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今日も今日とてガレキの塔、只今ケフカは寝室で、ベッドの中にて目覚めた所
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ケフカふぁ〜あ(伸び
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ケフカ…ねむねむ…(目擦り
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ケフカさて…顔洗って、着替えて、お化粧っと…
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身なりを整えたケフカは豪奢な鏡台に向かったままポーズを取り、
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ケフカふむ。今日もお化粧のノリ、バッチリ!
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ケフカこうして見るとつくづく美しいよねぇぼくちん…当たり前だけど
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ケフカうふふ…今度新色の口紅でも、試してみようかしらん
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ケフカ………ん?…アレ?
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ケフカ…鏡の中のぼくちんが……二人??
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ケフカ
ΣΣあっそびっましょ
〜〜ん!!!
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ケフカΣうきゃー!!
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突如現れたもう一人の自分に背後から強く抱き着かれ、叫び声を上げるケフカ
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ケフカ
ホントだ!ホントに来られた!嬉しい!楽しい!大好きー!!

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ケフカウン…そんなドリカム気分な2Pぼくちんは、此処への道程を、無事把握出来た様だね?
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ケフカ
そう!ぼくちんがラスボスを務めてる別のナンバリングⅥから、ディシディアNT経由でやっとこさ来られたのだー!!

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ケフカ遠路はるばる、お疲れサマー
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ケフカ
うふふ、ぼくちん、ぼーくちーん♡(頬ずり

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ケフカウン、ウン…兎に角落ち着き給え、もう一人のぼく様よ
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ケフカ
あっ、ごめんね…!

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ようやく我に帰り、ケフカに抱き着く両腕を緩め、顔を合わせる2Pケフカ
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ケフカ
ぼく、ついはしゃいじゃって…お前にはもう、お相手が居るんだもんね?

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ケフカフフ…まぁ前回みたいなおいたをしなけりゃ大歓迎!やっぱりお前、可愛いとこ有るし
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ケフカようこそいらっしゃい、ぼくちん
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ニコリと微笑み掛けるケフカに、堪らず再び抱き着く2Pケフカ
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ケフカ
Σキャー!!何て色男!やっぱり好き、ダイスキー!!

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ケフカあーあー、たくもー…
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ケフカは、困り顔の頬を人差し指でポリポリと掻きながら、
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ケフカ所でお前は朝御飯、もう済んだの?
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2Pケフカは依然抱き着いたまま、キョトンとした顔を見せ、
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ケフカ
ゴハン?そんなもの食べてない、ずっと

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ケフカ…そう。取り敢えず、ぼくちんの食堂へ行こ?
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ケフカ
うん、わーい!行く♪

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ダイニングルームにて
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ケフカんじゃま、適当な席に座ったんさい
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ケフカ
わーお…さっきのお部屋と言い、綺麗にしてるんだねぇ!

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テーブルを挟んだケフカの向かい席へ、うきうきと腰掛ける2Pケフカ
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ケフカお前、住まいにはこだわってないの?
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ケフカ
ゼーンゼン!テキトーにガレキ集めて、ゼーンブ剥き出しのまんまだよ

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ケフカ…えぇ?世界崩壊から最低一年、その後もプレイヤーの気の済む迄、ぼくちん達は待つ訳だよ?
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ケフカその間の衣食住、どうしてんの
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ケフカ
だって、神なんだもん…住み心地なんてどうでもいいし、寝たり食べたりしなくても、死ぬ事だって無いじゃない?

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ケフカ…まぁ、ぶっちゃけ、そうなんだけど…
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ケフカ…でもさ、教団信者達がお節介で、何かと貢いで来たりしない?
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ケフカ
あんなの…カス以下共が勝手に寄り集まって、バカ騒ぎしてるだけ。相手にしなーい!

