Color of memories 2-B

  • あなたはさりげなく、手に持っていた黒いカバンを指差した。

  • 少年は少し考えたあと、少女に向かって話をし始めた。

  • 龍太郎

    えーっと

  • 龍太郎

    黒……かな?

  • 未来

    どうしてそう思ったの?

  • 龍太郎

    えっ
    どうしてって

  • 龍太郎

    そんな気がしたから……?

  • 未来

    ……

  • 未来

    龍はデリカシーがないだけじゃなくて

  • 未来

    記憶力もないんだね

  • 龍太郎

    ま、間違いだった?
    ごめん……でも看板の色なんて覚えてないよ!

  • 龍太郎

    大事なことってなに?
    何かあったっけ?

  • 未来

    教えても忘れちゃう龍には教えてあげないよ

  • 未来

    困って、困りまくって、小学校の頃のアルバムとか見返して、わからな〜いって叫べばいいんだよ

  • 未来

    バカ

  • 龍太郎

    えぇぇ〜〜

  • 龍太郎

    ちょっと未来、なんでそんなに怒ってるんだよ
    教えてくれなきゃわかんないって!

  • 龍太郎

    家の方向一緒なのに先行かないでよ!

  • 龍太郎

    ごめんってば!

  • 不自然に笑っている少女があなたの横を颯爽と通り過ぎ、それを少年が追いかけていった。

  • 看板の色は黒じゃなかったのだろうか。
    もし今度同じ機会があったら、看板の色を正確に記憶して伝えよう。
    そう思うあなたなのでした。

  • 龍太郎

    大事なことってもしかして……

  • 龍太郎

    やっぱりそうだ!
    あれのことだったの⁉︎

  • 龍太郎

    別にたいしたことないから、大事って言われてもわかんなかったよ

  • 龍太郎

    明日訂正しよう
    忘れてないし、記憶力あるって!

  • 龍太郎

    ハァ

  • 龍太郎

    昔から変わんないなぁ

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