•  カエルラ=プルーマ最新の魔法レジャー、温泉プール。
     さぞや大盛況で混んでいると思いきや、今は誰もいなかった。
     ミチルとジェイはプールサイドで呆然としている。

  • ミチル

    みんな……戻って来なかったね

  • ジェイ

    そうだな

  •  何があったかと言うと、プールサイドに突然雑魚ベスティアが現れた。客は一斉に逃走。ジェイが一瞬で蹴散らして、この閑散さ。図らずも、最新レジャーは貸切状態になった。

  • ミチル

    でも、いいよね!
    ベスティアとか忘れようよ、
    せっかくのプールなんだから

  • ジェイ

    うむ、そうしよう

  • ミチル

    ワーイ!

  •  ミチルもジェイもプールに入り、温泉をダイナミックに楽しんだ。
     底が浅くて泳げないが、水を掻き分けたり、浮かんだりして堪能する。

  • ミチル

    あっ、
    なんかお肌がスベスベしてきた気がする!

  • ミチル

    温泉の効果かな?

  • ジェイ

    む? そうか? よくわからない

  • ミチル

    ええー? そうだよぉ!

  • ミチル

    ほらほらぁ、
    ジェイのお肌もチョースベスベじゃあん!

  • ミチル

    (ジェイの二の腕なでなで)

  • ジェイ

    む、む……

  • ミチル

    ていうか、ジェイの腕かたぁい、すごぉい!

  • ジェイ

    う、むむ……

  • ミチル

    ジェイの腕って、ほんとに太くてぇ……

  • ミチル

    固くてぇ……

  • ミチル

    逞しいねえ……

  • ジェイ

    ミチル……

  • ミチル

    ん? どしたの、ジェイ

  • ジェイ

    なんだかとてもお腹が空いたのだ、
    ベスティアを倒したせいで

  • ミチル

    あ、そっか
    オレもちょっと減ったかも

  • ジェイ

    それから、少し疲れたから休みたいのだ、
    ベスティアを倒したために

  • ミチル

    う、うん、わかった
    じゃあ、上がろうか

  • ジェイ

    (……)

  •  ご飯を食べて、一息ついて。
     その夜のジェイは、太くて固くて逞しかった。

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