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あなたはさりげなく、手に持っていた黒いカバンを指差した。
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少年は少し考えたあと、少女に向かって話をし始めた。
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龍太郎
えーっと

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龍太郎
黒……かな?

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未来どうしてそう思ったの?
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龍太郎
えっ
どうしてって
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龍太郎
そんな気がしたから……?

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未来……
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未来龍はデリカシーがないだけじゃなくて
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未来記憶力もないんだね
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龍太郎
ま、間違いだった?
ごめん……でも看板の色なんて覚えてないよ!
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龍太郎
大事なことってなに?
何かあったっけ?
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未来教えても忘れちゃう龍には教えてあげないよ
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未来困って、困りまくって、小学校の頃のアルバムとか見返して、わからな〜いって叫べばいいんだよ
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未来バカ
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龍太郎
えぇぇ〜〜

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龍太郎
ちょっと未来、なんでそんなに怒ってるんだよ
教えてくれなきゃわかんないって!
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龍太郎
家の方向一緒なのに先行かないでよ!

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龍太郎
ごめんってば!

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不自然に笑っている少女があなたの横を颯爽と通り過ぎ、それを少年が追いかけていった。
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看板の色は黒じゃなかったのだろうか。
もし今度同じ機会があったら、看板の色を正確に記憶して伝えよう。
そう思うあなたなのでした。 -
龍太郎
大事なことってもしかして……

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龍太郎
やっぱりそうだ!
あれのことだったの⁉︎
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龍太郎
別にたいしたことないから、大事って言われてもわかんなかったよ

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龍太郎
明日訂正しよう
忘れてないし、記憶力あるって!
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龍太郎
ハァ

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龍太郎
昔から変わんないなぁ

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