《第一週》

  • 《プロローグ》
  • 《プロローグ》
    『気付くと君はひとりきり。
     黄昏色の町は知らない場所のはずなのに、妙に記憶にひっかかる。
     聞こえてくるのは怪物の息遣いと、怯える住人達の囁き声。
     君は、この町を抜け出すことができるだろうか?』
    【診断メーカーより引用】

  • 月守カナエ

    これもまたデータの世界なのか、と最初は思った。
    だがどれほど解析しようとしても情報が見つからない、まるで幻のように曖昧で、しかし確かに存在している“現実”。余りに空虚な世界の在り方を見て、俺の思考は一つの結論に至った。

    「――あのクソヤロウの悪ふざけだな」

    抵抗する術は無い、と理解して、俺はその〈世界〉に従う事にした。

  • 《一日目》
  • 譁�ュ怜喧縺

    [ハンドアウト]気が付くと、薄暗い路地を歩いている。視線を感じて振り向くと、割れた地蔵が片目で君を見ている。《開始地点[町]http://shindanmaker.com/541547》

  • 月守カナエ

    ……俺は、どうしてこんな所に (自意識が目覚めた時には既に路地を歩いていた。どこか遠くからパンザマストの響く夕暮れ時に) 地蔵……。ハッ、砕けた石の分際で笑うな。 (忌々しそうに“それ”を足蹴にして)

  • 譁�ュ怜喧縺

    [町]美しい毛並みの動物が、愛らしい目で君を見ている。「毛皮をあげます。だから貴方を食べてもいい?」《提案を受け入れるなら、君は戮され異形を得る【魂-1/異形『毛皮(水耐性、探索+1)』を入手】》

  • 月守カナエ

    毛皮……? それは一体どういう、 (ふと、思い出す。ここに来るまでに見かけた化け物の姿を、恐らくこの世界ではああいった〈異形〉の力を得る必要があるのだと)

  • 月守カナエ

    ──この身と引き換えに、人ならざる力を、か。その〈毛皮〉がどの程度役立つものかは知らないが、何も無いよりはマシだろう。受け入れてやる。

  • 月守カナエ

    (動物の愛らしい瞳に、ぎらり、と鈍い光が宿る。次の瞬間、それは鋭い牙を露わにして彼に突き立てた) ぐ、ゥッ──あ゙ァッ!? (ぞわり、と身の毛のよだつ感覚が走る。いいや、これは痛覚によるものではない、まさに“身の毛”そのものが変異している──)

  • 月守カナエ

    ……く、……ぅ、あ──
    (しかし、その変異を見届ける事無く彼の意識は闇へ沈んだ)

  • 《一日目》
    判定前【魂10/力0/探索0】
    →【魂-1/異形『毛皮(水耐性、探索+1)』を入手】

    判定後【魂9/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →死亡した為、翌日ハンドアウトより再開

  • 《二日目》
  • 譁�ュ怜喧縺

    [ハンドアウト]気が付くと、君は古びた銭湯の脱衣所にいる。大型の扇風機は、一度スイッチを切ると、もう動く事はなかった。《開始地点[町]http://shindanmaker.com/541547》

  • 月守カナエ

    (目を覚ます。確かに俺は死んだ、あれは夢だったのか、思考を巡らせるが自身の肌に生えるきめ細やかな体毛を見れば溜息を吐き)

  • 月守カナエ

    ……はぁ、成程。こうして人間性を捨てていくのがこの町の理(コトワリ)だとでも言うのか。反吐が出るな (吐き捨てる。その身は確かに、食い荒らされる感覚を覚えていた)

  • 譁�ュ怜喧縺

    [町]狭い路地から大通りを伺う君の背を、誰かが思い切り突き飛ばした。エンジン音が近付く。《所持異形2つ以下なら保護される【魂+1】、異形3つ以上で轢死【魂-2/異形『半透明(探索+3、力-3)』を入手】》

  • 月守カナエ

    (路地から半身乗り出していると、突如突き飛ばされる) っ!? おい、何すんだテメ── (罵倒を浴びせようと振り向こうとするが、それより先に車のライトに照らされ目が眩む。迷わずこちらに突っ込んでくる車両に思わず身を強ばらせ――それは彼の目の前でぴたりと止まった)

