-
ユフィ
あれ?あれれ?
嘘っ!?
ないないない!! -
ヴィンセント
急に騒いでどうした
-
ユフィ
ヴィンセント!
この袋に入ってたアイテムどーした!? -
ヴィンセント
全て行商モーグリに売ったが?
-
ユフィ
えーーーー!!!
何してんのさー!! -
ヴィンセント
大声を出すな
-
ユフィ
何で売ったのさ!?
-
ヴィンセント
軽く中身を見たがどれも売っても問題ない物ばかりだったからだ
-
ユフィ
中にマテリア入ってたんだよ!!?
-
ヴィンセント
それはちゃんと管理していなかったお前が悪い
-
ユフィ
だからって一言アタシに言えよ!!
確認しろよ! -
ヴィンセント
いちいちお前に確認する程の事ではないと思った
-
ユフィ
その結果がこれじゃんか!!
-
ヴィンセント
もう一度言うがちゃんと管理していなかったお前が悪い
-
ユフィ
アタシに一言確認しなかったヴィンセントも十分悪いよ!
-
ヴィンセント
驚く程の責任転嫁だな
-
ユフィ
うっさい!
ヴィンセントのバカ!
おたんこなす!
もう知らない!! -
そう叫んでユフィは小屋から飛び出して行った
-
ヴィンセント
はぁ・・・全く・・・
-
ヴィンセント
マテリアが絡むとすぐにこれだ
-
ヴィンセント
・・・
-
ヴィンセント
・・・
-
ヴィンセント
・・・
-
ヴィンセント
・・・だがユフィの言う通り、一言確認しなかった私も悪かった
-
ヴィンセント
・・・
-
ヴィンセント
探しに行くか
-
一方その頃、ユフィは・・・
-
ユフィ
ふんだ!
ヴィンセントのばか!!
うっかりマテリア売っちゃってさ!! -
ユフィ
フツー確認するよね!?
-
ユフィ
ホント有り得ない!!
-
ユフィ
・・・
-
ユフィ
・・・
-
ユフィ
・・・
-
ユフィ
・・・でも・・・ちょっと言い過ぎたかも・・・
-
ユフィ
謝ろっかな
-
ユフィ
でもなんて言って謝るんだよ・・・
-
ヴィンセント
ユフィ
-
ユフィ
!!
-
しゃっ!と反射的にユフィは木の上に登って隠れた
-
ヴィンセント
いるのは分かっている
-
ユフィ
い、今更何しに来たんだよ!
代わりのマテリアは持ってきたのかよ!? -
ヴィンセント
代わりのマテリアなどない
-
ユフィ
何それ!?
話になんない! -
ユフィ
代わりにマテリア持ってくるまでは口なんかきいてやんないから!
-
ユフィ
(何言ってんだよアタシ!そんな事が言いたい訳じゃないのに!)
-
後悔しながらユフィは遠くへ逃げて行くのであった
-
ヴィンセント
またいつもの意地っ張りか・・・
-
ヴィンセント
追いかけるとしよう
-
ユフィを追ってヴィンセントも木の上に登り、枝から枝へと素早く移動していくのであった
-
そして程なくしてユフィに追いついたヴィンセント
二人して木々を飛び移りながら言い合いをする -
ユフィ
なんだよ!
ついてくんなよ!1 -
ヴィンセント
ユフィ、私が悪かった
すまない -
ユフィ
ふーんだ!
今更謝ったって遅いんだよ!! -
ヴィンセント
マテリアなら今度見つけてくる
それで我慢しろ -
ユフィ
やなこった!
-
ヴィンセント
ユフィ、いい加減意地を張るのはやめろ
お前ももう子供ではない -
ユフィ
何だよ!
いつも子供扱いする癖にこんな時ばっかり子供じゃないとか言ってさ!
都合良過ぎるんだよ!!
大体――― -
ズルッ(足を滑らせる)
-
ユフィ
うわっ!?
-
べちゃ!
-
ユフィ
にゃっ!
-
ユフィ
あいたたたた・・・
-
ヴィンセント
大丈夫か?
-
ユフィ
うっさい!
こっちくんな!
このくらい―――いたっ! -
立とうとしたものの、ユフィはガクンと膝をついて座り込んでしまう
-
ユフィ
足が・・・
-
ヴィンセント
落ちた時に捻ったのだろう
おんぶしてやるから帰るぞ -
ユフィ
い、いいよ!
