弱虫ペダル
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何気ない 休日。
彼の部屋でまったり時間を過ごしていると、ふいに
『なァ、名前 、今 生理ィ?』
と、まるで「今日の夕飯なに」のような口調で聞いてきた。
「え、なに…いきなり、違うけど…」
少し驚いた表情で返すと、彼は
『いやァー なんつーか。久しぶりに思い切り雄になりてェなーなんて』
「……ぷ、なにそれ。靖友なんていつも雄になってるようなものじゃない。オラオラーみたいな」
『は、そのオラオラーっつー俺の事が好きなのは誰だっつー話ヨ』
「…もう」
苦笑した私を引き寄せ、彼は優しいキスを落とした。
「…靖、友」
「名前」
「…ん?」
彼の腕に少し力が入り、私をきつく抱きしめる。
「雄んなってもいィ?なんか、今、すげェめちゃくちゃにしたい…」
その言葉に、短く「うん」と返すと、彼は私の手首を掴み、押し倒した。
覆いかぶさった彼の前髪が 丁度 額にまで触れる距離。
彼の瞳の中に赤い顔をした自分が映り、思わず目をそらす。
『…やっぱやめた』
「…めちゃくちゃに、しないの?」
彼は ふ、と柄にもなく優しく笑い 唇にキスを落とした。
『乱暴にするっつー"めちゃくちゃ"じゃねェよ』
「え?」
『"めちゃくちゃ"、優しくする。今日はそういう気分」
「…気分屋さんだね」
『知ってて一緒にいる癖にヨォ』
普段 乱暴そうな彼が、こういう時に 乱暴だった試しは ただの一度もない事を知っている。
『いい?』
彼の問いに、キスで答える。
『今日が たまたま、優しくしたい気分なだけだからナ』
きっと、彼の優しさには、多分一生、さからえない。
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