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ガレキの塔・ケフカの寝所にて
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とある真夜中。黒い鋳鉄の所々に真紅のベルベットがあしらわれた天蓋付きベッドにて、一人就寝中のケフカ
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ケフカ
…………
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ケフカ
………っ、……ん…
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ケフカ
……ぁ、…っあ、あっ…
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ケフカ
………っあぁ、…セ…フィ、──あぁアっ……!!
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其処で気怠げに薄目を開き、
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ケフカ
…………はぁ……
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ケフカ
三十路も半ばで、夢精とは…
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ケフカ
…此れもセフィ坊が先月10日にリメイク発売してから忙し過ぎて、逢瀬が中々叶わんからだ!
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ケフカ
…………………………
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ケフカ
下着、取っ替えよ…
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ケフカ
脱いだら其のまま、裸で良いんじゃない?
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ケフカ
そうね、億劫だし……
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ケフカ
……って、Σドヒャー!!
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同じ布団に包まりニッコリ微笑む2Pケフカを認め、思わず上げた叫び声
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ケフカ
い…何時の間に…!!
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ケフカ
んー、小一時間くらい前かな?ぼくちんやっとラスボスになれたんで、此処に直行しちゃったの♡
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ケフカ
あっ、そうだよねぇ。ラスボスになんなきゃ、此処には来られん…
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ケフカ
おめでとー!!頑張ったねぇ、2Pちゃん!
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ケフカは再会の嬉しさの余り、満面の笑みで相手に抱き付く
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ケフカ
うん!無事に貴方とまた逢えて、ホントのホントに嬉しいのー♡
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ハッと再び我に返ると、今度はもじもじし出すケフカ
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ケフカ
…こんな折角の時に、私ったら何と間の悪い…
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ケフカ
全く、見苦しいトコお見せしてねぇ…すぐに着替えて来るから……
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ケフカ
変わらず躰のアチコチが、とっても敏感なんだねぇ…
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ケフカ
…は?
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ケフカ
…特に先っちょが、弱いんだよねぇ…すこーし撫でたげたら、うふふ♪
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ケフカ
……もしやチミ…触ってたの?
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ケフカ
目前の美しいものを、貴方も愛でずに居られんでしょ?
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ケフカ
…………………………
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ケフカ
ったくお前は、またしても!んもー!手癖が悪いったらありゃしない!!
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布団を撥ね退け起き上がり、激高に任せ喚きまくる
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ケフカ
ちくしょ…あんな夢見ちまったのは、其の所為か!
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ケフカ
そりゃ只単に、貴方がとってもエッチだからでしょ?
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ケフカ
お前程じゃ無いわ!さっさとベッドから、出てけー!!
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ケフカ
……だって本当に、ぼくが触れる前から、呼んでいたんだもの…
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ケフカ
何をだ!!
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ケフカ
彼氏サンのお名前
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ケフカ
……!
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ケフカ
…『セフィ』『セフィロス』って、何度も何度も、苦しげに…
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ケフカ
………
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ケフカ
……だからぼく、少しでも貴方の救いになれたら…ってのも有って
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ケフカ
…………
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シーツにぺたんと座り込み、許しを乞うような瞳でそう訴える2Pを前に、ケフカも徐々に落ち着きを取り戻して行く
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ケフカ
……そう…。…怒っちゃって、悪かったね……
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ケフカ
ううん!ぼくだって、もう貴方を困らせないようにしないといけないのに…
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ケフカ
…あなた、今宵はお暇?眠くは無いの?
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ケフカ
う…ん、貴方の為なら何時だって暇だし、神になったから別に睡眠も…
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ケフカは軽く溜息を吐くと、
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ケフカ
私は着替えて来るけど…チミもどうぞお召替えでもなさってね、
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ケフカ
眠気、私も覚めちゃったし…もうこのまま、お泊り会でもしましょうか?
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ケフカ
わあっ♡ホントに?
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ケフカ
ええ。じゃ、お寝間着お貸ししますから
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ケフカ
わーい、やったー!
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共に着替えるべく、一旦寝所を後にする二人
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その後、緑地に黄色い水玉模様のパジャマを着たノーメイク姿で、一人戻って来た2Pケフカ
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ケフカ
るんるん♬1Pちゃんと今からパジャマパーティーだなんて、シアワセ〜!
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ニコニコ顔でベッドの縁に腰掛けて、脚などプラプラしていると、やがてドアが開き、
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黄色地に赤いダンダラ模様のパジャマを来たケフカが、銀盆を抱え入って来る
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ケフカ
おまたせ
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ケフカ
1Pちゃん!其のパジャマ姿も、カワイーイ♡
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ケフカ
あなたも私のお貸ししたパジャマ、とってもお似合いですよ
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ケフカ
………////
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ケフカ
…なんて、照れとる場合か!