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ケフカうん…其れもまぁ、そうなんだけど…
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魔神…………
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ケフカあ、おはよ魔神。今日の朝食は二人分、腕によりをかけて、宜しくね
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魔神…………
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2Pケフカにも恭しく頭を垂れ、キッチンへと向かう三闘神が一柱・魔神
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ケフカ
へー、ビックリ!此処の三闘神は、ちゃんと自由意志で動くんだねぇ!

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ケフカお前んとこのは、違うの?
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ケフカ
違う違う!ぼくに力を取り込まれてからは、ホントに残りカスそのものだよ

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ケフカ
思念で操れば、まぁ戦力にはなってくれるんだけど…

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ケフカ……………
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ケフカ…お前はずーっと一人きりで、荒れ果てたガレキの寄せ集めの中で…
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ケフカ…食べる事も眠る事もせずに、一体何をしているの?
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ケフカ
え?だから、外界でイキってる奴を見付けては裁きの光でぶっ壊したり、

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ケフカ
たまに気分で、イキって無いのもぶっ壊したり、

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ケフカ
其れから、プレイヤーキャラ達に絶望を知らしめる為の台詞を延々と考えたり、

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ケフカ
後は…鏡を見ながら、自…

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ケフカハイハイハイハイ!解った解った!
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ケフカ(全く…ほっとくと何を言い出すやら、いけない子!)
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ケフカなーんかお前は、正に絶望を地で行く生活を、送っとる様だねぇ…
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ケフカまぁね、ラスボスとしては其の方がイカス生き様なのだけど、余りに味気無いでしょうよ
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ケフカ
味気無いだなんて、考えた事も無かったじょ…

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ケフカ
どんどん力を取り込んでる段階では、そりゃ愉しい思いも有ったけど…

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ケフカ
…神にまで到達してしまえば、後はもう…私を満たすのは、破壊のみ…

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ケフカ……けれどお前は行動を起こし、今もこうして私の元へ来ている…
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ケフカ
………あ…

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魔神…………
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其処へ魔神がやって来て、銀の盆に載せた朝食を二人にサーブし終えると一礼し、キッチンへ退がって行く
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ケフカ…さ、話の続きはまた後で。先ずはきっちり朝御飯!
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ケフカ
わぁ、オレンジジュースと、バゲットのフレンチトースト…いい匂い。何だかとっても久し振りー!

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ケフカええ、魔神が一晩、手製のアングレーズソースに漬け込んでますからね、美味しいですよ
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ケフカ
いっただっきまーす!

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ケフカどーぞ、召し上がれ
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ケフカ
んー!おいちー♪…アレ?食べるって、こんなにワクワクする事だったっけ??

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ケフカそりゃ、ワクワクする事なんですよ。自分が何に変わろうと、どんな設定を授けられていようと、
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ケフカ己の心根を潤わせる事を捨て去らねばいけないと言う法は、無い筈です
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ケフカ…ん、何時もの味。美味しい
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ケフカ
…でも、ぼく……

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ケフカどうしました?
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ケフカ
おうちに帰って一人ぼっちで食べても、ワクワクしないと思う…

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ケフカ
………(本当は、貴方以外の誰と、食べても……)

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ケフカは温めておいたティーセットで、二人分の紅茶を入れながら、
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ケフカでしたら、これからも度々此方にいらしたらいい…
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そして入れたての熱い茶を勧めつつ、
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ケフカ…この程度のおもてなしなら、何時だって出来ますから
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ケフカ
うん、…うん…!

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ケフカ
…お茶も、凄く美味しく入れられるんだね…何だかぼくちん、泣いちゃいそう…

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ケフカやれやれ…私は此処まで、感激屋さんでしたかね?
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其れから暫くの間、二人は存分に朝食を楽しんで、
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ケフカ…お腹いっぱい、御馳走様っと。食後にお茶のお代わりは如何?
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ケフカ
うん、有難う……でもね、

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ケフカ何です?
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ケフカ
…あのね、さっきから気になってたんだけど…

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2Pケフカの目線の先には食堂の隅、黒く艶めくグランドピアノ
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ケフカあ、お前もやっぱりピアノ弾きます?
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ケフカ
弾く弾く、そりゃもう弾きまくり!

