンセント
マテリアハンター以外でか?
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ユフィ
あんまし変わんないけど伝説の忍者・ハンゾーになってみたかったね
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ヴィンセント
聞いた事があるな
確か義賊の忍者だったか? -
ユフィ
そう!
弱気を助け、強気をくじく
悪代官から金を盗んでは貧しい民に配って回り、横暴な振る舞いをする不届き者に天中を下す
全ては忠誠を誓った主の望む平和な世の中の為・・・う~ん!カッコいいね~! -
ヴィンセント
その様子だと他の者も憧れていそうだな
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ユフィ
もっちろん!
みんなで遊ぶ時にハンゾー役を取り合う程だったもん
ま、ジャンケンでアタシが勝つ方が多かったけどね -
ヴィンセント
そんな時こそハンゾーの義賊精神にならって譲ったらどうだ
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ユフィ
せっかく勝ち取った役だもん、譲るなんて出来ないよ
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ヴィンセント
そしてそんな精神のまま、成長して義賊とは言い難いマテリア泥棒になったと
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ユフィ
マテリアハンターだって立派な義賊ですー
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ヴィンセント
パーティーからマテリアを強奪する奴が義賊、か
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ユフィ
細かい事は気にしなーい
それよかヴィンセントが小さい頃は何かヒーローものとか流行ってなかったの? -
ヴィンセント
ふむ・・・あるにはあったが私はあまり興味がなくて見ていなかったな
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ユフィ
同年代の子たちと話合ったの?
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ヴィンセント
別に合わなくとも友人にはなれる
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ユフィ
んーまぁヴィンセントみたいなタイプはそうかもね
むしろ美少年だったから女の子にモテモテだったんじゃないの? -
ヴィンセント
そうでもない
普通だ -
ユフィ
ふーん
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ユフィ
(またか。絶対にヴィンセントが鈍感だっただけだね)
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ヴィンセント
そういえば30年越しに世に出て驚いた事がいくつかあったな
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ユフィ
何々?
どんなの? -
ヴィンセント
私がまだ上京する前、地元で売れない小説家をしていた男が今ではベストセラー作家になっていた事だな
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ユフィ
へぇ~!
それってアタシも知ってる作家? -
ヴィンセント
『ジュノンの恋』という小説を知っているか?
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ユフィ
あー!
知ってる!!
ちょっと前にめっちゃ話題になってた恋愛ドラマじゃん!
それの原作の人!? -
ヴィンセント
そうだ
私が住んでいた地元で売れない作家をしていた
それがいつの間にか大成していたようで驚いた -
ユフィ
その人、他にも人気の恋愛小説とか書いてて超有名人だよ!
サインとか貰ってなかったの!? -
ヴィンセント
本人には悪いが売れていなかったから貰おうと思わなかったし本人も書く気にはならんだろう
それに貰っていたとしても30年の時を越えているんだ、ボロボロになっている -
ユフィ
劣化してるのが逆に価値出るんじゃない?
大昔のだし
『あの作家の若かりし頃のサイン!』ってさ -
ヴィンセント
どうだろうな
本人にとっては黒歴史として公開されたくない場合もあるぞ -
ユフィ
あーそっか
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ヴィンセント
それにそんなサイン色紙を大事に持って棺桶から出てくる私など想像出来るか?
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ユフィ
・・・・・・
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ユフィ
ぷぷっ
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ユフィ
あっははははははは!!!!
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ヴィンセント
想像出来てしまったか・・・
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ユフィ
だって変な奴度が増しておかしんだもん!
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ヴィンセント
お前という奴は・・・
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ユフィ
好きな芸能人とか歌手のサイン色紙を後生大事に腕に抱えながら棺桶から出てくるヴィンセントとか最高に面白いじゃん!
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ヴィンセント
面白いのはお前だけだ
しかし芸能人か・・・私が現役だった頃は新人の若手だった者たちが大御所になっていたり芸能界を去っていたりと大きく変わっていたな -
ユフィ
その中に好きな芸能人はいた?
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ヴィンセント
特別好きという芸能人はいなかったが演技の面で参考にしている芸能人は何人かいたな
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ユフィ
仕事のスキルとして見てたのかよ!
で、その芸能人たちは今どーなってんの? -
ヴィンセント
七割は大御所になり、二割は芸能界を去り、残りの一割はドロドロの不倫劇や刑事事件を起こしてフェードアウトした
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ユフィ
ふーん
まさに芸能界の歴史って感じ
特に残りの一割が -
ヴィンセント
今の時代になっても芸能人のそういったゴタゴタがあるのを見るに芸能界は何も変わっていないようだな
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ユフィ
安心した?
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ヴィンセント
むしろ呆れた
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ユフィ
あはは、そっか
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ユフィ
・・・ふぁ~
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ユフィ
眠くなっちゃった
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ヴィンセント
少し昼寝でもするか?
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ユフィ
うん
また後で昔の話でも聞かせてよ -
ヴィンセント
ああ、いいだろう
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ユフィ
んじゃ、一旦お休み~
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ヴィンセント
お休み、ユフィ
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