婆娑羅海賊団 トリップ編
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『ここに来た訳』
私は買い物に行くために部屋から出てフロントに差し掛かった時レーガに呼び止められそのままホテルの会議室に向かった
会議室につき私とレーガは向かい合わせで椅子に座り話し始めた
「遅くなって済みませんメイ様」
「やっと分かったのね」
「はい」と言いながらレーガは私に資料を手渡し、私は受けっとった資料を読み始めた
「春川愛菜ね」
「はい、トリッパーの我が儘特典だそうです」
「悪魔は」
「なかなか尻尾を掴めませんでしたがやっと見つけ出しました」
「・・・これはまた大物が引っかかったわね」
「それほどこの春川愛菜の言うトリッパーの欲望が強かったということですね」
「それにしても、サタンか」
「どうなさいますか?」
「どうもしないよ。ただ皆に話さなくてはいけないのは確かだ。それにしても私もキャラか・・・レーガ皆が帰ってきたら話をするから皆に伝言を宜しく。場所はいつもの話し合いをする場所で時間は夕食後、そうね8時にお願い」
「あと、言い忘れてましたがトリッパーの狙いはメイ様です。男装時の。無論トリッパーはメイ様が女性であることを知っています」
夕飯の時間になり皆と食事をしているが今日は食欲がない。あんな話を聞かされたからだ。とレーガに怒るのは筋違いだが私はレーガを恨みたくなった
「はぁ」とため息を吐きながら食事をしていると皆からの目線が痛かった。どうしましたかと三成に聞かれたが後で話すよと言い食事に集中させた
皆が集まり話し始めた
「はい、今日ここに集まってもらったのは皆がここに来た理由がわかったからです」と重い口を開けながら私は皆に話していく
「質問は最期にしてね。じゃ訳話していくね」と言うと皆真剣な顔をして聴き始めた
「今回皆がここに来た理由は結論から言うとトリッパーのせいだということが発覚しました。トリッパーの名前は春川愛菜。現在15歳高校1年生。悪魔の手によってトリップしてくる予定です。トリップ時期は原作開始直後、ゾロが囚われている島にトリップそこからルフィたちと共に行動するとのこと。」と言って私は水を飲み口を潤す
「次に彼女の特典。なんと奮発して5つだそうです。一つ目はトリップする場所の指定。二つ目は自分の容姿を可愛くする。三つ目は逆ハー補正。四つ目は戦える力。五つ目、これが皆がここに来た理由。『戦国、いや学園BASARAの今から私が言う人をトリップさせて』とのこと。悪魔の説明は省くよ。しても意味がないからね。質問受け付けます」と言うと皆手を挙げ始めた
「メイ殿!」と勢いよく手を上げる幸村に苦笑しながら幸村を指した
「幸何?」
「逆ハーとはなんでござるか?」
「Haそんなことも分からねぇのか真田。逆ハーってのは逆haremの略だ」
「ハーレムでござるか・・・なんと破廉恥な!」
「女の子だから逆ハーなんだね」と納得しながら頷く慶次
「幸、分かったみたいだし次行くね。質問ある人・・・竹ちゃん」と言うと半兵衛が話し始めた
「戦国、学園BASARAとはどういうことかな?」
「そのままの意味だね。私たちが元いた世界を学園BASARAと言う。その前輪廻転生する前を戦国BASARA。皆がワンピースを知っているのと同じように二つの世界が漫画やゲームの世界になっていてもおかしくないでしょ」
「ああ、そういうことか納得したよ」
「そのトリッパーの戦える力とは何ぞ?」と言う元就に私は答える
「身体能力の向上と、悪魔の実カゼカゼの実らしいよ。カゼカゼの実は風を操る能力だよ」
「その程度でこの世界を生きられるものか」
「だからEast Blueの初めの街からなんでしょうね。それに逆ハー補正もあるしルフィ達に守ってもらう的な感じじゃないかな?これは私の予想だけどね」
「だとうよな。姉姫」と言いながら頷く吉継
「で、姉上、この女は何故私たちを呼んだのですか?」
「・・・会いたかったかららしいよ」
「会いたかった。たったそれだけの理由で儂らをここに」と困惑気味に言う家康
「それが悪魔によってトリップするトリッパーの怖いところ。自分が一番。何をしても愛される。私はだって神に愛されているからという痛い頭の持ち主が多いんだよ」
