小咄

6月16日

2019/06/16 16:53

粋「なあ兄貴。俺って見習いやってていんだよな?」

白「また何か自信無くしてるのか」むう。




千様「ひょっとして粋君。
メンタル弱い?」
シロ「肉体的な打たれ強さは異常なのだがなあ」

蒼月「お世辞にも強いとは云えないね」うんうん。



白「で、今度は?」ぼぼぼぼぼ
粋「Σぎゃー!燃やす準備反対!
つか踏みながら聞かないでぐええええ」

シロ「落ち着け。それでは話せんだろ」

白「そうか。」ぐりっ
粋「Σ最後にねじりっ!」ぐはっ

小太郎「今日も元気だな。」




白「で?言ってみろ」

粋「あの兄上。
ちゃぶ台に座るのはいかがな物かと
つか足組んで見下し怖い怖い」

白「で?」

シロ「細かい事はいいから話せ。
こやつ大概気が短いぞ」



粋「えーーーっと、その・・」











小太郎「庭石砕けたな。」

千様「あらー。白君器用な事できるのねえ




白「しってるか?
内側一気に燃やせば 触れなくても大概の物は熱で弾け飛ぶんだぞ?」


粋「Σすんませんごめんなさい話します!!

体力勝負の徳川忍軍のが絶対向いてるって引抜きに合ってます!」ひいいっ




蒼月「Σヘッドハンティング!?」

千様「あー。そういえば
徳川忍軍 この前の任務でまとめて大ケガしちゃって人手足りないとか言ってたわ」

小太郎「挿音も大変だな。 」

シロ「確かに人間に比べればケガで離脱はあるまいが
引き抜きとは穏やかでは・・Σって ヤバいぞこれは! 」





白「たのもー!」

襖すぱーん!


挿音「夜勤明けだっつってんだろが!いわすぞこん餓鬼ゃあ!!」ぶちーん




蒼月「うっそ。あの人にケンカ売ってるよ」

千様「あらやだ。まさかの殴り込み。」

シロ「離れていても鮮明に聞こえるな
恐ろしい近寄りたくもない」
小太郎「聞きたくもないぞ」ぶるぶる

粋「やべえ どうしよ」オロオロ







白「うるさい。引き抜きとはどういう事だ。」

挿音「あぁ? お前の所の弟がずっと雑用から出世してねえから
こっちのが合うんじゃねーの?と言っただけだろが」

白「馬鹿かお前。
役者業なんて下手すりゃ10年雑用の世界だ」




小太郎「Σ挿音相手に馬鹿とか!」ひいいっ
シロ「まずいな。 キレておらんか?」

千様「困ったわね
魄哉江戸城だし、彬羽くんバイトだし

おっぱじまったら呼びに行ってる間に何人か巻き添えでお迎え来るかも」

蒼月「千ちゃんそんな悠長な!」
千様「いざとなったら か弱い女に酷い!とか言えば我に返るから
あたしは生きれるわ」ふっ



粋「・・十年かあ」遠い目。


シロ「おい。目をそらすな
そっちも大概だが 今は自分の命が危険だぞ」

小太郎「裏庭であそんでる一二三だけでも助けないとっ」たたっ





挿音「だいたい 手前何なんだ。
選ぶ選ばねえは本人の意思だろが
いちいちしゃしゃり出て来やがって いい歳こいて兄弟離れ出来てねえのはお前の方なんじゃねえのか?あ?」

白「ヤンキー独特のガンのつけ方やめろ。

意外と考えが浅いな」ふっ




一同(どうしよう めちゃめちゃ険悪っ!!)がくぶるっ





白「あいつが自分で自分の事決めれるような大人なら何も言わない

子供のやる事には保護者が出張って当たり前だ!」くわっ!

粋「Σ兄上ちょっとちょっとちょっと!!」




挿音「・・・・ まあ、 あー。だな」

粋「Σ言い返してくれよ!頼むからっ!!」




蒼月「そういやさっきも まずお兄ちゃんに相談だったね
自分の事なのに」

粋「いやいや!あれは兄貴が稽古つけてくれてるし!
見込みあるかとか そこは現役の意見を聞かないとって」わたわたっ




家康「じゃあ聞くけど

お前はどっちがいいと思うの?」

粋「Σう。そ それは えっと」

家康「自分の人生を人に決めさせるんじゃないの。
だから子供なんだよ」きっぱり



蒼月「いきなり出てきて真理をぶち当てて来たね。」
家康「ふっ、巻き込まれたら最初に終わるの私だろうから隠れてたよ。」どやあ

シロ「しかし 家康の言う通りだな。
これで 兄がもう役者やめとけと言ったとしたら 徳川忍軍か?
だとしたら少しフラフラし過ぎだな
己の意思の欠片も無いわ」

粋「Σガキにまでボロッボロに言われるし!」


シロ「黙れい!信念ならばおのれの数倍持ち合わせておるわ!!
己の生き方も決めれぬ奴に見下される覚えはない!!」


千様「はい。どうどう。
シロ君もデリケートな年頃だから大変ねー」
シロ「Σ頭をなでるなあっ!!」

白「見下されるのは身長のせいじゃないのか?」首かしげ
蒼月「師匠。比喩ってしってる?」
白「しらない」




粋「・・なんかマジですんませんした。 」どんより


魄哉「まあまあ。若いうちは迷うものですよ」肩ぽん。

千様「あら、いつの間に?」




魄哉「小太郎君から 緊急伝書鳩が来ました」

一同「Σ犬の思考力すごっ!!」



小太郎「狼だってば。」





粋「あれ?俺より小太郎のが自分で考えられんじゃね?」

魄哉「えーと。その
小太郎君は忘れがちですが人狼ですので
ついでに人と考えると粋君より歳上ですから」

一同(フォローが必死だ。)



白「とりあえずお前はとっとと大人になれ。
小太郎お手。」
小太郎「わん。」

粋「Σさらっと言うけどどうやって!?」

白「自分で考えろ ばーか。」ふん



粋「ええー・・」


挿音「えーと。んじゃどうするよ。
うちからのスカウト」

粋「えーと。 体育会系こええんでやめときます」




蒼月「これ初めから言えばモメ無かったんだよね」
家康「まあまあ。こうやって人は大人になってくんですよ」



挿音「つーか。もう寝ていいか?」
魄哉「あ。はーい
お疲れ様です 」



白「おまわり。 おお、小太郎は器用だな 芸達者だなー」ちらっ

粋「Σほんっとすんませんねえ!不器用で!!」


千様「あらやだ。お兄ちゃんまだ怒ってるわ」

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