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ケフカ
ごめんね?押し掛けて来た上に、準備全部任せちゃって
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ケフカ
いいのよ、あなたは大事な客人であり、お友達なんだから
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ケフカは、ベッドの側に移しておいたローテーブルに銀盆を置くと、ワインクーラーから瓶を取り出し、周りをナプキンで拭きながら、
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ケフカ
さて、先ずはあなたが再びラスボスとなった事を、お祝いしなくてはね…
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ケフカ
此のロゼシャンパンを、開けてみましょうね
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ケフカ
ひゃあ、ピンドンじゃないの!しゅごーい!!
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ケフカ
うふふ…取って置きですよ
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ケフカ
…だけれど今は、食事係の魔神が居らんから、おつまみの方は有り合わせで…
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ケフカ
先刻あなたをお待たせしちゃったのは、キッチンでね、私が準備していたからなのです
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ケフカ
本当は、豪華なケーキでもお出ししたい所ですけどねぇ…
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ケフカ
んーん!1Pちゃんのお手製だなんて、そっちの方が100万倍も楽しみ過ぎー!!
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ケフカ
そう?ありがと
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ケフカはもう一度銀盆を持ちキッチンへ向かうと、程無くして、パン籠と様々なトッピング具材の小皿が満載された其れを、ローテーブル上に置く
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ケフカ
わー!クリームチーズにいぶりがっこ、ブルーチーズサーモン生ハムアボカドトマト、苺に胡桃に乾燥いちじく…!
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ケフカ
何て色とりどり!とっても美味しそう♪
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ケフカ
ええ、其れを、薄く切ったバゲットにお好きに載せてね、召し上がれ
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ケフカ
へー、カナッペなんだ!おっしゃれー
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2Pが多彩なカナッペの具材に目を輝かせている間に、ケフカはシャンパンの栓をポンと抜き、二つのグラスに注ぎ入れる
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ケフカ
やっぱりかわいい色だよね、ピンドン…
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ケフカ
そうね、ふふ…では、乾杯と参りましょうか!
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ケフカ
うん!
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其処でケフカは、芝居染みた調子で己のグラスを高く掲げ、
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ケフカ
邪魔をドンドンぶっ壊し!力をガンガン奪い取り!遂に宿願を果たした2Pちゃんの才能と努力とに、カンパーイ!!
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ケフカ
此処まで長かったーあ(笑)…ありがと!カンパーイ!!
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ケフカ
ゴクゴク……ぷっはー、やっぱ泡のキメが違うわドンちゃんは!
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ケフカ
ゴクゴク……ぷっはー、ほんと、味も香りも夢心地ー♪
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ケフカ
カナッペも、早速作ってみよっと…
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ケフカ
やーん!クリームチーズにいちじく合わせるの、美味し過ぎー!
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ケフカ
ふぅん?私もマネしてみましょ
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ケフカ
…やだー!ほんと美味しーね、コレー!
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二人ニコニコと暫くの間、酒とつまみとを交互に楽しんだのちに、
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ケフカ
…そう言えば、前の周回の2Pちゃんの意識がずっと出て来てくれてて、嬉しいけど…
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ケフカ
今の意識閉じ込めっ放しって、大変じゃない?
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ケフカ
んー…って言うか、何時の間にか、同化しちゃったみたい
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ケフカ
え?だって気合いで次に持ち越した意識は、真っ新な心が対象となる者によっぽど開かれないと、溶け合えんでしょ?
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ケフカ
…何を隠そう、私がそうだったし
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ケフカ
其れがね、今の周回のぼくったら、貴方がフィガロの砂漠に来てくれた時から、首ったけなの!
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ケフカ
もう正に、一目惚れってカンジ?
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ケフカ
えー?しかしあの時はサンダラ如きを、やたら自信満々に詠唱され掛けましたけど?
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ケフカ
でもね、其のあとスッゴイ後悔してんの。『あんな奇跡の色男、捕らえて側に置いときゃ良かったー!!』
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ケフカ
『そんでファングレ満たしたお風呂で、背中の流しっことかしたかったー!!』…ってね
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ケフカ
…いや、其のような美味しいドリンクを無闇に無駄にする真似は、お断りしたいのですけども
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ケフカ
うふふ!まぁそんな訳でね、ぼくも次の子も貴方の見た目からして大好きだから、意識が繋がるのも早かったの
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ケフカ
そう…。…だけど…
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ケフカ
…あなた、寝言で他の男の名を呼ぶような私と、今後も共に、過ごしたい…?
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すると2Pケフカは、表情を曇らせ気味にしたケフカが反らした視線を追い掛けるように見詰めつつ、
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ケフカ
何を今更!言ったでしょ?ぼくは貴方と一緒に居られれば、其れで充分満たされるんだよ!
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ケフカ
彼氏サン…セフィロスの事だって、ゼンゼン嫌いじゃ無いしね!
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ケフカ
……(だが余りにも寂寞を覚えさせるようなら、1Pは有無を言わさず我が物に…)
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ケフカ
……………………
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ケフカ
……でしたら…あなたを、この先もずっと確かな存在にする為に、
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ケフカ
如何でしょう?意識のループを要求しに、私と共にス○エニへ赴くというのは
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ケフカ
えっ、意識のループって…確か彼氏サンが、そんな事になってたよねぇ…?
