トリコ
name change
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外はすっかり冬の空気。吐く息が、白くなる夜のこと。
この日、 名前はスタージュンと、付き合い始めて2年目の記念日を迎えるため、あらかじめ買っておいたプレゼントを両手にクリスマスを想像させるようなツリーの前で、彼を待っていた。
この日の為に買った暖かい白のコートを着て、左手の腕時計でちらちらと時間を確認する。
『 名前、』
後ろから声がして、振り替えると寒さを感じて居ないような表情のスタージュンが立っていた。
「スタージュン様!」
名前は半ば子供のような笑顔をみせると、スタージュンは口角をあげ、
『ふ、まるで子供のようだな』
となだめるように言った。
「だって、お仕事忙しいのに今日のために時間作ってきてくれたんでしょう? 素直に嬉しいんです」
『そうか、……寒くはなかったか』
「はい、私、好きな人を待つ時間って結構好きなんです」
『…よくそんな歯の浮くようなセリフ言えるな』
「スタージュン様がシャイないだけですよ」
そんな他愛のない会話をして、名前は思い出したかのように、
「そうだ、これ」
細く白い手で、名前 はスタージュンにプレゼントである紙袋を渡した。
『…これは』
「ふふ、いつもお世話になってるから、私からプレゼントです。」
スタージュンはおもむろに紙袋を開け、中身を取り出した。
『マフラーか』
プレゼントは、濃い緑色のマフラー。
『暖かそうだ 早速身に付けよう』
「はい、着けてみてください、きっとお似合いですよ」
スタージュンは、早速プレゼントされたマフラーを着けた。そうして控えだが、満足そうな顔をした。
しかし瞬間、彼は急に口を閉ざした。
「スタージュン様?どうしました?もしかして…やっぱり気に入りませんか」
『いや、そうではない』
名前は、俯いたスタージュンの顔を心配そうに覗いた。
「スタージュン様?」
『いや、私はお前にマフラーをプレゼントとして貰ったが、生憎私は、何も用意していない…すまない』
名前はほっと、笑顔を見せた。
「いいんですよ、そんなこと」
「…」
「だって、私はスタージュン様とこうして一緒に居れるだけで幸せなんです。忙しい時間の合間を縫ってこうして会いに来てくれた、こんな幸せな事 ありません」
彼はやっと口を開いた。
『そうか、ならばお前に贈れるものが一つある』
「なんでしょう……」
スタージュンは 名前を見つめ、低い声で呟いた。
『…永遠だ』
「え、えいえん?」
『お前の幸せは、私と一緒に居ることなんだろう』
「?…はい」
『ならば その幸せを 永遠 と言う形で、お前にくれてやろう』
名前は目を丸くしたあと赤面した。
「え、あの、つまり、それって」
スタージュンは、名前の細く白い手を取り、手の甲へ軽く触れるような短いキスをした。
「す、スタージュ」
『私は、お前のように 歯の浮くような台詞は浮かばない…これで察してくれ』
「は、………はい」
白い息、大きい貴方の手。あなたと一緒なら、いつの冬も、きっときっと 幸せな気がする。
この日、 名前はスタージュンと、付き合い始めて2年目の記念日を迎えるため、あらかじめ買っておいたプレゼントを両手にクリスマスを想像させるようなツリーの前で、彼を待っていた。
この日の為に買った暖かい白のコートを着て、左手の腕時計でちらちらと時間を確認する。
『 名前、』
後ろから声がして、振り替えると寒さを感じて居ないような表情のスタージュンが立っていた。
「スタージュン様!」
名前は半ば子供のような笑顔をみせると、スタージュンは口角をあげ、
『ふ、まるで子供のようだな』
となだめるように言った。
「だって、お仕事忙しいのに今日のために時間作ってきてくれたんでしょう? 素直に嬉しいんです」
『そうか、……寒くはなかったか』
「はい、私、好きな人を待つ時間って結構好きなんです」
『…よくそんな歯の浮くようなセリフ言えるな』
「スタージュン様がシャイないだけですよ」
そんな他愛のない会話をして、名前は思い出したかのように、
「そうだ、これ」
細く白い手で、名前 はスタージュンにプレゼントである紙袋を渡した。
『…これは』
「ふふ、いつもお世話になってるから、私からプレゼントです。」
スタージュンはおもむろに紙袋を開け、中身を取り出した。
『マフラーか』
プレゼントは、濃い緑色のマフラー。
『暖かそうだ 早速身に付けよう』
「はい、着けてみてください、きっとお似合いですよ」
スタージュンは、早速プレゼントされたマフラーを着けた。そうして控えだが、満足そうな顔をした。
しかし瞬間、彼は急に口を閉ざした。
「スタージュン様?どうしました?もしかして…やっぱり気に入りませんか」
『いや、そうではない』
名前は、俯いたスタージュンの顔を心配そうに覗いた。
「スタージュン様?」
『いや、私はお前にマフラーをプレゼントとして貰ったが、生憎私は、何も用意していない…すまない』
名前はほっと、笑顔を見せた。
「いいんですよ、そんなこと」
「…」
「だって、私はスタージュン様とこうして一緒に居れるだけで幸せなんです。忙しい時間の合間を縫ってこうして会いに来てくれた、こんな幸せな事 ありません」
彼はやっと口を開いた。
『そうか、ならばお前に贈れるものが一つある』
「なんでしょう……」
スタージュンは 名前を見つめ、低い声で呟いた。
『…永遠だ』
「え、えいえん?」
『お前の幸せは、私と一緒に居ることなんだろう』
「?…はい」
『ならば その幸せを 永遠 と言う形で、お前にくれてやろう』
名前は目を丸くしたあと赤面した。
「え、あの、つまり、それって」
スタージュンは、名前の細く白い手を取り、手の甲へ軽く触れるような短いキスをした。
「す、スタージュ」
『私は、お前のように 歯の浮くような台詞は浮かばない…これで察してくれ』
「は、………はい」
白い息、大きい貴方の手。あなたと一緒なら、いつの冬も、きっときっと 幸せな気がする。
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