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嵐の後の夜明け
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その瞬間。
ナナシは目を覚ました。
ゆっくりと目を開けて何度か瞬きをすると、視界に映る見覚えのない景色に怪訝そうにする。
ふと、極々間近に人の気配とぬくもりを覚えてはっと顔を上げるナナシ。
ばちっと音がしそうな勢いで絡んだ青い瞳からの視線に、ナナシは目を見開いて驚いた。
焦るナナシとはうらはらに、青い瞳は穏やかでどこか楽しそうだった。
そうしてやがて、自分の体勢に気がつき激しい動揺にその小さな瞳を揺らす。
「な・・・なん・・・っ!??」
目を白黒させるナナシがおかしくて、オルシュファンはついに笑い出してしまった。
「ははははっ!イイものを見たな!まさかお前がそうも感情をあらわにしている姿など滅多に見られるものでもあるまい。」
にっこりと笑いかけられて、ナナシはついに耐え切れずオルシュファンの膝の上から飛び退いた。
爆発しそうに高鳴る心臓の音がやけに響いてうるさい。
顔に熱が集まって、きっと赤くなっているに違いない。
飛び起きた格好のまま記憶をたどり、こうなったいきさつを探る。
「・・・その・・・なんだ。申し訳ないんだが、良かったら着替えてくれないか・・・。鍛えられた身体はイイが、目のやり場に困る。」
今度は困ったような顔をするオルシュファンの言葉に、ナナシは首をかしげる。
着替え??
一体何を言っているのだろう。