小ネタ(終)3
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夜、束の間の暇。今日もオベロンに嫌がらせとかしようかなと、彼の部屋の前に来る。
「入っていい?」
ノック三回、声をかける。珍しく返事が来ない。
清く正しきマスターならば、もう少し待ったり、諦めたりするだろう。しかしオベロンには私の部屋に勝手に入ってきた前科がある。ならば此度はそれをやり返して、今夜の嫌がらせとしよう。
扉は簡単に開く。いつも通りのオベロンの部屋の匂い。ほの甘く、少し腐っていて、あの森のような匂い。備え付けられたベッドの上で、彼は目を閉じ横たわっていた。
「…………」
眠っている。口をひき結び、こちらを向く体勢で。こんな姿初めて見た。私が彼の隣で寝付くことは多々あるが、いつも彼は私より後に眠りに就く。だから寝顔を目にしたことはなかった。こうして見てみると、男性としては長めの睫毛がよく分かる。
オベロンは恐らく、美男子と定義される顔立ちなんだろう。二重の瞼に(開けようと思えば)ぱっちりと開く瞳、大人と子供の中間のような鼻筋など、美男子と言われる男性に共通する要素が多い。どうしてこんなに客観的な評価方法なのかというと、私自身はあまり人間の顔立ちに興味がないからだ。そもそもあんまり人の顔を見たくない。視線が怖いから。
しかしだからといって、表情に興味がない訳ではない。表情には様々な要素が現れ出る。表情というもの、それそのものは美しい。──だからこうしてオベロンが眠っている顔というものは、とても美しく感じる。
でも────
「……ん」
カラスアゲハのような睫毛が動いた。黒く沈む縦長の虹彩。いつもの悪感情の欠片と、寝起きの無防備さを兼ね備えた、どこか無邪気っぽい目。
「あれ、なんでいるのかな。ひとの寝顔を盗み見るなんて、良い趣味してるね」
厚い唇が流麗に動く。
「やっぱりオベロンは起きてる方がいい」
「は? 何?」
嫌そうに目が細められる。
「一緒に寝よ」
「君に起こされたせいで微妙に寝直せない感じなんだけど」
「ごめんて、寝るまで遊ぼ」
「遊ぶって、何するつもり?」
「なんでも。話すだけでもいいし、しりとり、トランプ、手遊び、ボードゲームとか? デジタルのゲームを借りてきてもいいね」
「……明日のミーティングに寝坊しても知らないよ」
この後トランプタワー十段に挑戦して次の日寝坊しかけた。なおほとんどオベロンが立てた。
「入っていい?」
ノック三回、声をかける。珍しく返事が来ない。
清く正しきマスターならば、もう少し待ったり、諦めたりするだろう。しかしオベロンには私の部屋に勝手に入ってきた前科がある。ならば此度はそれをやり返して、今夜の嫌がらせとしよう。
扉は簡単に開く。いつも通りのオベロンの部屋の匂い。ほの甘く、少し腐っていて、あの森のような匂い。備え付けられたベッドの上で、彼は目を閉じ横たわっていた。
「…………」
眠っている。口をひき結び、こちらを向く体勢で。こんな姿初めて見た。私が彼の隣で寝付くことは多々あるが、いつも彼は私より後に眠りに就く。だから寝顔を目にしたことはなかった。こうして見てみると、男性としては長めの睫毛がよく分かる。
オベロンは恐らく、美男子と定義される顔立ちなんだろう。二重の瞼に(開けようと思えば)ぱっちりと開く瞳、大人と子供の中間のような鼻筋など、美男子と言われる男性に共通する要素が多い。どうしてこんなに客観的な評価方法なのかというと、私自身はあまり人間の顔立ちに興味がないからだ。そもそもあんまり人の顔を見たくない。視線が怖いから。
しかしだからといって、表情に興味がない訳ではない。表情には様々な要素が現れ出る。表情というもの、それそのものは美しい。──だからこうしてオベロンが眠っている顔というものは、とても美しく感じる。
でも────
「……ん」
カラスアゲハのような睫毛が動いた。黒く沈む縦長の虹彩。いつもの悪感情の欠片と、寝起きの無防備さを兼ね備えた、どこか無邪気っぽい目。
「あれ、なんでいるのかな。ひとの寝顔を盗み見るなんて、良い趣味してるね」
厚い唇が流麗に動く。
「やっぱりオベロンは起きてる方がいい」
「は? 何?」
嫌そうに目が細められる。
「一緒に寝よ」
「君に起こされたせいで微妙に寝直せない感じなんだけど」
「ごめんて、寝るまで遊ぼ」
「遊ぶって、何するつもり?」
「なんでも。話すだけでもいいし、しりとり、トランプ、手遊び、ボードゲームとか? デジタルのゲームを借りてきてもいいね」
「……明日のミーティングに寝坊しても知らないよ」
この後トランプタワー十段に挑戦して次の日寝坊しかけた。なおほとんどオベロンが立てた。