挨拶をしながら周りの人の顔を見渡すいつも通りの視線を感じた。
学びに来ているのに遊びを主本とした彼ら。特に女は酷い。俺の容姿に夢中になってくだらない争いをいつもする。

そんな中幼馴染のヒロともう一人だけ違う視線で俺を見ていた彼女は俺を取るに足らないものを見るかのように冷たい目で見ていて、その目を俺は忘れられなかった。だがら探した彼女を、しかし前期試験の結果発表まで見つからなかった。見つけたのだってたまたまだ。彼女が俺を抜かしたから彼女が1位で俺が2位、ヒロが3位。
懇意にしている教授に
「俺を抜かした相手は誰ですか？」って尋ねて、そしたらこの子だよって写真を見せながら教えてくれた。
見た瞬間あの時の彼女だって直ぐ分かり彼女の名前と学部を聞き出した。

高木メイ
東都大学法学部

法学部！今まで同じ学部だったのに気づかなかった。俺は彼女に会いに、ただ会って会話をして見たかった。どんな子なんだろうと、少しの緊張と多目の好奇心とまだ、実感が湧かない恋心で会いに行った。

彼女は話してみるとサバサバしていて気持ちがいい人だった。笑顔が可愛くて、頭がいい。彼女と話すのが楽しくて楽しくてしょうがなかった。仲良くなってからヒロにも紹介した。唯と彼女が仲良く話しているのをみるとなんだかモヤモヤした感じになり、ヒロ以外だともっと酷い。これが嫉妬だと気付いた時には俺は彼女から抜け出せないぐらい好きになっていた。

告白したいが勇気がない。断られたらどうしようと考えてしまう。今まで俺に告白してくれていた彼女たちの勇気に感服する。

そんな時彼女と唯、大学の奴らと飲みに行く事になった。そして俺はやり直したい告白をしてしまった。結果を言えば付き合う事になったからよかったがあれは酷い告白だった。穴があったら入りたい。