1000打企画
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昔読んだ小説で、人は死んだら魂が死後の世界へ行って、そこから長い時間を経て全く新しい人生──いわゆる来世というもので新しい人生が始まるのだと書いてあった。
調査兵団でたくさん人を殺してきた私は、そもそも天国へ行けるのだろうか?
でも同じような事をしてきた104期生の子達やハンジさん、リヴァイ兵長が地獄に堕ちるとは到底思えないので、私もそうだといいなと思うのは、都合が良すぎる願望か。
「ユニ…!」
「……兵長…?」
超大型巨人や、鎧の巨人はどうなったのだろう。それに壁のこちら側にリヴァイ兵長がいるなんて……向こうには獣の巨人がいたはずだが、それはリヴァイ兵長が倒してしまったのだろうか?
重い瞼を無理やり押し開けるとリヴァイ兵長が眉間に皺を寄せて見下ろしていて、そこで私はもうすぐ死ぬのだと理解した。シガンシナ区に出現した超大型巨人の爆風に巻き込まれて、何度も壁や地面に叩きつけられたのだ。むしろ、即死しなかった方がおかしい。
「…兵長…、超大型巨人の…爆風で…、私はもう、死にます…。早く…安全なところへ、…ゲホ…!」
体の感覚は、もうない。それでもリヴァイ兵長が握ってくれた手の温かさだけは分かった。
「…兵長…、兵長は…、来世とか、信じますか…?」
「…ユニ、無理して話さなくていい。」
「いいえ、話させてください…。もしも……もしも来世があるなら…、…私はまた、あなたと出会いたい…。」
「……。」
「リヴァイ兵長には…、幸せに、なって…、欲しいから……。」
「……そう思うのなら、死ぬな、ユニ。」
この状況で兵長は、無茶な事を言う。もう言葉は、紡げそうにない。命が尽きる前に、兵長の顔を見て、兵長の声を聞けただけでも良かった。
ごめんなさい、兵長。今まで兵長のどんなお願いだって聞いてきましたが、最後のお願いは、叶えてあげられそうにありません。
平和な世界になったら、もしもそれまで私が生きていたら伝えようと思っていた密かな恋心は、あるかも分からない来世まで大事に取っておこう。
「……もしも来世とやらに生まれたら、必ず俺が見つけてやる。だからお前はそれまで、せいぜい幸せに生きてろ。」
兵長に看取られてきた人達はみんな、こんな気持ちだったんだろうか。気休めだろうがなんだろうが、リヴァイ兵長は私が今欲しかった言葉を全てくれた。だからもう、何も怖くない。
「分かりました。また逢う日まで…さよなら、兵長。」
最期の言葉は上手く声が出なかったが、代わりに笑顔を作れたはずなので…ちゃんと伝わった事だろう。
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