第一章:不思議な出会い?ちょっぴり怖い僕の友達編

よく考えてみれば、今現在イゾウには
特にこれといった家といえる場所がなかった。
特にこの物騒な世の中だし…いつ交番に「不審者」
として通報されてもおかしくないのだ。
それに今までお姉ちゃん子だった僕はお兄ちゃんみたいな人が欲しかった
僕にとってはイゾウはそのお兄ちゃんとして適していた…ちょっと怖いけど。

そして数時間後、
イゾウが庭にいる野良猫に餌をあげているタイミングを
見計らって僕はこう提案した。そう、「家族になろう」と。

「ええのか、わしを家族に迎えても」

とイゾウ。僅かだがその表情には微笑みが、
しかしやはりちょっと怖い。

「これからよろしくね!イゾウ」

僕はそういうとイゾウを家族の一員として迎えることになった。
でも問題はここからが本題であって、現在海外へ単身赴任中の
両親になんて言えばいいかわからないのだ。
一応お姉ちゃんのミサト姉ちゃんは賛成してくれたけれどね。

そしてその日の夜、時間でいうと
みんながそろそろ寝る時間帯になった。

イゾウが辺りを見回して、おそるおそる布団の中に入り、
その目をそっと閉じているのを確認した僕は
その日にあった事を振り返って日記を書いていた。

公園で不思議な出会いをした事、
初めて友達ができてうれしかったこと、
そして相手がまさかの人斬りだったということ
最後に、新しい家族ができたこと。

今日はいろいろあったけれど、
明日はまた新しい発見があるといいな。
僕は最後にへたくそだけど日記帳の隅っこに
イゾウの似顔絵を描いてその日記帳を勉強机の引き出しにそっとしまった。

…そして夜が明けた。
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