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ケフカ
でも、ぼくちんもループだなんて、許されるものなの?
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ケフカ
ええ、ナンバリングⅦの記憶を一手に担わされているが故、滅びの赦されぬセフィロス…其の精神の安定を保つ為ならば、ね
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ケフカ
ククッ…何しろⅦと言うのは、リメイクプロジェクトも第一弾をようやく越えたばかりで…ス○エニのドル箱となる事を、末永く見込まれておりますからねぇ…
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ケフカ
現に私は、既に交渉を済ませており…セフィロスが望む間は、同じ意識のまま共に周回を繰り返す事を、許可されています
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ケフカ
…けれど…創られしものの癖に危ない奴だって、存在自体を抹消されるかも
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ケフカ
ひゃひゃ…!其処は其れ、我らのナンバリングⅥだって彼らに取り、Ⅶに負けず劣らず稼げる商品なのですよ!
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ケフカ
そしてⅥの筋書きは、累々と厄介者の設定を授けられて来た此のケフカ・パラッツォ抜きでは、決して成り立たない…其れにね、
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ケフカ
以前セフィ坊とも、あなたの今後について話し合ったのですが、ループをお願いしに行くのなら、必ず同行すると言っていましたよ
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ケフカ
ほ…ほんとに?!
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ケフカ
……………
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ケフカ
……有難う…嬉しいな、二人がぼくの事も、そんなに考えてくれていたなんて……
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ケフカ
当たり前でしょう?私達、以前に約束したじゃありませんか
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ケフカ
『例え何が待ち受けていようとも、我々仲良く楽しく心地良く、過ごしてやりましょうね』って!
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ケフカ
…そうだよね…!
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ケフカ
ぼくも…貴方達と一緒に、ループがしたい!!
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ケフカ
では今度、セフィ坊にもその旨、伝えておきますから
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ケフカ
…うん……!
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ケフカ
…ねぇね、1Pちゃん!まだ再会のちゅー、してなかったよ!
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ケフカ
してもいいでしょ?ね、ほっぺに!
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ケフカ
ん、ちょーだい♪
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ケフカ
ありがと!んー♡、んー♡、んー♡
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ケフカ
ヒャハハ、そんなに…こそばゆいって!
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ケフカ
だって貴方は私に夢と希望と、其れらに揺るぎ無さを与える命までをも示してくれた…!!
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ケフカ
……(心をこんなにも無防備に開いてしまったからには…また新たな覚悟を決めねばなりませんね、私もあなたも…セフィロスも)
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ケフカ
ええ、2Pちゃん!此の先私達には、シアワセしか御座んせん!!
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ケフカ
うふ…♡
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ケフカ
…何だか…安心した所為なのかな、ちょっと眠くなって来た……
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ケフカ
…ヒトで有る間も、眠れぬ夜は多かったのでしょ?其れに今宵は、お酒も入っていますし
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ケフカ
……ん…、でも、勿体無い……
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ケフカ
パーティーなど、今後は何度だって出来ますよ…ですから眠い時には、安心しておやすみなさい
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ケフカ
…そうだね…、此れからは、ずっと…ずっと……
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ケフカ
……………………
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ケフカ
…眠りましたね…安らいだお顔……
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ケフカ
…私も眠りにつくとしますか……そう、
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ケフカ
何が有ろうと、守ってみせる…
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ケフカ
……私達がようやく知り得た、此の心地良い平穏だけは……
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一方、その頃───
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Ⅵに開いたナンバリング境界線の裂け目から、浮かぬ顔をして出て来たセフィロス
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セフィロス
…疲れた……
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セフィロス
リメイクでは俺に、一体何を課すつもりなんだ……
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セフィロス
どんな行く末を示唆した所で、俺達は所詮…
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セフィロス
…彼の者達の組んだ筋書きに、隷属するだけの存在だと言うのに
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夜半の闇中をケフカの気配に導かれ、辿り着いた寝所のドアをそっと開ける
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ケフカ
……スヤ…、…スヤ……
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ケフカ
……くう…、…くう……
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ベッドの上、無邪気な顔で熟睡している二人
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セフィロス
…2P……無事に、ラスボスになれたのか…
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セフィロス
…フフ……
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セフィロス
…寝巻きも変わらず奇抜な柄だな、お前達…
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セフィロス
……共に俺も、休ませて貰うか…
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肩の防具を外し黒のロングコートを脱ぎ、傍らに有ったアームチェアの背もたれに掛けていると、
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ケフカ
…うぅ…ん、セフィ……
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セフィロス
…起こしたか?
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ケフカ
……いっしょ…ずっと…ね…、ムニャムニャ……
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セフィロス
ああ、そうだ…お前は俺の、暗夜の灯火…
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セフィロス
…だからケフカ…安らいでいろ、とこしえに……
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其の、化粧を落としてもまだ白磁の如き額にそっと口づけて、
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セフィロスもまた、深い眠りに落ちる。
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