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ガレキの塔・屋上にて
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ケフカ
♪らんららんらるんるん
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無意味に鼻歌混じりで登って着たケフカは、三闘神が一柱・女神が物干し台に敷物類を干しているのを目の当たりにして、
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ケフカ
相変わらずドンヨリしたお空だけれど…丁度程良い、陰干し加減になるよねぇ
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ケフカ
しかし…ルームメイキングは女神ちゃんの担当とは言え、
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ケフカ
何だか悪いね、女の子に敷物なんか干させちゃって
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女神
…、…………
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頬を赤らめつつ、「いえ、勿体無いお言葉…」などと思念会話で返す女神に、ケフカは微笑で答えたのちに再び片手を額に翳し空を見て、
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ケフカ
お、デスゲイズも元気に飛んどる!ファルカスに捕まんなよー
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ケフカ
…って、んん?!
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其の彼方から見知った人影が、薔薇色マントをなびかせて、みるみる此方へ向かって飛んで来る
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ケフカ
Σ1Pちゃーん!!
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ケフカ
はれぇ、2Pちゃん…
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片腕に何やら紙ぶくろを下げた2Pは、屋上へ降り立つと満面の笑みで抱きついて来て、
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ケフカ
あっそびっに来たよ♡
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ケフカ
あらあらー、ようこそいらっしゃい♪
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ケフカ
なぁに?カーペット干してるの?
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ケフカ
そう。世界崩壊しても梅雨が無いとは限らんし、まぁ、今の内にやっとくかと思いましてね
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ケフカ
そっか、ぼくん家は……
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ケフカ
ん、干しといた方がいいんじゃない?
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ケフカ
…うん
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ケフカ
所で、貴方とお茶したいんだけど…今から、大丈夫?
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ケフカ
そりゃもう大丈夫!
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ケフカ
良かった〜!其れでね、ぼくちん何時もご馳走になってばかりだったから、
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2Pはケフカに持参の袋の中身を見せると、
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ケフカ
ほら、お土産持って来たの!此れでお茶しよ?
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ケフカ
ンマー、何て可愛いマカロンちゃん!
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ケフカ
あっちのジドールで、評判のお菓子屋さんのだじょ!うふふ、きっと美味しいよ
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ケフカ
勿論、チミら三闘神の分も有るからね!
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女神
!!……(汗)………///
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思い掛けない厚意を向けられ、恐縮するわ照れるわで、もうてんやわんやな女神
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ケフカ
ひゃひゃ、こっちの三闘神は喜怒哀楽がハッキリしてて、ホント気の良い奴らだねぇ!
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ケフカ
あらあら、良かったねぇ女神ちゃん!お仕事その辺で切り上げて、早速皆で頂こう?
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女神
……(感涙)……////
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裏返しに干された豪奢な羊毛絨毯の数々を後に、いそいそと塔内部へ降りる二人と一柱
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ダイニング・ルームにて
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女神
…………
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鬼神
…………
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魔神
…………
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自分達へも土産を渡した2Pケフカに、恭しく頭を垂れる三闘神
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ケフカ
いーよいーよ、そんなに畏まらないで?
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ケフカ
ぼくちん此処へ来る度に、チミ達には世話になりまくりだったんだから!
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ケフカ
ねぇ、折角だしお前達も我々と同卓で、お茶してみる?
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魔神
…………///(汗
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ケフカ
…流石に畏れ多過ぎるんで、別部屋で頂くって?あらそう、遠慮せんでもいいのに
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三闘神はマカロンの詰まった箱を手に再度一礼して、ダイニングを後にする
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ケフカ
でも何時の間にやら…三柱でお茶出来る位には、あいつら仲直り出来てんだ、ふーん…
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ケフカ
…んじゃ、私は二人分のお紅茶を入れますかねっと
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ケフカ
わーい♪
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ニコニコ顔で、ケフカの隣席に収まる2P
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ケフカ
折角ですから旬摘みの、特別に美味しい茶葉で……
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ケフカ
何とまぁ美しい、オレンジ色!
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ケフカ
ふふ…茶葉がジャンピングする迄、少々蒸らしときましょうね
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ケフカ
……ねぇ、ちょっと思ったんだけど、ぼくらやセフィロス以外のスピリタス側の連中は…
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ケフカ
こんな風にプレイヤーの目から離れた所で、好きに過ごしたり…出来て居るのかな?
