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激戦のその後で
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激戦を戦い抜いた直後のドレスローザでは、傷ついた人々の手当てが行われている。
ドフラミンゴを倒すべく共に戦った者たちは、王宮に集められ適切な治療を施されていた。
看護する者との話し声や、疼く傷にうめき声を上げる者、互いの健闘を讃えて談笑する声、はたまた激戦の後だというのに言い争う声などがあちらこちらから聞こえてくる広間の中に、 麦わらの一味やローたちの姿はない。
広間とはまた別の部屋に、その姿はあった。
目深にフードを被った小柄な人物が一人、密かにその部屋を訪れる。
誰かを探すように部屋の中をきょろきょろと見回すと、窓際に横たわる姿を認めて動きを止めた。
少し躊躇うようにしてうつむいた後、意を決したように足を踏み出す。
ゆっくりと近づき、膝折れるようにしてそばにしゃがみ込むと、横たわるその人の顔を覗き込んだ。
「ロー・・」
眠っているのか、目を閉じている。
そうやって目を閉じたまま動かないのがなんとも不安で、ゆっくりと視線を動かし体の様子を探る。
布団の上から、呼吸に合わせて胸が上下するのを確認するとようやく緊張に固まっていた肩から力を抜いた。
「・・・おい。」
「!!」
安堵にほっと息をついたところで、急にかけられた声に驚き顔を上げる。
「なぜここにいる。」
眠っていると思ったローが目を開けていた。
横たわったまま見上げるその目と、静かな声は怒りを含んでいた。
あの激戦の終盤で、麦わらの一味に交じってこちらへやってくる姿を朦朧とする意識の中でとらえたその時から、ローは怒っていた。
そう、一人で船から出たときに、置いてきたはずのナナシを見つけて。
「・・・なぜここにいる・・!!
生きていたのが奇跡だ!!
死んでもおかしくなかったんだぞ!!
誰が船を出ていいと言った!?
船長の言うことが聞けねェのか!?
大人しく船で待てと、あの時あれほど言っただろうが・・・!!」
まだ辛いはずの体で、ナナシを力いっぱい怒鳴りつける。
その声で目を覚ました麦わらの一味が、何事かと視線を向けたことにも気づかないほどにローは怒りを露わにナナシを怒鳴りつけていた。
「・・だめれすよ・・!そんな体でそんなに怒鳴ったら傷に障るれす・・!!」
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