（私は・・・ユフィの事をどう思っているのだろうか）

（私は実年齢は５０代でユフィはもうすぐ２０歳）

（明らかに歳の差がありすぎる）

（だが愛に歳の差は関係ないという）

（私は宝条によって改造され、魔獣の因子を埋め込まれた）

（カオスは星に還ったものの、魔獣の因子だけは私の体に残った）

（特別な精密検査で遺伝や他者への人体の影響はないと診断されたが・・・）

（私はユフィを愛して良いのだろうか？）

（そもそも私はユフィをどう思っているのだろうか？）

（ずっと年下で子供だと思っていた）

（お転婆で恋愛には興味がないと思っていた）

（いや、きっと実際に最初は興味がなかったのかもしれない）

（それがいつからか私へ恋心を抱くようになったのだろう）

（私はそれに気付かなかった）

（それか気付こうとしなかった）

（だが今はそれが問題ではない）

（切り口を変えよう）

（私はユフィの告白をどう思った？）

（まず、驚いた）

（そして・・・嬉しかった）

（満更でもなかった）

（同時に何故私なのかと思った）

（本当に私でいいのかと思った）

（罪も過去も清算出来たものの、魔獣残るこの忌まわしい体）

（いつもユフィが暗いという私の言動）

（実年齢もかけ離れていて考え方もまるっきり違う）

（それでもユフィは私を好きだと言った）

（こんな私を・・・）

（私は・・・）

（・・・）

（言い訳をするのはやめよう）

（私は過去の出来事から臆病になっている）

（あんなにも素直に純粋に好意を向けてくれたユフィから粗末な言い訳を並べて逃げようとしている）

（ユフィからの好意を恐れている）

（愛が形を変えて全くの悲しいものに変わるのが恐ろしいから）

（傷つくのが怖いから）

（拒絶をされるのが嫌だから）

（自分が可愛いから）

（そして・・・）

（照れているから）

フッ・・・

ユフィの所に行くか

話は済んだか？

・・・最初からだ

それより明日についてなんだが

明朝、海岸で待ってる
そこで昨日の返事をしたい

ムードは大切だ

どう思うかはお前次第だ
とにかく明日、私は海岸でお前を待っている

良ければ・・・来てくれ

勿論だ

ああ