赤髪のお得意様 ⑦

  • デイダラ

    おい、子分!

    そういやお前、なんでオイラの部屋で寝てたんだよ??

  • えーっと、それは.....

  • それは、わたしにも詳しいことはよくわからないけど、、
    記憶を辿ると、旦那の部屋に連れて行ってもらって、傀儡作りを見せてもらおう!なんて意気込んでたクセに、
    結局見るに耐えず失神してしまったんだ.....

  • それで、おそらく面倒になった旦那がここまで運んで来たんじゃないかな....

    何となく、旦那の背中で揺られてたような記憶がある.....

  • ということを、落ち着いて、オヤブンに話してみた。

  • デイダラ

    ヘッ...サソリの旦那の傀儡作りが見てぇなんて、お前も随分イカれた奴だなー!うん。

  • デイダラ

    オイラは見たことねーし、興味もねーけけどな。うん。

  • デイダラ

    つーかあの旦那のヤロウ、なんでオイラが部屋に入ろうとするとキレるクセによ!!
    オイラの部屋にはズカズカ入ってきて、パシリ置いていきやがって!
    自己中にも程があんだろ!!

  • あ、そう、そうだよね....

  • 一人でギャーギャー怒り出すオヤブン。
    デイダラ親分でも、旦那の部屋には入れてくれないって...
    ただの取引相手のわたしが何で許してもらえたんだろう...??

    でも、部屋にまで連れて入ってもらったのに、あんな失礼なことして...ああーはわわわ、旦那
    ......絶対怒ってるよね



    旦那の性格を考えると許して貰えないかもしれないけど....とととりあえず謝りに行かなきゃ....

  • わたし...ちょっと旦那の部屋に行ってきます...

  • デイダラ

    あ!?
    待てよコラ!!

    オイラの気持ちがおさまらねぇんだよ!!うん!、

  • えっ....!?

  • デイダラ

    オイ子分!!

    これから、旦那より、ずっと芸術的な作品を見せてやるぜ!うん!

  • え...は、はい!

  • 青い瞳をキラキラと輝かせたオヤブン。
    奥の作業場部屋らしき場所へ、手を引っ張られて連れ込まれる。

    ここは逆らわない方が良いかと思って、素直について行くことにしました。トホホ。

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