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ケフカ
…ん?まぁ、各々エンジョイしちゃってるみたいよ、あんま興味無いけど
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ケフカ
へー、そうなんだ…
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ケフカ
ええ、皆さん全く千両役者!ディシディアって、つくづく罪深いよねぇ
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喋りながらも手元は正確に、茶漉しを用いて各々のカップへ紅茶を注いで行くケフカ
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ケフカ
…はい、どーぞ
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ケフカ
アリガト♪
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ケフカ
……うふ、やっぱりスッゴク美味し♡
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ケフカ
このマカロンも、お上品な甘さで…とっても素晴らしいですよ
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ケフカ
ホントだねぇ!やっぱりコレ選んで来て、良かったー♡
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ケフカ
所で2Pちゃんは、同じⅥのカス共が、決戦以外で訪ねて来たりはしないの?
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ケフカ
ん?無いよ
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ケフカ
ディシディアとかにメインで呼ばれるのは、一番最初に世に出たハードの個体だし…
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ケフカ
ぼくみたいな移植版の個体は、バトルピースや同キャラ対戦に、何とか紛れ込めるだけだから、
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ケフカ
カス共との本編以外での関わりは、皆無に等しいの
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ケフカ
…そう。ディシディアの影響は、殆ど及ばないのね…
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ケフカ
うん。でもそんなの、ゼーンゼン構わないよ!
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ケフカ
だってぼくは、貴方に逢えさえすれば良かったんだから!
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ケフカ
ふふん…勿論偶然なんかじゃ無く、狙って来たワケでしょ?2Pちゃん
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ケフカ
モチローン!ぼくちんはディシディアの存在を耳にした時から、着々と計画を進めていたのだー!!
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ケフカ
何しろ…今までは鏡の外から眺めるだけだった世紀の色男を、この手に抱ける大チャンス!
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ケフカ
……で、其の着々と進めた御計画とやらが…この私に、イケナイお薬を盛るって事だったワケ?
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ケフカ
ごーめーんー!!其の件に付きましては、大海溝よりも深く反省致しておりますです、ハイ!
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ケフカ
んー…ま、チミの可愛さに免じて、イストリーの滝に流してあげる
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ケフカ
有難き幸せー……ってコレ、Ⅴのネタじゃーん!
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ケフカ
だひゃひゃひゃー!!
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ケフカ
うひゃひゃひゃー!!
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ケフカ
………でもね、本当に…嬉しかったの
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ケフカ
何がよ?
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ケフカ
貴方にはもう、お相手が居たのに、
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ケフカ
こんなぼくに、両腕を広げてくれて…
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ケフカ
頬への口付けをも、受け入れてくれた事……
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ケフカ
チミはそんなのガンガン乗り越えて、何にだってちゅっちゅくちゅっちゅくして来るじゃないの!
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ケフカ
うふふ!セックスいっぱいしちゃったねー♡
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ケフカ
コラコラ、言葉をぼかすって事を、いい加減覚えんさい!
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ケフカ
ごめんね?ぼく、貴方と顔を合わせると、やっぱりどうしても…イケナイ子になっちゃうの
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ケフカ
…ええ本当に、何と悪い子なのでしょう
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ケフカ
……え?
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ケフカ
この私に向かって、本心を隠し通そうとするとはね
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ケフカ
あっ……
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ケフカ
あなた、先々の事に今一乗り気で無かったり、言葉の端々からも…もうね、ダダ漏れ
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此方を向いたケフカの瞳の、心底までをも見透かす様な鋭さを帯びた寒色に、2Pは視線迄をも縛されて行く
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ケフカ
…………
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ケフカ
…私に本当に伝えたい事を、どうぞお話しなさい
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ケフカ
流石は貴方…とっくに全てを、お見通しなんだね
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ケフカ
……ぼくね、貴方とこうしてお茶していると、やっぱり、とっても楽しくて…
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ケフカ
…其れに…貴方は心を、傷めてしまうかなとも、思ったり……
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ケフカ
けれど、急な事になったら貴方はもっと動揺してしまうだろうから、やっぱりちゃんと…話すね
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ケフカ
…うん。今日、ぼくは貴方に、お別れを言いに来たの
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ケフカ
…………
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ケフカ
プレイヤーパーティがね、とうとう…ぼくの部屋から一番近いセーブポイントで、野営を始めたの
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ケフカ
一晩休息を取れば直ぐにぼくの元に辿り着き、最終決戦が始まる…其れ迄の時間を見計らって、抜け出して来たんだけど、
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ケフカ
…全員レベルカンストなパーティだから、ぼくは確実に、滅びちゃう
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ケフカ
下働きを買って出てくれたり、ぼくのピアノを聞きに来てくれてたモンスター達も、もうみんな、壊されちゃった…
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ケフカ
だから、僕は、貴方に……
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ケフカ
……何なのでしょう、私と言うキャラクターは…
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ケフカ
心が壊れている設定なのに、
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ケフカ
破壊を基盤とする存在なのに、
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ケフカ
今あなたが壊されようとしている事が、こんなにも……………
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ケフカ
…私自身が滅びる事自体は、義務と割り切る事も出来る…しかし、
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ケフカ
いざ、自分が残される立場となると、私は……
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ケフカ
……(貴方は…貴方は、こんな思いを、幾度と無く繰り返して来たと言うのですか……!!)
