第一章:不思議な出会い?ちょっぴり怖い僕の友達編

僕はイゾウのいる庭に急いだ。
そこにはすでに僕が何かを思っていることを
まるで透視しているかのような目でこちらを
見ているイゾウの姿がそこにいた。

「ミツル、おまんは
俺(わし)のことが怪しいのか?」

と土佐弁混じりの言葉で。
僕はおもわず

「イゾウ、本当に君は
「人斬り」だったの?
人とか殺した事あるの?」

と問いかけてしまった。

「そうだ、わしゃ人斬りやった。
…っ(頭を抱える)」

その瞬間イゾウは謎の頭痛に見舞われたのか
急に頭を抱えだした。僕は「悪いことでも
思い出しちゃったのかな」って思った。

「大丈夫?イゾウ。」

「すまんが、
わしには名前と人斬りだった事
以外の記憶が残っちょらん。刀もない。」

と土佐弁で話しかけてきた。
しかし僕は土佐弁がわからないのだ。
だけどちょっと前まで標準語の喋りから
急に土佐弁に変わっているあたり、
記憶が少しずつ戻ってきているのかもしれない。

でも記憶が戻ってきているということは
記憶が全て戻ってしまった場合は
僕の命が危ない気が…だって相手は人斬り。

僕の中としては
イゾウはこのままもずっと僕の友人としていてほしい。
でもイゾウからしてみればもしかすると早く記憶を
取り戻してもとの人斬りに戻りたい?のかもしれない。

でも今の侍のいないこの世の中には記憶の戻った
イゾウのいるべき場所はむしろ牢獄ぐらいしかないの
かなあって思うとこのままずっと記憶が戻らないほうがいい。

「イゾウは記憶を取り戻したいの?」

「今はその話はやめてほしい。
それはおまんが一番わかっちゅーはずだ。」

…なんともいえなくなった。

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