小ネタ(終)12
夢小説設定
バレンタインの翌日、ふとオベロンは***に言った。
「そういえばエミヤが、『自分みたいな古参のサーヴァントをたまにはクエストに連れて行ってほしい』って言ってたよ」
「そっか。ありがとうオベロン」
返事をした次の瞬間、***の動きが固まる。
「……え、なんでオベロンがエミヤの伝言してくれたの?」
「たまたま廊下ですれ違ったんだよ」
「…………」
***の脳がフル回転する。
「……練習で作ったクッキー食べたのオベロンでしょ?!」
「何それ。そんなの初耳だよ」
「キッチンに常駐してるわけじゃないとはいえ、エミヤが『誰かにあげちゃ駄目』って言われたものを勝手に食べれるようにした上、犯人をみすみす逃すなんておかしいと思った!! 交渉してクッキー貰ったんでしょ!?」
「俺じゃないよ、他の誰かが夜食にでもしたんじゃない?」
追求されてなお嘘をつくオベロンに、段々と***は却って安心する。
「…………まあいいや、味は悪いものじゃなかったし……。オベロンが食べてくれたんなら、それはそれで……」
困ったように笑う***の表情を見て、オベロンは舌の上に、あの素朴な甘さを想起した。
「そういえばエミヤが、『自分みたいな古参のサーヴァントをたまにはクエストに連れて行ってほしい』って言ってたよ」
「そっか。ありがとうオベロン」
返事をした次の瞬間、***の動きが固まる。
「……え、なんでオベロンがエミヤの伝言してくれたの?」
「たまたま廊下ですれ違ったんだよ」
「…………」
***の脳がフル回転する。
「……練習で作ったクッキー食べたのオベロンでしょ?!」
「何それ。そんなの初耳だよ」
「キッチンに常駐してるわけじゃないとはいえ、エミヤが『誰かにあげちゃ駄目』って言われたものを勝手に食べれるようにした上、犯人をみすみす逃すなんておかしいと思った!! 交渉してクッキー貰ったんでしょ!?」
「俺じゃないよ、他の誰かが夜食にでもしたんじゃない?」
追求されてなお嘘をつくオベロンに、段々と***は却って安心する。
「…………まあいいや、味は悪いものじゃなかったし……。オベロンが食べてくれたんなら、それはそれで……」
困ったように笑う***の表情を見て、オベロンは舌の上に、あの素朴な甘さを想起した。