「神?悪魔ではないのか」と言う秀吉に私は答える
「悪魔より神の方が付いて行き易いでしょ。神と悪魔は曖昧な関係だ。神だろうと悪魔であろうと彼らは自分をそのように称しないからね。私たちWSMSが区別しやすいようにそう言ってるだけだしね。それに、人は自分の都合の良い様に解釈するものだしね」
「なるほど、よくわかった」と言って秀吉は納得して頷いてくれた
「はい、はい」
「何左近」
「逆ハーの事なんっすけど、だったらなんで男だけをトリップさせなかったんですかね?」
「それも会いたかったから」と言うと左近ですら呆れて物言えないようだ
「メイ」
「何かすが」
「私たちは帰れないのか?」
「変える方法はあるにはあるけど、大変だよ」
「何なんだそれは?」と真剣に切望したかすがは相当謙信先生不足らしい
「悪魔を見つけ出し帰るための道を開けてもらうしかないね」
「悪魔を見つける」
「そ、でも見つけるにしてもどこにいるか分からない。この世界にいるのかすら分からない状態だから。これからもレーガに探らせはするけどね」と言うと皆絶望した顔をしていた
「そんな顔しないで悪魔を見つけ出さなくても帰れる方法一つだけあるから・・・でもコレは最後の手段」
「最後の手段。あるならやれメイ」とかすがが言うと皆が皆あるならやれよと言う顔つきになった
「最後の方法なんだけど、そうだね。私が私じゃなくなるだけだからまぁいいか」
「ちょっと待ってメイ君。君が君じゃなくなるってどういうことだい?」と慌てて半兵衛がきく
「え?皆帰りたいんでしょ。私のことなんて気にしなくていいよ。ただ、みんなの記憶から私という人物が消え、新たな悪魔が誕生するだけだから」と言うと皆は困ったという顔になった
「?いいよ別に悪魔という肩書きが増えるだけだし私は構わないよ」となんでもないように言うメイにかすがはいたたまれなくなった。私があんなこと言わなければと
「ダメですメイさん。メイさんを犠牲にして帰れません」
「犠牲ね。今帰ればそんなことも忘れて生活できるよ皆は」
「姉上、私は姉上のいない生活など!」と切羽詰った様子で言う三成に私は笑いがこみ上げてきたが我慢して話す
「私を忘れるのにそんなこと言うわけないじゃないか三成。この世は等価交換で成り立っている。彼女トリッパーですら対価を払っている。貢物3人の人の命を現世で、帰りたいのならそれなりの対価が必要だ。でも皆は運がいい。私がいるから。私が悪魔になって皆を返せるんだからね。皆の記憶を対価にしてね」と言うと皆が皆困り果てた顔をして終いに泣き出すものもいた
「だから、最終手段なんだよ。私だって皆と一緒にいたいと思うんだから。トリッパーをトリップさせた悪魔させ見つければ帰れるからね。帰るときにお詫びとして年をとった分だけ元に戻してもらって、ここに来た時の時間に戻せばいいだけの話だから」と言うと皆が頷き悪魔を探すために海賊にという新たな目標ができた
その日の夜
「よかった。皆が躊躇してくれて・・・」
「メイ様」と心配そうな声で私の名前を呼ぶのはレーガだった
「レーガ」と安心させるためいつも通りの声で言う
「良かったですね」と安心した声になった
「そうだね」
「帰せと言われたらどうしましたか」
「帰したさ、それが彼らの意思なら。私だけ辛い思いするのなんて慣れっこだよ」
「メイ様」
「あの人も、あの人も最終的には私を置いて逝ってしまったからね」
「・・・」
「年の功ってやつだね・・・お休みレーガ」
「では、私は失礼しますお休みなさいメイ様」と言ってレーガは退室した
「三成いるんでしょ」と私が声をかけると三成が月に照らされながら顔を出した
「姉上」という三成は凄く綺麗で儚い雰囲気を醸し出していた
「どうした?の寝れないの?」
「もう、言わないでください。姉上がいなくなるなど私には耐えられません。昔家康に秀吉様を亡き者とされたあの日以上に私は・・・」と懇願する三成に私は約束をした。大切な約束を
「わかったよ。三成約束する」
「姉上」
「大好きなで大切な三成のお願いだからね。もう言わないよ」
「あ、姉上、そうしてください」と顔を赤くして言う三成がすごく愛おしかった
ここに来た訳はトリッパーの我が儘