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褒め上戸

遡ること数分前。
玄田隊長が酒を頼んで、小牧がジュースを頼んだ。
なんの間違いか、玄田隊長の酒を、小牧が飲んでしまった。
玄田隊長の頼んだ酒は、結構度数が高かった。その為酒が強い小牧でも酔った。
そしてべろんべろんになった小牧が、滅茶苦茶絡んでくる。


と言う状況だ。

「小牧…お前もう飲むな…」

「やだぁ〜」

「こ、小牧二正もう流石に」

「手塚は!心配!し過ぎなのー!」

俺を誰だと思ってるの!小牧だよ!と意味の分からん事を口にし始めた小牧にため息が出る。

「あ〜はんちょーがため息ついた〜」

「誰のせいだと思ってる…」

「えー俺のせいー?」

なんてけたけた笑う小牧。ああダメだ、タガが外れている。

「手塚はほんとにいい子だなぁ、気が利くし優しいしかっこいいし優等生だ。俺らなんてあっとゆーまに追い抜いてっちゃうよー」

と言って手塚の頭を延々と撫で続ける。

「でも笠原さんもいい子だよー、優しくて純粋で誰でも信じちゃって、全てが必死で、凄く可愛い。きっと笠原さんが俺らを超えるのもあっとゆーまだねぇ」

と笠原の頭を撫でる。

「堂上はねー、厳しいけど優しくて、天然人たらしだよねぇ。笠原さんも手塚も堂上大好きだし、まぁ堂上は性格いいし当たり前かぁ」

と俺の頬をぐにぐにとさわる。

「玄田隊長はねぇ、いつも豪快で何にも囚われない。そのお掛けで笠原さんもたすかったしね、…緒形さんはもう完璧だよね。優しいしかっこいいし、…頭いいしさ、隊長の右腕!って感じがするよね」

ふふふなんて笑いながら2人の方を見る。

「タスクフォースの部下…みんなもいい子だよね、凄くいい子」

なんて笑いながら言う。

「小牧教官…」

「小牧二正…」

「小牧お前…」

ヤバい。

小牧が可愛く見える。(いつもの事か。)

「よーしよーし」

といいながら手塚、笠原の頭を撫で続ける。もう2人は小牧に抱きつきそうな感じだ。

「小牧!聞こえてたぞさっきの」

と出てきたのは隊長、玄田と副隊長緒形だった。

「玄田隊長ー、緒形さん」

へらりと笑う小牧。
緒形さんと隊長は、小牧の頭を撫でまくる。

「もう小牧お前…、!」

と緒形さんに至っては感動?していた。

「小牧二正…!」

「もう可愛いですッ…!」

と笠原、手塚も震えて?いた。

小牧が笑顔で今日も平和だ。
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