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前回までのあらすじ!
モルボルに幻覚を見せられたユフィはモルボルがヴィンセントに見えて思わず告白をしてしまった!
そしてそれをガッツリ聞いてしまったヴィンセント!
ユフィに時間をもらってユフィへの気持ちを考えるのであった! -
ヴィンセント
(私は・・・ユフィの事をどう思っているのだろうか)
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ヴィンセント
(私は実年齢は50代でユフィはもうすぐ20歳)
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ヴィンセント
(明らかに歳の差がありすぎる)
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ヴィンセント
(だが愛に歳の差は関係ないという)
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ヴィンセント
(私は宝条によって改造され、魔獣の因子を埋め込まれた)
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ヴィンセント
(カオスは星に還ったものの、魔獣の因子だけは私の体に残った)
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ヴィンセント
(特別な精密検査で遺伝や他者への人体の影響はないと診断されたが・・・)
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ヴィンセント
(私はユフィを愛して良いのだろうか?)
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ヴィンセント
(そもそも私はユフィをどう思っているのだろうか?)
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ヴィンセント
(ずっと年下で子供だと思っていた)
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ヴィンセント
(お転婆で恋愛には興味がないと思っていた)
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ヴィンセント
(いや、きっと実際に最初は興味がなかったのかもしれない)
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ヴィンセント
(それがいつからか私へ恋心を抱くようになったのだろう)
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ヴィンセント
(私はそれに気付かなかった)
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ヴィンセント
(それか気付こうとしなかった)
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ヴィンセント
(だが今はそれが問題ではない)
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ヴィンセント
(切り口を変えよう)
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ヴィンセント
(私はユフィの告白をどう思った?)
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ヴィンセント
(まず、驚いた)
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ヴィンセント
(そして・・・嬉しかった)
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ヴィンセント
(満更でもなかった)
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ヴィンセント
(同時に何故私なのかと思った)
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ヴィンセント
(本当に私でいいのかと思った)
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ヴィンセント
(罪も過去も清算出来たものの、魔獣残るこの忌まわしい体)
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ヴィンセント
(いつもユフィが暗いという私の言動)
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ヴィンセント
(実年齢もかけ離れていて考え方もまるっきり違う)
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ヴィンセント
(それでもユフィは私を好きだと言った)
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ヴィンセント
(こんな私を・・・)
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ヴィンセント
(私は・・・)
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ヴィンセント
(・・・)
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ヴィンセント
(言い訳をするのはやめよう)
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ヴィンセント
(私は過去の出来事から臆病になっている)
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ヴィンセント
(あんなにも素直に純粋に好意を向けてくれたユフィから粗末な言い訳を並べて逃げようとしている)
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ヴィンセント
(ユフィからの好意を恐れている)
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ヴィンセント
(愛が形を変えて全くの悲しいものに変わるのが恐ろしいから)
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ヴィンセント
(傷つくのが怖いから)
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ヴィンセント
(拒絶をされるのが嫌だから)
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ヴィンセント
(自分が可愛いから)
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ヴィンセント
(そして・・・)
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ヴィンセント
(照れているから)
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ヴィンセント
フッ・・・
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ヴィンセント
ユフィの所に行くか
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一方その頃、ユフィは・・・
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ユフィ
はぁ~・・・
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ユフィ
幻覚相手とはいえ、言っちゃったよ、アタシ・・・
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チョコボ「クェ~」
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ユフィ
好きって言っちゃった
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ユフィ
ヴィンセントに
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チョコボ「クエ?」
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ユフィ
さぁ?
いつから好きだったんだろ -
ユフィ
でもさ、気付いたら見てたんだよ
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ユフィ
ヴィンセントのこと
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ユフィ
一緒にいるとドキドキして
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ユフィ
目が合うと心臓が飛び跳ねそうになるけど
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ユフィ
でも嬉しくて
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ユフィ
あの仏頂面の鉄面皮を崩して笑わせようとするんだよ
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ユフィ
それで笑ったら凄く嬉しいんだ
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チョコボ「クエッ!」
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ユフィ
でもさ~
無理っぽいかもしれないんだ~ -
チョコボ「クエ?」
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ユフィ
アイツさ、昔好きな人がいたんだよ
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ユフィ
今は・・・どうなんだろ
吹っ切れったっぽいけど多分もう恋とかしないんじゃないかな -
ユフィ
な~んかする気がないっていうか
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ユフィ
ていうかそれ以前にアタシ自身が相手にされてない感じ?
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ユフィ
眼中にないって感じ?
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ユフィ
アタシ・・・ガキっぽいもんな~
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ユフィ
ティファみたいにスタイルがいい訳じゃないし
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ユフィ
エアリスみたいに女の子っぽくないし
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ユフィ
シエラさんみたいに落ち着いてないし
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ユフィ
あの人みたいに綺麗じゃないし
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ユフィ
はぁ・・・
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ユフィ
ねぇアンタ、アタシにいいとこってある?
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チョコボ「クエッ!」
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スリスリ(ユフィに頬擦りする)
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ユフィ
あっはは!
くすぐったいぞお前~! -
チョコボ「クエ~!」
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ユフィ
あっはは!
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ユフィ
はは・・・
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ユフィ
・・・
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ユフィ
ヴィンセント、何て言うかな?
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ユフィ
無理だ
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ユフィ
そういう風に見た事はない
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ユフィ
お前の事は仲間としか思っていない
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ユフィ
子供に興味はない
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ユフィ
他を当たってくれ
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ユフィ
私よりもいい男が見つかる筈だ
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ユフィ
諦めろ
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ユフィ
な~~~んて言われたどーする!?
アタシもう立ち直れないよ!!! -
チョコボ「クエックエッ!」
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ユフィ
弱気になるなって言われてもさ~・・・
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ユフィ
初恋なんだもん
弱気にもなるよ -
チョコボ「クエッ!クエエッ!」
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ユフィ
ホントに?
ホントに大丈夫? -
チョコボ「クエッ!」
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ユフィ
あっはは!
アンタのその自信はどこから来るんだよ! -
ユフィ
でも・・・そーだね
弱気になっても仕方ないよね! -
ユフィ
アタシが玉砕したら責任持って慰めろよ~!
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チョコボ「クエッ!」
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ヴィンセント
話は済んだか?
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ユフィ
うぎゃぁあああああああ!!!
ヴィンセント!?
い、いつからそこに!? -
ヴィンセント
・・・最初からだ
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ユフィ
ななななななななな何盗み聞きしてんだよ!?
趣味悪いな~もう!! -
ヴィンセント
それより明日についてなんだが
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ユフィ
明日?
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ヴィンセント
明朝、海岸で待ってる
そこで昨日の返事をしたい -
ユフィ
へ?
今日じゃないの? -
ヴィンセント
ムードは大切だ
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ユフィ
むむむ、ムードって・・・!?
そ、そーやって気を持たせるだけ持たせて断るつもりなんだろ!? -
ヴィンセント
どう思うかはお前次第だ
とにかく明日、私は海岸でお前を待っている
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ヴィンセント
良ければ・・・来てくれ
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ユフィ
・・・
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ユフィ
・・・分かった
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ユフィ
明日行くからさ・・・ちゃんと海岸にいろよ・・・
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ヴィンセント
勿論だ
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ユフィ
じゃぁ・・・また明日
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ヴィンセント
ああ
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またまた後半へ続く
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