日常と予兆
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そんなある日、ラオウが遠征に出かけて数日が経った頃のことだった。
そろそろ帰ってくる頃だという話を聞いて、この日はいつ帰ってきてもいいように、一日中部屋を掃除したり、ラオウの武具の倉庫や黒王号の厩舎の掃除までして過ごしていた。
空が暗くなる頃にやっと作業を全て終わらせて、ラオウの部屋で一息ついたところで、体調の異変に気がついた。
昼を過ぎた頃から、確かに体が重く感じていたことを思い出す。
一日中駆け回った疲れもあって、ナナシはそのまま座り込んでしまった。
傍にある、いつもラオウが腰掛けている椅子にもたれかかって、ゆっくりと目を閉じる。
世界がぐるぐると回るような感覚に、意識が飲み込まれていく。
すっかり意識を手放してしまうまで、そう時間はかからなかった。