小ネタ(終)13
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目を覚ますと、原っぱの上に寝ていた。
土はあたたかく。草は柔らかく。日はすっかり昇っているというのに、そう眩しくない。周りの森からは、しきりに鳥の愛らしい声が聞こえる。チュンチュン、ピチチ。まるで、お伽話のように理想的な目覚め。
視界の端には、この場に収まりきらないような
黒の凝縮体がいた。だけどそれを認めた瞬間、草の匂いより、日の光より、安心した。
ゆっくり体を起こす。急ぐ理由はない。動作の音を聞いてか、その黒はこちらを振り返る。
「良いところがあるんだ。見たい?」
「うん」
黒は森を先導する。起伏のない土。とても歩きやすい。降り積もる落ち葉は一切分解されていない。生き物の気配が全くない。
黒が立ち止まると、そこには、眠っていた原っぱよりも大きな、壮大な花畑があった。
桃。赤。橙。黄。緑。青。紫。全ての色がある。ただ、白だけがない。
花畑を一通り見ると、黒が木陰に腰掛けている。それを見て、その隣に腰掛ける。
ゆったりとした風が、森を吹き抜けていく。それに合わせて、花たちも揺れている。
土はあたたかく。草は柔らかく。日はすっかり昇っているというのに、そう眩しくない。周りの森からは、しきりに鳥の愛らしい声が聞こえる。チュンチュン、ピチチ。まるで、お伽話のように理想的な目覚め。
視界の端には、この場に収まりきらないような
黒の凝縮体がいた。だけどそれを認めた瞬間、草の匂いより、日の光より、安心した。
ゆっくり体を起こす。急ぐ理由はない。動作の音を聞いてか、その黒はこちらを振り返る。
「良いところがあるんだ。見たい?」
「うん」
黒は森を先導する。起伏のない土。とても歩きやすい。降り積もる落ち葉は一切分解されていない。生き物の気配が全くない。
黒が立ち止まると、そこには、眠っていた原っぱよりも大きな、壮大な花畑があった。
桃。赤。橙。黄。緑。青。紫。全ての色がある。ただ、白だけがない。
花畑を一通り見ると、黒が木陰に腰掛けている。それを見て、その隣に腰掛ける。
ゆったりとした風が、森を吹き抜けていく。それに合わせて、花たちも揺れている。
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