赤髪のお得意様 ④

  • いよいよ旦那のおうちへ。ですが、グロテスクな表現を含みますので、苦手な方は回れ右!!!

  • こんばんはーー......ーー...???


    お邪魔しまーー...

  • サソリ

    誰もいねぇ...挨拶は不要だ

  • 辿り着いたのは見たことも無い宮殿風のお城。中は薄暗く、石造りの廊下を抜けると歪な形のオブジェが並んでいる。鳳凰?サタン?誰の趣味なんだよ、コレ。

  • 人の気配はないけれど、オバケが出そうな雰囲気にブルブルと身震いが止まらず、旦那の後を離れないように着いていく。と、目の前に一つの扉が現れる。旦那が何やら解除コードを入力すると、ギイイと重厚な音を立てて開き、中から冷蔵庫並みの冷たい空気が流れ込んできた。

  • さ、さむ!!

  • サソリ

    ...寒いか。

    成る可く臓物を腐らせねぇようにしてあるからなァ...

  • えっ...!?

  • なんかいま物凄くヤバイこと仰いませんでした?

  • ここが...旦那の部屋ですか?

  • サソリ

    まぁそんなところだ...

    作業部屋が奥にある

  • 旦那の背後にピッタリ張り付いたまま、奥にある作業部屋に続くらしい階段を下っていく。すると、更に室温が下がって、しかも物凄く強烈な薬品臭が立ち込めてきて、頭痛が、目眩が...

  • うう...何か物凄くお薬くさいニオイが...

  • サソリ

    ククッ...
    これから望み通り、俺の芸術の絡繰を見せてやる...

  • うーっっ...

  • テンションが下がる一方のわたしを他所に、旦那はいつになくハイテンション。そして、いよいよ作業部屋で人傀儡の製作が始まる...

  • ここからは音声のみでお楽しみください。

  • サソリ

    ゴリゴリゴリ...ゴリゴリゴリ...

  • ひいいーっ!!!

  • サソリ

    ザシュ、ザシュッッ!ガンガンガンガンガン...

  • うえええーっ!!!

  • サソリ

    カチャカチャ、カチャカチャ...

  • あぁぁぁそんなぁー!!!こ、こんなことって!!!

  • サソリ

    ウルセェ、気が散る。

    いちいち喚くんじゃねぇよ、小娘が...

  • うっ...

  • サソリ

    あ...?

  • だ、だ、だ...だんな...
    やばい、やばいやばい!!

  • サソリ

    どうした...?

  • エチケット袋!!!
    ください!!!

  • 結局ナマのグロ泥スプラッター(何それ)に耐え兼ねて途中離脱。芸術を一目焼き付けたい!なんてカッコつけてた癖に、甘かった。
    これは絶対旦那に嫌われちゃったな...ハァ...

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