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あなたは、道端に置いてある自動販売機でレモンスカッシュを購入した。
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何メートルか先で、少年がこちらをチラッと見たような気がした。
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京介……なるほど
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京介由菜
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由菜
……何

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京介眠いときは眠気覚ましの飲み物を飲むといいよ
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由菜
え……

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京介ほら、あそこに自販機がある
僕が由菜の好物を買ってあげるよ -
由菜
……なにを買うつもり?

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京介もちろん、レモンスカッシュだよ
ね? -
由菜
……

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由菜
まあ、うん

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由菜
なんで知ってるの

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京介彩葉ちゃんの家に集まると毎回違う飲み物が出てくるよね
由菜はレモンスカッシュの時が一番言葉数が多くなるから -
由菜
…………

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由菜
なんなのほんと……

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京介一番苦手なのは梅ジュースだよね
一口飲んだ瞬間に酸っぱい顔してたからすぐにわかったよ -
由菜
……はぁ

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由菜
買い食いはダメって彩葉ちゃんが言ってた
だからしない
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京介そう? 真面目だね
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由菜
別に、そんなんじゃないけど

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由菜
マジックアワーまでに帰らないと
……いけないから
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京介……ふむ
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京介そうだね、うん
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京介眠たいときはいつでも僕を頼っていいからね
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由菜
頼らないし
ついてこないで
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京介アハハ
つれないね -
二人の会話が背後から聞こえてくる。
あなたは少しいい気分で、レモンスカッシュの蓋を開けた。
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