  • 月守カナエ

    ……へえ、俺が『異形の化け物』だったらあのまま轢き殺すつもりだった、と。そうかそうか、俺が『まだ人間』でよかったよ (運転手と他愛ない皮肉を交わしながら暫しの保護として同乗した)

  • 《二日目》
    判定前【魂9/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →保護される【魂+1】

    判定後【魂10/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →現在地:町

  • 《三日目》
  • 譁�ュ怜喧縺

    [町]高い壁の向こうに廃工場が見えている。どうにかして入れれば、安全な寝床になりそうだ。《探索2以上で発見【魂+2、不要な異形を1つ捨てることができる】、探索1以下で失敗【魂-1】》

  • 月守カナエ

    (廃ビルの一角から廃工場を見下ろす。正規の入り口だったであろう正面ゲートは瓦礫の山で塞がっている) あれを乗り越えるのは流石に危険か。壁の一部に潜れそうな穴でもあればいいんだが……とりあえず一周してみるか。

  • 月守カナエ

    (そう言って歩き回った彼だが、結局侵入できそうな箇所は見つからず、無駄に疲弊しただけだった)

  • 《三日目》
    判定前【魂10/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →失敗【魂-1】

    判定後【魂9/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →現在地:町

  • 《四日目》
  • 譁�ュ怜喧縺

    [町]眠っている君の頬を、柔らかな手が撫でている。目を開きたいのに、心地良さに抗えず、君は再び眠りに落ちる。《所持異形3つ以下なら【魂+3】、異形4つ以上なら【魂+2】》

  • 月守カナエ

    (──こんな安らかな想いは、過去にあっただろうか)

    (──いや、ない。何故なら俺は)

    (──俺は?)

  • 《四日目》
    判定前【魂9/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →異形3以下【魂+3】

    判定後【魂12/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →現在地:町

  • 《五日目》
  • 譁�ュ怜喧縺

    [町]高い壁の向こうに廃工場が見えている。どうにかして入れれば、安全な寝床になりそうだ。《探索2以上で発見【魂+2、不要な異形を1つ捨てることができる】、探索1以下で失敗【魂-1】》

  • 月守カナエ

    (──ああ、つい一昨日にもこんな事があったな、と記憶を辿る。結果は分かりきっているようなものだが、他に行く宛がある訳でもなし、駄目元で侵入口を探しに行く)

  • 月守カナエ

    ……やっぱりだめだった。

  • 《五日目》
    判定前【魂12/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →探索失敗【魂-1】

    判定後【魂11/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →現在地:町

  • 《六日目》
  • 譁�ュ怜喧縺

    [町]「ぴーらやらよーいよい」道端で沢蟹が踊っている。「聞こえる?祭囃子の音」《所持異形3つ以上で[縁日(http://shindanmaker.com/553567)]に行ける/死亡で消えるアイテム消失》

  • 月守カナエ

    さわがに、 (思わず二度見する。確かに沢蟹だ、赤い鋏を振りながらぷりぷりと踊っている) かわいい…………じゃなくて、祭囃子の音──?

  • 月守カナエ

    (耳を澄ませてみるが、何も聞こえない。『まだ人間』には触れる事のできない領域なのだろう、名残惜しく思いながらもその場を立ち去った)

  • 《六日目》
    判定前【魂11/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →ステータス変動無し
    →現在地:町

  • 《七日目》
  • 譁�ュ怜喧縺

    [町]住人たちに追われ、逃げた先は行き止まり。君が背にした壁の上で傾いたのは2tトラックだ。《所持異形1つ以下なら許される【魂+1】、異形2つ以上で圧死【魂-2/異形『石肌(火耐性、力+1)』を入手】》

  • 月守カナエ

    ま、待て。よく見ろ、俺は『まだ人間』だ──! (平常時であれば、命の危機の一つや二つに怯える事は無い。だが然しもの彼も2tトラックを見ては少し青ざめた。慌てて和解を求めたが──)

  • 月守カナエ

    (――彼が『まだ人間』である事を確認すると、住民達はそれを取り止めた) な、なんなんだこの町は……

  • 《七日目》
    判定前【魂11/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →見逃してもらった【魂+1】

    判定前【魂12/力0/探索1】『毛皮(水耐性、探索+1)』
    →次回:引き続き[町]から再開

  • ◆《第二週》へ続く――

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