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いよいよ、待ちに待った暁合コンの日がやって来た。今回はVIPなのかどうかというと微妙だけど、レアキャラ度は最も高いと言える。何せビンゴブックに載ってるぐらいのお尋ね者なんだから。
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待ち合わせ場所は、街の郊外にある隠れ家的ホテル。古い洋館をリノベーションしたものなんだけど、ここの最上階のラウンジは知る人ぞ知る秘密裏の取引や接待に使われる場所なんだ。
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4対4でセッティングすることになり、女子はいつもの3人、もう1人の女子は紹介者のトビさんという人の知り合いが人数合わせで来るらしい。
それはさて置き、どのメンバーが来るのか、想像するだけでワクワクしちゃう。 -
...因みに、わたしの前予想での狙い目は
『うちはイタチ』
何度もビンゴブックの写真と睨めっこする。うぅーん何度見てもイケメン。麗しい。 -
A美
お待たせ〜
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凛
ううん、今来たところだよ。
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凛
A美、気合入ってんなぁ...毛穴がひとつもない!!
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B子
おまたせ〜♡
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凛
うん。今日も立派に乳揺れてるなぁ。
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中身はさておき、清楚系のA美はとろみシャツに総レースのタイトスカートとキレイ目OLスタイル、巨乳アイドル系のB子は花柄シフォンワンピースでモテカワスタイル、どっちも互いの特性を生かして気合入ってるなぁ...
2人の服装、メイクをまじまじと観察していると、其処に仮面の男が突然壁からヌッと現れた。 -
トビ
やっほー!みなさーん、はっじめましてぇ!
ボク、幹事のトビっていいまぁーす。 -
凛
あ、どうも...はじめまして...
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凛
いま壁から生えてこなかった??
てか、犯罪者の割に明るいな...w -
A美
トビちゃん、おっそーい。
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トビ
えへへ、ごめんごめーん!
うっわぁぁ!みんな、ヤバイっすね!マジかわいいっすねー! -
A美
でしょ?精鋭ガール揃えたんだから、感謝してよね?
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トビ
ウンウン、さっすがA美ちゃん!サイコーっす!!
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凛
明るいな、芸人か?w
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トビ
さ、入って入って!
ひとり遅れてくるんだけど、ほかのメンバーは中でお待ちかねだよっ! -
入り口の扉を専用のIDカードで開くと、薄暗く、重厚な雰囲気の廊下を抜け、トビって人が案内する個室の前に辿り着く。
ジャジャーン、とか言いながら扉を開くと、黒を基調としたシックな部屋をグルっと囲むように革張りのソファーが置かれている。
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そこに腰掛けていたのは、
デイダラ。
と、尾っぽの生えた大きな怪物。
いやちがう。
ビンゴブックで見た。サソリって人だ。
ていうか、サソリって人の威圧感がハンパない...こわい、チョーこわい。
見たところ、狙い目の『うちはイタチ』は居ないみたい。うーん、残念。 -
B子
はじめましてぇ。B子っていいまぁす。
デイダラさんですか?
わたし、大ファンなんですぅ♡ -
凛
は、はや!?
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どこに陣取ろうかと迷っていた自分を押し退けて、B子は早速デイダラの隣に。
最初からデイダラが良いって言ってたもんなぁ。にしても早すぎる。さすが、天使の皮被ったハイエナだ。 -
デイダラ
お、おう...はじめましてだ。
オイラのこと、知ってるのかい? -
B子
うんうん、ずっと前から知ってるんです♡
岩隠れにいたときから。
こんなところで会えるなんて、本当に夢みたいですぅ♡ -
デイダラ
そ、そうか...よろしくな、B子、うん。
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デイダラも満更じゃなさそう。
...てか、おっぱい見すぎ。
あんなに立派に揺れてたら、自然と目が行くのも仕方ないけど。 -
A美は...というと、サソリの前に座って、何やらメニューリストを手に取っている。
A美がメニューリストをガン見しているときは...
トイレ集合。作戦会議。
のサインである。 -
凛
ちょっと、先にお手洗いに失礼します...
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A美
わたしも〜
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トビ
いってらっしゃ〜い!
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開始早々、A美が集合をかける時は、余程メンツが気に入らないか、狙い目が複数いて棲み分けを決めておくとき。
今回のコンパ、波乱の予感がするな...
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