死神のお願いを聞いた23日目

  • 前回までのあらすじ!
    武器商チョコボと共に不思議のダンジョンに潜ったユフィとヴィンセント!
    しかし家に帰ってみるといつの間にか死神がくっついて来ているのであった!

  • ユフィ

    なななな何で死神が!?
    アタシ何も盗ってないよ!?
    ていうかショップすら出会わなかったし!

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    話があってついてきたらしい

  • ユフィ

    え?
    言葉分かんの?
    アタシが言えた義理じゃないけどさ
    ていうか喋ったの?
    その死神

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    折り入って頼みがあるそうだ

  • ユフィ

    頼み?

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    ショップの死神に転職したいらしい

  • ユフィ

    はぁ?
    転職?
    すればいいじゃん、死神なんだし

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    そう簡単にいく話でもないそうだ
    ショップの死神になるには開店デビューの時にそれなりの売り上げを出さなければならないらしい
    他にも免許の取得や泥棒対策の実力もなければいけないそうだ

  • ユフィ

    『・・・』で一体どんだけのセリフ喋ってんだよ・・・
    で?アタシらにそれ全部手伝えって言うの?

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    免許の取得と実力の証明は既に済んでいるらしい
    だが売れるアイテムがあまりないそうだ

  • ユフィ

    自分で見つけられないの?

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    上手く見つけられないそうだ
    それに開店デビューの売り上げの事を考えるとその辺の物を易々と出す訳にもいかないらしい

  • ユフィ

    ふ~ん
    ま、そーいう事なら仕方ないね!
    アタシたちが手伝ってやるよ!

  • 死神「・・・!」

  • ユフィ

    その代わり、アタシたちがダンジョンに入ってショップに寄ったら安くしろよ~?

  • 死神「(こくっこくっ)」

  • ユフィ

    そんじゃ、出発~!

  • そんな訳で外
  • ユフィ

    つってもアイテムか~
    どんなのがいいんだろ?

  • ヴィンセント

    高過ぎず安過ぎず、だな
    高過ぎると買ってもらえず、安過ぎると大した売り上げにならん

  • ユフィ

    後は店で買えて嬉しい物がいいよね
    マテリアとか召喚マテリアとか独立マテリアとか支援マテリアとかコマンドマテリアとか

  • ヴィンセント

    それはお前だけだ
    だが私たちが手に入れられる物は精々でポーションや石ころくらいかもしれんな

  • ユフィ

    あ~識別のカードとか魔石とかツメとか見つけられないかもだしね~
    もうこの際、コレクションアイテムを売るのはどーよ?

  • ヴィンセント

    コレクションアイテム?

  • ユフィ

    そ!
    例えばカードとか写真とかフィギュアとか置物とかさ

  • ヴィンセント

    ふむ・・・それも悪くないかもしれんな
    だがどれもこんな島ですぐに見つけられるとは思えんが

  • ユフィ

    別にそれじゃなくてもいいんだよ
    このサボテン湖の底に沈んでるサボテンダーの埴輪とかさ

  • ヴィンセント

    ・・・売るのか?
    墓周りで使われていたそれを?

  • ユフィ

    た、例えばの話だってば!
    でも悪くない案でしょ?

  • ヴィンセント

    そうだな
    では何をコレクションアイテムにするか考えるとしよう

  • ユフィ

    う~ん・・・ブリザドで凍らせた花とか?

  • ヴィンセント

    溶けるんじゃないか?

  • ユフィ

    そこは死神に頑張ってもらうんだよ

  • ヴィンセント

    かなりの難題だと思うが・・・まぁいいだろう

  • ヴィンセント

    他には空き瓶を使うのはどうだ?

  • ユフィ

    はぁ?
    空き瓶?
    どうやって?

  • ヴィンセント

    簡単だ
    適当に切ったり割ったりしてそれに装飾を施せばいい

  • ユフィ

    例えば?

  • ヴィンセント

    表面を削って絵にしたり、死神に上手く切断してもらってそれを花瓶にしたり風鈴にしたり様々だ
    他にも海岸の砂や貝殻を入れたり、それこそお前が作る凍らせた花を詰めるのもいい

  • ユフィ

    あ~!
    アレンジするのか~!
    いいじゃんそれ!
    チョコボってダンジョンでしょっちゅう空き瓶使って余る事があるからそれを回してもらって使えばいいのか!
    さっすがヴィンセント!

  • ヴィンセント

    それでは早速行動に移すとしよう

  • ユフィ

    おー!

  • それから二人は力を合わせて空き瓶をアレンジさせたコレクションアイテムを作成していくのであった

  • そして・・・
  • ユフィ

    ドヤッ

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    確かに趣旨は逸れてしまったかもしれないがコレクションアイテムとして売れるかもしれんぞ

  • ユフィ

    そーだぞ!
    物は試しって言うじゃん!

  • 死神「・・・」

  • 死神は溜息を吐きつつ仕方なくそれらを受け取った

  • 数時間後・・・
  • 死神「・・・」

  • ユフィ

    お、死神じゃん!
    どーしたんだよ?

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    ダンジョンに持って入る前に私たちが持ってきた空き瓶のコレクションアイテムは瞬殺したらしい

  • ユフィ

    えっ!?
    マジ!!?

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    どうやらモーグリ族がたまたま通りかかって気に入って貰ったらしく、完売したそうだ

  • ユフィ

    アタシとヴィンセントが作ったんだからと~ぜ~ん!

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    それからショップの死神はやめるらしい

  • ユフィ

    え?
    何でよ?

  • 死神「・・・」

  • ヴィンセント

    死神の方もアートに目覚めたらしく、同じように空き瓶アレジメントをしたくなったそうだ

  • ユフィ

    ふ~ん
    まぁ死神がそうしたいっていうんなら止めないけどさ

  • そして死神は二人に手を振って帰って行くのであった

  • ユフィ

    ・・・

  • ユフィ

    死神でもアートに目覚めるんだねぇ

  • ヴィンセント

    元々女性だったのもあって、ああいった手の込んだ細工が好きだったらしいからな

  • ユフィ

    えっ!?
    あれ女だったの!!?

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