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あなたはさりげなく、着ている白い上着を指差した。
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少年は少し考えたあと、少女に向かって話をし始めた。
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龍太郎
えーっと

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龍太郎
白だよね?

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未来ふ〜ん
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未来どうしてそう思ったの?
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龍太郎
頭の片隅に白い何かが見えたような気がして……?

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未来ふふ
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未来いい線だよ、龍
もう少し思い出そう? -
龍太郎
思い出すっていってもね……
かくれんぼは確かに昔よくしてたけど、あそこに隠れたことあったかな
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龍太郎
ヒントちょうだい!
何かが出かかってるから!
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未来しょうがないなぁ
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未来龍は隠れたことないと思うよ
隠れてたのは、わたしだもん -
龍太郎
未来が隠れてた?

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龍太郎
……

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龍太郎
あっ待って
なんか思い出したかも
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龍太郎
未来が看板の後ろに隠れてて、それを鬼の俺が見つけて

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未来うん、続けて?
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龍太郎
俺に見つかってびっくりした未来が看板に頭ぶつけちゃったんだっけ?

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龍太郎
そのとき確か看板のペンキが少しついて、頭白くなってたよね!
あ〜思い出した!
痛そうだったよねアレ
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未来う〜ん
ちょっと足りてない気がするけど…… -
未来まあいいでしょう!
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未来そうだよ
髪の毛に白いのついちゃってね、洗うの大変だったんだよねぇ -
未来わたしにとって大事なことなんだから、忘れないでね?
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龍太郎
大事、って俺にとってじゃないんかい……

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龍太郎
はいはい、わかった!
記憶力悪くないから、ちゃんと覚えておくね!
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龍太郎
それで文句ないよね?

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未来うん
許してあげる -
未来ふふ
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未来じゃあ早く帰ろ?
家まで競争しよっか
よーいドン! -
龍太郎
えっ
ちょっと!
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龍太郎
フライングじゃん!

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龍太郎
ずるい!
ハハ!
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男の子と女の子は笑いながらあなたの横を駆けていった。
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あなたは暗くなってきた空を見上げ、鼻歌を奏でながら歩いていった。
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