自分で帰れる! -
ヴィンセント
・・・そうか
-
シュタッ(ヴィンセントが木の上に登ってどこかに行ってしまう)
-
ユフィ
・・・
-
ユフィ
・・・ヴィンセント?
-
ユフィ
・・・
-
ユフィ
なんでホントに行っちゃうんだよ・・・バカ・・・
-
ユフィ
・・・
-
ユフィ
バカなのはアタシだよ・・・
ヴィンセント、謝ってたのに・・・ -
ユフィ
代わりのマテリアもくれるって・・・
それにアタシだってマテリア一個くらいであんなに怒ってさ・・・ -
ユフィ
・・・・・・嫌われちゃった・・・かな・・・
-
ユフィ
もう終わりかも・・・
-
モンスター「グルルルル!」
-
ユフィ
っ!
モンスター!! -
立ち上がろうとするユフィだが足に走った痛みで上手く立ち上がる事が出来ない
-
ユフィ
つっ・・・!
-
モンスター「ガゥアーーーー!!」
-
ユフィ
ヴィンセント!!!
-
パァンッ!
パァンッ! -
モンスター「グルァーーーー!!」
-
ユフィ
あ・・・
-
ヴィンセント
危なかったな
-
ユフィ
・・・
-
ヴィンセント
じゃあな
-
ユフィ
ヴィンセント!
-
ヴィンセント
・・・
-
ヴィンセント
・・・何だ
-
ユフィ
・・・・・・
-
ユフィ
・・・・・・
-
ユフィ
・・・・・・ごめん・・・なさい・・・
-
ヴィンセント
・・・怪我は?
-
ユフィ
へーき・・・でも足痛い
-
ヴィンセント
おんぶしてやるから掴まれ
-
ユフィ
うん・・・
-
ユフィはヴィンセントの背中におぶさり、ヴィンセントはユフィを背負ったままゆっくり立ち上がりながら歩き始めた
-
ユフィ
・・・
-
ヴィンセント
・・・
-
ユフィ
・・・朝はごめん
マテリア一個であんなに怒ってさ・・・
ヴィンセントの言う通り、子供だったよ -
ヴィンセント
私も売り言葉に買い言葉で大人気なかった
すまなかった -
ユフィ
ううん、アタシの方こそいっぱい酷い事言った
ごめん・・・ -
ヴィンセント
言う程酷くはないから気にするな
-
ユフィ
ホント?
-
ヴィンセント
ああ
子供の罵倒レベルだ -
ユフィ
むー
子供って言うなー -
ヴィンセント
フッ・・・
-
ユフィ
でもまぁ、マテリアをちゃんと管理してなかった癖にあれだけ喚いたんだから子供って言われても仕方ないよね・・・
-
ヴィンセント
・・・私もお前もいきなりこんな所に放り出された
-
ユフィ
?
うん? -
ヴィンセント
生きるのに不自由しなとは言え、今までの生活とは大きな違いがある
それに本当に帰れるのかという不安も残る
お前はここでの生活はこれはこれで楽しく悪くないと言っていたが自分が知らないだけで本当はかなりストレスを溜め込んでいたんだ -
ヴィンセント
つまり、今回のは大切なマテリアがなくなってしまったという小さな怒りが起爆剤となって今までのストレスが爆発したんだ
-
ユフィ
そーいうんで・・・いいの?
-
ヴィンセント
では他に案は?
-
ユフィ
・・・ない
それで決定!
だからヴィンセントが売り言葉に買い言葉になったのもアタシと同じでストレスが爆発したって事にしよ! -
ヴィンセント
ああ、そうだな
-
双子の滝――水浴び用――
-
ユフィ
冷た~い!
効く~! -
ヴィンセント
よく足を冷やしておけ
-
ユフィ
うん!
でもヴィンセントも入ったら?
アタシおんぶして疲れたし暑かったでしょ? -
ヴィンセント
私は別に・・・いや、そうだな
少し入るか -
そう言ってヴィンセントは靴を脱ぐとユフィの隣に腰かけて足首を水に浸した
-
ヴィンセント
気持ちが良いな
-
ユフィ
でしょでしょ?
ここにフルーツがあったらいいのにな~? -
ヴィンセント
それは我儘が過ぎるな
-
ユフィ
ちぇー
じゃ、いいや -
ヴィンセント
ユフィ
-
ユフィ
ん?
-
ヴィンセント
足が良くなったら散歩がてらマテリアを探しに行くぞ
-
ユフィ
・・・!
うん!!
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