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あなたは、鞄から携帯電話を取り出した。
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何メートルか先で、少年がこちらをチラッと見たような気がした。
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京介……なるほど
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京介由菜
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由菜
……何

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京介これ見て
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由菜
これって……

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由菜
うわっ!

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京介眠気を覚ますには、眩しい光を浴びるといいんだよ
視覚は人間が得る情報の80%を担っていると言われているからね -
京介僕のスマホのライトでも、十分眩しいと思うんだけど
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京介どう?
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由菜
どう? ……じゃないんだけど!

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由菜
突然なんなの!

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由菜
眩しいからやめて!

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京介眩しいのがいいんじゃない?
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由菜
なんっなの!
ほっといてよ、もう!
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京介眠気が覚めてよかったね
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由菜
眠気を覚ましてだなんて頼んでない

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由菜
……はぁ

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由菜
もういい、帰る

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京介……嫌だった?
それならごめんね -
由菜
話しかけないで
ついてこないで
さよなら!
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手持ち無沙汰に携帯電話を触るあなたの横を、少女が駆け足で通り過ぎていく。
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眠気覚ましの方法がよくなかったのだろうか。
突っ立っている少年を視界にとらえながら、もし今度同じ機会があったらもっと上手い行動ができるようにしよう。
そう思うあなたなのでした。 -
京介……
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京介由菜を怒らせちゃったなぁ
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京介僕にとっては一番効く眠気覚ましなんだけど、由菜は嫌だったのか
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京介そうか、なるほど
由菜にとっての正解をいう必要があるんだな -
京介ふむ、面白い
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京介今後に活かそう
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