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ケフカやー、嬉しいですね…どうぞお好きに、奏でてみて下さいな
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ケフカ
ありがと!でも一年振りだから、ちょっと腕が鈍ってるかも…

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2Pケフカはピアノの椅子に腰掛けると、手慣らしに鍵盤を一撫でする
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ケフカ
うひゃ、いい音…♪

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ケフカ調律も万全ですよ
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ケフカ
…じゃあ、先ずはやっぱりこの曲を…

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ケフカああ、私達のテーマ曲…
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ケフカ
そう…

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2Pケフカがコミカルながらも高い技術の要求される楽曲『魔導士ケフカ』を流麗に弾きこなし、やがて演奏し終えると、ケフカは大きな拍手を送りながら、
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ケフカ素晴らしい…!流石は私と言った所です
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ケフカ
うふふ…やっぱり楽しいね、音楽

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ケフカ
ぼくちんも帰ったら早速、おうちにピアノを置こうかな

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ケフカ是非そうされた方がいい…塔のモンスター達も喜んで、鑑賞客になるでしょう
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ケフカ
うん。音楽の解りそうな子達を呼んで、集めてみる

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其の答えに微笑みつつ、ケフカはおもむろに立ち上がると、ピアノの方へと歩み寄る
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ケフカ折角ですから、次は連弾と行きませんか?
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ケフカ
ヒャハ!一緒に弾いてくれるの?

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いそいそとベンチ椅子の半分を空ける、2Pケフカ
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ケフカええ…曲は勿論、
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ケフカ
『妖星乱舞』!

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全四楽章で構成され、自らの生涯を辿りレクイエムともなり得る壮大な楽曲を、二人は至妙に丹念に、息を合わせて奏で続ける
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ケフカ第四楽章…あそこんトコ、一緒に笑ってみましょうか
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ケフカ
ソレいいねぇ!

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原曲ではSEの笑い声が入る箇所で、実際に笑ってみる二人
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ケフカホワッホッホッホ!
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ケフカ
ホワッホッホッホ!
…やだ、ゼイタク!!
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長い曲も終末を迎え、椅子に並び座る二人には、弾き終えた充実感と沈黙とが訪れる
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ケフカ
……………

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ケフカ
…やっぱり…愛しい……

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溜息の様な呟きの方へ目をやれば、己と全く同じ作りをした端整な瞳が、真っ直ぐに此方を向いている
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ケフカ……………
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ケフカ
……口付けは、許されない?

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ケフカ…もう、お招き出来なくなりますよ…
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2Pケフカは長い睫毛を伏せて、
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ケフカ
……じゃあ、どうして優しくするの

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吐き捨てる様にそう言い俯く相手へ、ケフカは半ば慌てつつ、
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ケフカ…何だかお前は可愛くてね、いやその、弟か妹が出来たみたいな……
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ケフカ
……ぼくにも、こんな…優しさを失わずに居られる個体が、存在し得るんだね……でも

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ケフカ
…優し過ぎるのも、残酷なんだじょ……

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ケフカは椅子から立ち上がると、決まり悪そうにマントの皺を直しながら、
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ケフカお前、他ナンバリングにでも気になる子居ないの?ホラ、ディシディアとかで
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ケフカ
居ない…皆、お前に比べりゃカスばっか…

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ケフカ……仮にね、私がお付き合いを受け入れたとしても、其れでは今迄と同じ事…
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ケフカ鏡相手に自らを慰めるのと、何ら変わりが無いのですよ…お前の心が真に満たされる事は、有り得ない
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ケフカ
……其れでもいい…!