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ケフカ
1Pちゃん…
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ケフカは固く握り締めた両のこぶしでテーブル上を強く叩くと、
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ケフカ
くそっ!涙すら出ない!つくづく何なんだ、ぼくは!!
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ケフカ
1Pちゃん
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相手に椅子を寄せ、そっと肩を抱く2P
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ケフカ
………くっ……
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ケフカ
1Pちゃん、ぼくらもう、絶望の設定に囚われる事は、やめよう?
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ケフカ
2P……
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ケフカ
有るべき姿は、ちゃんと取り続けてきたんだもの…給料以上のお仕事なんか、して堪るかって…ね?
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ケフカ
……………
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己の方を向いた相手に、2Pはニッコリ笑って、
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ケフカ
ほらほら、前に貴方が教えてくれたんじゃないの!
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ケフカ
そう、例え身体が滅びても、ぼくの意識は滅びない!
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ケフカ
…いや、滅ぼさせやしないよ、神としての威信を掛けてね!
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ケフカ
…………
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ケフカ
……勿論、成功するとは限らないって事は、解ってる
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ケフカ
でもね、ぼくちんは、希望を捨てないよ
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ケフカ
だって貴方とまた、こんな風にお茶したり…美しくて楽しい事を、まだまだたっくさんしたいって夢が、胸に溢れてるんだもの!
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ケフカ
だから、貴方も絶対に、絶望なんかに負けないで!約束ね?
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ケフカ
…………うん
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ケフカ
……抱きしめても、いい?
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ケフカ
………うん…
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二人はおもむろに椅子から立ち上がると、互い寄り添う様に、強く抱きしめ合う
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ケフカ
……ぼくを、見付けてくれて…有難う…
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ケフカ
こんなに最高なお友達…絶対に、離さないからね
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ケフカ
…また…遊ぼうね?
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ケフカ
うん、いっぱいね!
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ケフカ
…ねぇ、頬にキスして、いい?
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ケフカ
………うん
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ケフカ
…………………………
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ケフカ
…………………………
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幾度も幾度もキスを繰り返した2Pは、最後甘さを帯びた低音の囁きで、
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ケフカ
世界が幾ら、廻ろうとも……
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ケフカ
……貴方の頬は…私だけのものですからね?
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ケフカ
………ん…
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ケフカ
…空けとくね……
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身体を離した2Pは、柔らかく微笑むと
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ケフカ
其れじゃ、ぼくちん…そろそろ、行くよ
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ケフカ
この近くに、境界線の裂け目が生じた気配を感じる…
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ケフカ
フフ…ラストステージに辿り着いたらラスボスがもぬけの殻って、こんなの洒落にならないものね?
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ケフカ
……………
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ケフカ
ねぇ、そんな顔しないで!絶望は駄目だよ!約束したでしょ?
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ケフカ
……ふ…
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ケフカ
…ふ、ふふ……
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ケフカ
…おい!せめてカス共を、ギッタギタのグッチャグチャに、痛めつけてやれ!!
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ケフカ
おうよ!はかつばにトラインにミッシング、いっちょ盛大にかましたるぁ!!
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ケフカ
今は、だから…またね!
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ケフカ
ああ、またな!
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ケフカ
…んじゃね!"テレポ"!
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此れぞ道化と言った笑みを刹那残し、その場から消え去った2Pケフカ
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ケフカ
………………
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ケフカ
………………
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ケフカ
………………
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ケフカ
…………………2P……
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