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凛
でさー、こないだのコンパどうだったの?
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A美
んー?まぁ普通だったよ。
みんな紳士的って感じだったし。 -
週末、予定がないときはカフェに集合して、女子会を開くことにしている。座り心地の良い革張りのソファに腰掛けて、カフェラテと映え〜なスイーツを携帯におさめてから、最低4時間は居座ってる。
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何を隠そうアラサー肉食系女子のわたしたち。だけど誰でも良いわけじゃなくて、どうせモノにするなら、イケメンかつハイスペックな雄に出会わなきゃ意味がない。
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A美はイベントコンパニオン兼モデルをしている。見た目はどこの令嬢?ってぐらい清楚を絵に描いたようだけれど、中身はわたしが知る限り最強の肉食系ヤリ◯ン女子。雄は性欲を満たす餌としか見ていない...とわたしは思っている。しかしイベコンやってるA美が開くコンパは、まさにハイスペック男子の巣窟。雑誌やテレビ、はたまたビンゴブックでしかお見かけしないVIP揃いなので、毎回女子会の話題に事欠かないのである。
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凛
ジョーニン...?
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A美
やだ、フツーのジョーニンとか興味ないし。
幹部。 -
A美
あと...
影もいた。 -
凛
えっっっ!!
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先日開かれた某国の里長就任記念パーティーにイベコン兼受付嬢として参加したA美。あるあるなのが、パーティー後内輪だけで開かれる飲み会に接待のために呼ばれるいうもの。内輪の飲み会って要はコンパなんだけどね。
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◯影というワードが出た途端、さすがに周囲の耳を気にして小声になる二人。
まさかこの女、そこ責めたわけ...? -
凛
まじ?
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A美
で、ヤッた。
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凛
ええー!?ちょ...
どうやって? -
A美
なんか、隣に座らされて酒の相手してたんだけど、各地の地酒の話題で盛り上がってさ。
そのあと、部屋で飲み直さないかってことになったわけ。 -
凛
へえ...意外とフツーにいけるもんなんだ。
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凛
変なセーヘキとか無かった??
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A美
僕さみしいんでちゅ、おっぱいくだちゃーい!
...的な? -
凛
アハハ!!ウケる〜
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そう。VIPイケメンとは。モテにモテまくって苦労してないと思われがちなのだが、下手に素人の女とヤッて、撮られでもしたら大問題だし、名のある女上忍さんたちとは熱愛発覚する可能性はあれどヤリ捨て対象にするのは難しいし、なので一応忍界のコトワリを知っていて、その女自身も自分のセックス情報が流れるとマズイ程度には身分があり、
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でもヤッたあとに面倒臭くなったらブロックしても差し障りない程度には権力を持っていないという、ていうかその辺の空気を読んでくれるという、狭き門をくぐり抜けた女を用意してもらわないことには今夜は一発ヤレるかもという期待を持つことすら叶わない、足枷をつけられた悲しきイケメン達なのだ。
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A美
ウソウソ。どんな凄いのくるかって想像したけど...至ってフツーだったよ。
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凛
ふぅん。なんかさー、影ってだけで期待値上がっちゃうよね。全然関係ないのに。
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A美
うんうん、無駄にねー。だから普通だとこんなモンかぁって思っちゃうよね。かわいそーだけど。
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A美
L◯NE聞かれたけど、断ったし。
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凛
えー!なんで、もったいなーい!
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A美
だってさー、あのセキュリティ潜り抜けて、一発のために俺に会いに来いとでも言うわけ?
冗談じゃないよ、めんどくさーい。
それに、誰かに知られでもしたら絶対仕事クビになっちゃうじゃん。 -
A美
あ、でもさー、側近のイケメン細マッチョにL◯NE聞いといたよ。
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凛
すごーい!さすがー!
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この女、まじで抜かりないな。
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凛
てかわたしも呼んでほしかったなぁ...
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A美
ていうと思ってさ、別のコンパの話持ってきたよ。
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B子
おまたせ〜♡
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おっぱい揺らしながら小走りでやってきた美女は、巨乳アイドル系女子のB子。この子もA美様ほどじゃないけど、天使の皮被ったハイエナである。いつもの女子会メンバー3人が揃った。
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A美
おっそー!
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B子
ネイル行ってたんだけど〜、デザイン迷ってたら長引いちゃって〜
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凛
てか予定の前に予約いれる?普通w
見せて見せて?ちょーかわいい!! -
A美
やば!撮ってもいい?
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B子
いいよ〜♡
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かくして役者は揃い、A美が開く闇コンの話へ突入するのであった。
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