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ケフカ……………
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ケフカ
いつ…いつ、消滅するか解らないのです…あの曲の終わりと共にこの身は、必ず終焉を迎える運命……

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ケフカ
でしたら一番愛しい自分に…貴方に、刹那でもいい……愛されたい……

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ケフカ……其れは、今はっきりと申し上げておきますが、
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ケフカ愛情では無く……憐憫の情と言う事に、なりますよ…
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ケフカ
…ええ。望んでも望んでも、ヒトの心はどうにもならない事位、解っています…だから、せめて、

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ケフカ
どうか、私を…憐れんで……

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ケフカ……………
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ケフカは椅子に座ったままの2Pケフカのおとがいを捕えると、己の方へ上向かせる
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ケフカ
…あっ……

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ケフカ……瞳を閉じろ
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ケフカ
…………

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言われるがまま瞼を閉じ、口をうっすら開いた相手のかんばせへ、ケフカはゆっくりと唇を寄せると、
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其の白い額に口付けて、再び顔を離していく
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ケフカ
………えっ、オシマイ?

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ケフカオシマイ。
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ケフカ
Σツマンナ〜〜イ!!

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ケフカうっせー!35のオッサンをカリ城ヒロインと同格に扱ってやったんだから、有難く思え!!
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ケフカ大体何だその、「ぼくちんをカワイソがって〜ん(泣)」的な、情け無い事極まり無い姿勢は!
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ケフカ…全く反吐が出る!私ならばそんな弱音を吐く暇に、前向きで手段選ばぬ策略をドンドン巡らせている筈です
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ケフカ
だから今回は、更にお涙チョーダイで迫ってみたんじゃないのよー!

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ケフカふむ、今回も策略だったか…!いいぞ、その意気だ!!
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ケフカ
んー、結構いいセン行ってたと思うんだけどなー。正直、絆され掛けてたでしょ?

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ケフカ………(本当は、策略なんかじゃ無かった癖に…)
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ケフカ
………(本当は、全部本心だったのだけど…)

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ケフカ……兎に角ぼくちんは、折角オトモダチになれたお前との仲を、壊したくないの!!
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ケフカ
あっ、「壊したくない」だって!其れこそぼくちんらしくなーい!!

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ケフカ
むふ…これは、あと一押しと言った感じだねぇ…

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ケフカ…諦めろ
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ケフカ
諦めない♡

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ケフカぐぬぬ…流石ぼくちん、執念深い……
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その時ダイニングの隅に現れる、ディシディアNTとの境界線の裂け目
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ケフカ
…あっ、裂け目だ

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ケフカお前もあんまり自分とこのⅥを留守すると、マズいんじゃ無い?
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ケフカ
むー、そうだね…今日の所はぼくちん、この辺で帰ろうかな

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ケフカんじゃま、気を付けて…また遊びにおいで?但し下心は、キチンとおうちに置いて来て
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ケフカ
うん!其れでさ、何時かまた、しよーね!あのⅦの彼氏サンも交えて、濃厚3ぴ…

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ケフカΣΣもう無ぇよ!!下心は置いて来いっつったろ?!
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ケフカ
そんな事言ってぇ、忘れられない癖にー♪

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ケフカΣキー!!黙れや!ホラホラさっさと、帰れ帰れ!
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ケフカ
………

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2Pケフカは怒り狂うケフカの一瞬の隙をつき、互い毒々しく塗り込めても美しさを隠し切れない唇同士を、そっと重ね合わせる
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ケフカ………!
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ケフカ
じゃねぃ♪今回も色々と、御馳走様!

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そう言ってバイバイと手を振り、裂け目の向こうへ消えて行く2Pケフカ
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ケフカ……んもー、唇はダメなんだっつの…
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ケフカは眉間に皺を寄せつつ、傍のテーブルナプキンを取って口許を拭いながら、
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ケフカ済まん、セフィ坊…
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ケフカはぁ……どいつもこいつもぼくちんも、
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ケフカ全くもって、純情バカ!
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