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A美
何なの!?
かぶりものに、仮面に子供って
ハロウィンなの!? -
凛
プッ...
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トイレに入った瞬間、捲したてるA美。ツッコミが的確で面白すぎて、思わず吹いちゃう。
わたしはちょっと怖いもの見たさで来たところもあるもんだから、全然いいんだけど。 -
A美
ちょっとぉ、笑ってる場合じゃないでしょー?
もぉーマジむかつく、あのグルグルヤロォー! -
凛
ま、まぁまぁ...
ほら、話してみたら、意外にいい人かもしれないじゃん? -
A美
いい人とか求めてないから!!
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A美
遅れて来たメンツが、
『うちはイタチ』
じゃなかったら、ブチ切れて帰ってやるー! -
凛
...
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やっぱりA美も『うちはイタチ』狙いかぁ...
そうだよね、王道の美青年だもんね。
忍界でも、うちはの名前を知らない人はいないってぐらいの知名度だし。中でもうちはイタチと言えば、知る人ぞ知るお尋ね者だし。 -
一発やっちゃったら、墓石に 『うちはイタチにハメられし者、ここに眠る。』って掘っておいて欲しいぐらいの名誉モンだわ。
モテ先祖として後世まで羨ましがられたい。 -
女子C
あ、あのぉ...
すみません... -
A美の怒りを鎮めながら話を聞いている最中、ふと背後に見知らぬ女の子が現れた。
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凛
はい...?
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女子C
暁さんとのコンパに来られた方々ですよね?
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凛
そうですけど...
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女子C
遅れちゃってゴメンなさい。
わたしも今日トビさんから呼ばれて来た者で...
宜しくお願いします -
凛
宜しくお願いします
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A美
宜しくー
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トビってあのグルグル野郎が言ってた、人数合わせで呼んだ女の子らしい。
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んーこういっちゃ何だけど、おとなしめで、コンパがあると聞きつけて、田舎から慌てて出てきた風だな。
ホントに人数合わせで、無理くり呼ばれたんだろうな。
可哀想に、めっちゃ緊張してんじゃん。 -
初めてのコンパで、コーデで迷いに迷って、結局このチョイスになっちゃったのかな。
黒ミドル丈ワンピに、黒ストッキングって、
...お通夜かよ。
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女子C
それじゃ、わたし、先に行ってますね...
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A美
はーい、どーぞぉ
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A美
はーあ。
もう、どーしよっかな。
あたし、あのサソリって人苦手なんだよね -
凛
んーなんか目付き悪くて怖そうだもんね。
如何にも悪いことしてきた人ってカンジ... -
A美
ねー、かわってくんない?
サソリって人の隣ー! -
凛
えーっ
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A美
ね、ね?こないだのコンパのイケメン幹部の連絡先分けるからさ!
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凛
うーぅ...
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とかなんとか。作戦会議の末、わたしはサソリさんとかいう、物凄く怖そうな人担当ってことに...A美はグルグル野郎から、ほかのメンツの連絡先聞き出すんだとか。(たぶんイタチの?)
そんな中、遣り取りをしているわたしたちを置いて、女の子はトイレを済ませると、さっさと会場に戻って行った。 -
だけど去り際。ほんの一瞬だったけれど、わたしは確かに見たんだ。
鏡の前で衣服を整えた女の子が、
そっと
黒いストッキングを破いたのを。
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