小ネタ(刻)
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ドラスティアが見えるようになってすぐのことだ。
色々買い出しが必要で、久しぶりに両手にいくつもエコバッグを持って帰ることになった。
買い物中は何も言わなかった彼が、ふと、冷たい表情のまま、言った。
「マスター、持とう」
その言葉が新鮮で、一瞬あっけにとられた。
「いや、いいよ。怪奇現象っておびえさせたら困るし」
「そうか」
すると彼はまた無言に戻って、帰り道の方向を見た。
「なんで持とうって言ってくれたの?」
「私の方が明らかに力で優れている。持てる者が持てばいいだけの話だ」
「……そっか」
彼にもそういう感覚があるんだなあ。